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2017.10.24
その他

[バスケ]チームで奮闘するも3連勝ならず 慶大に惜敗

第93回関東大学バスケットボールリーグ戦

10月22日(土) 東洋大学総合スポーツセンター


東洋大60-71慶大

 12|1Q|17

 13|2Q|15

 22|3Q|19

 13|4Q|20



スターティングメンバー

7 大野太聖

27 和田麗空

28 佐久間澪

29 岩淵俊也

35 杉田涼



大野の貪欲な姿勢はチームに欠かせない



パワフルなセンタープレーでチームに貢献した渡邉


岩淵は主将として信頼を寄せられている



 最終戦まで連勝していい流れをつくっていきたかった慶大戦。1巡目で大敗を喫した慶大相手に接戦を繰り広げたが、流れを引き寄せることができず勝利を目前に60ー71と悔しい敗戦。黒星を増やすこととなった。


 前半は双方ともに得点が伸び悩んでスロースタートとなり、25―32の7点差で迎えた後半戦。くすぶっていた個人のプレーが光る。渡邉(済3=新潟商)の安定感のあるセンタープレーや大野(文3=市立柏)の貪欲なディフェンスからの速攻、和田(済1=東海大相模)のスピード感のあるプレーなどが際立ち、同点まで追いつく。しかし相手のインサイドでのプレーをおさえても、ロングシュートで苦しめられる。ぎりぎりまで肉薄するも逆転叶わず、47―51で3Qを終えた。

 4Q開始直後さっそく2点差までに詰め寄るが、その後パスミスからの連続失点をゆるして点差を7点まで広げられる。流れを相手にもっていかれないようにすかさずTOをとった。再開するとすぐに大野のタイトなディフェンスからパスカット、和田との速攻を決めると、佐久間中心にリバウンドやルーズボールでつなぎ、貪欲にゴールへアプローチを続けた。

 終了2分前、点差は4点ビハインド。シュートにすればたった2本の差だ。TOで「やっていることは間違っていない」と中嶋監督は選手たちを鼓舞して送り出した。残された時間は逆転するには十分だったが、相手が勝利へ王手をかけるにも十分な時間だった。積極的にゴールへ向かうもリングに弾かれ、オフェンスリバウンドを取ることができずに逆に相手に得点を許す。遮二無二に勝利を求めてプレーし続けたが無念にも終了のブザーが鳴り響いた。最終スコアは60―71。15個目の黒星をつけることになった。


 終始アクティブなプレーでチームの士気を高めた大野は、敗因を「セカンドチャンスを与えすぎて自分たちの流れが途切れた」と分析。試合の中で成長をみせ、躍進してきている渡邉は「駒大に勝って緊張感が抜けてしまったのかもしれない」と自身のプレーを振り返った。今回の敗戦を持って東洋大は順位決定戦への出場が確定してしまった。監督や選手たちが信頼を寄せている岩淵(済4=新潟商)を主将にすえる体制も、残りわずかな期間となる。中嶋監督が「岩淵に託して、最後までコートに立っていてほしい」と語るようにまずは次週のリーグ最終戦を、岩淵中心にひたむきに勝利へ向かっていい形で終えたい。


■コメント

・中嶋監督

3連勝したかったが、結果として残念な結果になった。どうしても相手のシュートを止めきれなかったというのが一番敗因の原因かな。 バスケットカウントで、シュートカウントしてフリースローを入れられてしまうと3点プレーになる。選手たちも耐え忍んでやっていたが、なかなかこちらはいい形でシュートを打てない。決してオフェンスの流れがよかったわけではないので、なんとかディフェンスで頑張って前試合と同じような展開で速攻にもっていくという形にしたかったが、リズムがよくつかめなかったっていうのがよくなかったところ。(インターバルで話したこと)そうですね今日のうちのメンバー的に交代あまりせずに最後まで踏ん張ってしまった。その時々の場面で得意な選手の特性がある。どの選手はよくないというわけではなく、今日の最後は、出ていた5人が一番得意な場面だというところだった。その場面ではなかなかローテーションもできなかったので、体力的に厳しかったかもしれない。(4Qタイムアウトで選手たちに伝えたこと)やっていることは間違っていないということ、オフェンスではとにかくボールを止めないでということを伝えた。ドリブルついて中に入って悩むのではなくて、つくまえにジャッジしてだめならパスで展開して、ボールを動かしていこうという話を多くした。あとはリバウンドですよね。リバウンドの本数がよくなかったときに負け続けていて、それが解消され始めて勝ち始めて。今日はその点かなり苦戦していた。「リバウンドを制する者がバスケットを制する」というその基本の部分になると思うので。リバウンドがきつかったのかなという風に思う。(ゲームに貢献してくれたと感じる選手は)やはりキャプテンの岩淵ですね。彼はいろんなところで全体を見てジャッジしてくれる。監督コーチもすごく助けてもらえて助言してくれますしほんとに頼もしいキャプテン。実際行動でそれも表してくれて、彼の最後まで諦めないという姿勢が一番好きな部分で、だからこそキャプテンだと思っている。最後彼に託して、最後までコートに立っていてほしいという思いでいます。(次戦に向けて)まず最後きちっと勝ってリーグ戦終了したい。残念ながら順位決定戦に行かなければならないが、今年よくなかったところを再度修正する意味も込めてただゲームをこなすのでなく、内容をしっかり追求しながら2試合戦っていければと思う。


・大野(文3=市立柏)
後半、相手にリバウンドを取られて流れを持っていかれた。セカウンドチャンスを与えすぎて自分たちの流れが途切れたのでそこが敗因。(自身のプレーについて)前半はいつもどの試合もそうだがドライブいったり、シュートいったりということが多いが、後半ちょっと疲れてきちゃうと周りにパスを回すことが多くなってしまうので毎回そこが課題。(特に良かった選手は)毎試合だが佐久間のリバウンド、勝負どこで岩淵さんがシュート決めてくれたり、ずっと相手のエースの13番についててくれたりした。ところどころで渡邉が力強いプレーしてくれた。(最終戦頑張りたいところ)リバウンドでチャンスが増えたり減ったり直接的に関わってくるのでそこはチーム全員で頑張りたい。個人としてはみんなでディフェンスもっと頑張りたい。


・渡邉浩(済3=新潟商)

やっぱりシュートが入らなかった。スリーポイントもこっちは入らなくて、相手は外が多く入った。相手のディフェンスにやられた。(敗因は)リバウンドが取れなかった。(佐久間)澪ばかりが頑張って、自分がインサイドなので取らなきゃいけないのに取れなかったことが大きい。(自身のプレーは)後半のスタミナが無くなってきてからが課題。もっと走れれば良かった。最初の頃に比べるとチーム一丸となってきている感じはある。徐々に良くなってきている。駒大に勝って緊張感が抜けてしまったのかもしれない。次が最後なのでそこに向けて頑張りたい。順位決定戦はあるが、4年生とやるのが少ないので最後は勝って終わりたい。


TEXT=外狩春佳 PHOTO=福山知晃、水野桜

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