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第93回関東大学バスケットボールリーグ戦
10月9日(月) 日体大世田谷キャンパス
東洋大68-88江戸川大
20|1Q|29
12|2Q|20
24|3Q|18
12|4Q|21
スターティングメンバー
7 大野太聖
27 和田麗空
28 佐久間澪
29 岩淵俊也
35 杉田涼
ドライブで攻め入る和田
佐久間はリバウンドでチームに貢献した
3連戦最終日となった江戸川大との一戦は68―88と敗戦。1Qの集中力を継続できず、じわじわと得点差を離される。3Qでは相手を上回る得点を決めるが、追い上げもかなわず、まさかの13連敗目を記録した。
前日の国士大戦と同じスターティングメンバーから開始された1Qは、連戦の中で活躍が光る杉田(済3=市立船橋)が本領発揮。シュートが冴え渡り、インサイドとアウトサイドの両局面からゴールを奪っていく。また、佐久間(済3=東海大相模)がリバウンドからオフェンスの形をつくり、1年生ながらも鋭いドライブで1対1を仕掛ける和田(済1=東海大相模)のプレーで点差を一桁台で抑えた。2Qではディフェンス面で相手の攻撃を防ぐことができず、オフェンス面でもパスミスが続くなど思い通りのプレーができない。
3Q、ここでスリーポイントゲッターの川上(済3=市立船橋)を投入し逆転を図る。川上のスリーポイントシュートが決まるとチームの士気も上がり、佐久間、和田が連続得点を決め奮闘。和田は「個人的には思い切ったプレーができた」と自身のプレーを振り返った。3Qのスコアを24―18と相手を上回り、いい雰囲気で4Qにつなげた。最終Qは川上が小柄ながらもリバウンドに絡み、粘り強さを見せる。しかし、その頑張りとは裏腹に9連続得点で相手に流れを持っていかれ、29点差と大きく突き放されしまった。終了間際、佐久間がドライブで中に切れ込みシュートを決めるなど追加得点をするものの、68―88と20点差で試合を終えた。
リーグ戦を残り5戦として、13連敗をマークしてしまった東洋大。「ベースになるディフェンスがうまく機能しなかったのでプレーが継続できなかった」と中嶋監督は今試合の敗因を挙げ、やはりディフェンス面での課題修正が必要となることは明確だ。「とにかく1勝が欲しい」と佐久間が語るように、残りの5戦でなんとしてでも勝ち星を挙げたい。ここまでの連敗が無駄ではなかったと思えるような大金星がつかめるかどうかは彼ら次第だ。
■コメント
・中嶋監督
ベースになるディフェンスがうまく機能しなかったのでプレーが継続できなかったというのが今日の敗因。(3連戦で成長した点)初戦の中大戦が一番きつい試合になると予測していたが、非常にチームのディフェンスが機能して思い切ったシュート、またリバウンドが取れたというのが一番良かった。逆に国士大戦では課題であったリバウンドがまた取れなくなってしまった。1対1のディフェンスが機能しなくなってしまった。ちょっと戻ってしまったというのが残念なので中大戦のような形でやれれば一番いい。(攻防で意識していた点)和田に関してはどんどん積極的に1対1を仕掛けていくというところで、彼はスピードが持ち味なのでそれを生かしてくれというのは試合前から言っていた。(次戦に向けて)中大戦でできたベースのディフェンス、うちのいい部分が薄れてきているので最後その部分をしっかり出していけるように練習していこうと学生たちには話しているので、なんとかそれを取り返して残り全部勝つつもりでやっていきたい。
・佐久間(済3=東海大相模)
今試合もまた8点差くらいまで縮まったときがあったが、そこからがまた、もう一歩粘りが足りなかったかなって。そこが大きい。(リバウンドに関して)リバウンドは積極的に取りにいこうと結構意識して試合に臨んでいる。(自身のプレーへの評価)30点、40点くらい。イージーシュートを落とすのが多かったので、そこをなくせばもっと流れよくいけたときもあったと思う。そういった軽いミスをなくしていきたい。(次戦に向けて)残り5試合になってくるので、とにかく1勝が本当に欲しい。チーム全員で出た人が役割果たせば勝てると思うので、相手は強いがリバウンドルーズを頑張っていきたい。
・和田(済1=東海大相模)
個人的には思い切ったプレーができたが、チーム的にはなかなか噛み合わなかった。(自身の振り返り)得意のドライブはできたが、味方のドライブなどの合わせができなくてもったいないと思った。(1対1、アシストについて何か指示があったのか)昨日ドライブなどが上手くいかなかったので、気持ちを切り替えてやったら上手くいって良かった。(次戦に向けて)今日と変わらないいい気持ちのまま、1年なので思い切ったプレーをしたい。
TEXT=水野桜 PHOTO=外狩春佳、渡部穂乃花