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2017.10.02
サッカー

[男子サッカー]後期初の無失点 浦上仁騎が見せるDFリーダーとしての存在感

第91回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第14節


10月1日(日) 中台総合運動公園陸上競技場


東洋大1-0東国大


浦上は相手の攻撃陣を完封する


無失点での勝利に笑顔を見せた


 自分たちのネットを1度も揺らされることなく試合終了の笛が鳴らされた。後期では3試合目にして初であり、前期から数えるとリーグ戦7試合ぶりの無失点で勝利。完封に抑えた守備陣の中心に、浦上(国3=大宮Y)の存在が欠かせなかった。


 昨年は2部同士だった東国大との昇格ダービー。互いに1部で躍進を果たし、今節は上位での対決となった。浦上は東国大を「超えていかなければいけない壁」と称し、勝利を収めると4位浮上となった重要な一戦。浦上は昨季の2部得点王・町田ブライトと、前期の対戦で得点を決められた進昴平の強力2トップとマッチアップした。前半は幾度となく競り合いを制して、簡単にシュートを打たせることなく相手の攻撃の芽を摘み取る。実際に東国大は前半のシュート数は1本のみ。後半は劣勢になる時間が多いものの、最後の部分で決定的なシーンはつくらせなかった。「一人がしっかり競って、そのカバーをしようと守備陣には言っていた」。狙い通りの守備が東国大のスコアを動かさなかった要因である。


 今季からディフェンスラインでは、最年長となった浦上。1年生から試合に出続けており、一昨年は郡司昌弥(H27年度国卒)や瀧澤修平(H27年度国卒=現FC琉球)と、昨年は徳市寛人(H28年度法卒)とセンターバックでコンビを組んだ。サイドバックにも4年生が多かった過去2年に対して、今季は3年生ながら最年長として最後尾を任されている。DFリーダーとして無失点にかける思いは強い。「結果を見たときにディフェンス陣がいいなと思わせられるように」。年を重ねるごとにピッチ内外で存在感を増す浦上。東洋大の朝霞グラウンドで対戦となる次戦に「来てくれる人たちにもしっかり東洋大の強さを見せたい」と意気込みは十分。「無失点にこだわりながら」。浦上はホームのピッチで、相手攻撃陣を完封する姿を見せる。


◼︎コメント

・浦上(国3=大宮Y)

前節4ー1で勝てて、勝ち点差的にも東国大とは近いし、勝てれば順位が上がることは分かっていた。なので、結果的に勝てたことは良かった。(昇格組として意識は)去年から戦っている相手で、超えていかなければいけない壁だなとは思っていた。順位も東国大の方が上なので、ここで自分たちが何とか叩いて上に上がるチャンスだった。(相手攻撃陣への対策)スカウティングなどで進選手がすらしたボールを町田選手が取ったり、その逆だったり見ていて迫力があると思った。一人がしっかり競って、そのカバーをしようと守備陣には言っていた。(後期初の無失点だが)素直にうれしい。結果を見たときにディフェンス陣がいいなと思わせられるように、これからも後ろは何としても0で抑えて、そうすればチャンスも来ると思う。そういうゲームをしていけば個人としても評価を得て上にいけると思うので、これからも無失点というところにもこだわりながらやっていきたい。(次戦は朝霞での対戦だが)1部をホームで戦えるのはすごい大きいことですし、たくさん来てくれる人たちにもしっかり東洋大の強さを見せれるように、もう一度勝利を全員で味わえるように頑張りたい。


TEXT=藤井圭 PHOTO=美浪健五