記事
第60回関東大学空手道選手権大会
10月9日(月) 日本武道館
男子団体組手 ベスト8
女子団体組手 ベスト8
成海は得意の蹴りで攻める
副将を務めた1年幸保
団体戦初出場の1年都築
第60回関東大学空手道選手権大会が日本武道館で開催された。男女ともに最後まで粘り強い戦いをみせ、ベスト8入りを果たす健闘ぶり。11月に行われる全国大会へ向け大きな弾みをつける試合となった。
男子は初戦の日体大戦、大将戦まで勝敗が付かないという苦しい展開になるも、大将・成海(法3=仙台城南)が果敢に攻め、5―0で快勝し初戦を突破した。続く大正大戦では、先鋒・大島(法2=埼玉栄)が先勝するも、次鋒・伊藤(法3=埼玉栄)と、中堅・東出(法4=青森北)が続けざまに敗れ、流れが相手に傾きかける。しかし、副将の幸保(法1=横浜創学館)が勝ち、流れを引き戻すと、またも大将の成海が3―0で勝負を決め、2回戦突破。ベスト8入りを決めた。準々決勝の法政大戦では2勝2敗1分けで引き分けるも得失点差により敗退したが、昨年の結果を大きく超え、チームの成長を実感できる試合内容となった。
女子は初戦を危なげなく突破すると、続く相手は青学大。先鋒の宮坂(法3=日本航空)が健闘するも敗れる。中堅を任せられたのは団体戦初出場となる都築(法1=日本航空)。「楽しんでやろうと思った」と試合後振り返ったように、思い切りのよい攻撃で攻め続け、有効を重ね白星。そして大将・古怒田(法2=御殿場西)が引き分けに持ち込み得失点で青学大に勝利を収めた。続く準々決勝の相手は強豪・大正大。先鋒の宮坂が得点を奪うことができず、続く都築も相手に思うような取り組みをさせてもらえずストレート負けを喫するも、「自分なりに満足のいく試合内容だったのでよかった」と試合後に都築が振り返ったように、全国大会へ向け、大きな糧となるような試合結果となった。
団体戦の次なる舞台である全国大会まで残すはあと1か月。「東洋大は自由な環境で、1人1人の個性を伸ばすことが出来る」と成海が話すように、得意とする個々の技に更なる磨きをかけ、全国の舞台で更なる飛躍を目指す彼らは着実な一歩を歩み続けている。
■コメント
・東出主将(法4=青森北)
自分達にとって全国大会に出るということは当たり前のことだったが、自分は足を引っ張ってしまって申し訳ない。後輩たちに助けられたので、後輩たちには本当に感謝している。
・成海(法3=仙台城南)
3回戦の法政大学戦のとき、3点差で勝てばチームが勝てるという場面で2失点してしまったので、そこは反省しなくてはならない。去年まではいつも先鋒だったが、今年の春から大将に変わり、今日の1回戦の日体大戦みたいに大将の勝敗でチームの勝敗が決まる場面が多くてメンタル的にはかなり厳しかったが、これをプラスにとらえて次につなげたい。東洋大は自由な環境で、1人1人の個性を伸ばすことが出来るので、全国大会までに伸ばし、また、自分が3年生でチームを引っ張っていけるようにしたい。
・幸保(法1=横浜創学館)
(法政大戦では)憧れにしていた先輩と試合でき、先輩相手にポイントを奪取できたりと前回出場した団体戦よりいい内容だった。大学生活まだまだこれからだが今日がベスト。(全国大会について)個人戦では出場したが、団体戦では初めて。緊張はすると思うが自分のプレーをし、チームに貢献できればと思う。
・都築(法1=日本航空)
今回はじめての団体戦出場で、急に出場をつげられてすごく緊張したが、1年生ということもあり楽しんで試合に取り組めた。(ベスト4をかけた大正大戦)もともと相手は高校時代からよく試合した相手で1度も勝ことができなかった相手。試合前不安になったが、自分なりに満足のいく試合内容だったので良かったと思う。(全国大会にむけて)チームに貢献できるようにまた、自分も楽しめる試合がしたい。
TEXT=五十嵐翔也、仲宗根優介 PHOTO=仲宗根優介、永田育美