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2017.10.24
陸上競技

[陸上競技] 高畠競歩 池田が接戦制し堂々の1位!

第56回全日本50㎞競歩高畠大会 兼 ジャカルタ2018アジア競技大会競歩日本代表選手選考競技会

10月22日(日) 高畠まほろば競歩コース


一般男子20km競歩

1位 池田 1:20'48

6位 石川 1:25'25

DQ 山下

DQ 川野

DNS 成岡


一般男子50km競歩

4位 河岸 4:10'40 


一般女子10km競歩

7位 竹中 51'16


怒とうのスパートで優勝をつかんだ池田

50km競歩に初めて挑んだ河岸


 山形県で開催された高畠競歩に競歩部門から5名が出場。20km競歩では池田(済1=浜松日体)が接戦を制し1位に輝いた。また、河岸(ラ3=飾磨工)が50km競歩に初挑戦し、堅実な歩きで4位入賞を果たした。


 「前半は落ち着いて入って後半に余力を残して勝負をかけるつもりだった」と池田。まさにプラン通りのレース展開だった。 序盤は2位集団に位置付けると、同レースに出場していた川野(総1=御殿場南)とともに集団を引っ張っていく。トップを独歩していた野田(明大)へと徐々に距離を詰めていきレース後半で追いつくと、先頭は野田と池田、川野の3人へと絞られた。残り2km手前で川野が遅れ始めるも池田は懸命に食らい付いていき、勝負を仕掛けたのはラスト200m。猛烈なスパートで野田を引き離す。ガッツポーズを掲げ、堂々の1位でゴールテープを切った。

 池田のレースを「最後野田くんと競り合って優勝できたのは大きい」と谷川コーチは評価する。最後で見せた勝負強さは池田の大きな武器となるに違いない。一方で、優勝にうれしさを見せながらも「警告が2枚出てしまったので優勝できたがそこが課題」と池田はレースを振り返った。歩型を安定させていくことで課題改善に努めていく。


 50km競歩には、以前から挑戦したいと意欲を燃やしていた河岸が登場。6月に行われた個人選手権の10000m競歩で優勝し弾みをつけたあと、50kmへ対応できるよう距離を踏む練習に取り組んできた。初めて挑む50km競歩。完歩を目指し、スタートを切った。4位集団の中でレースを進め、6kmを過ぎるころには単独4位に立つ。順調に歩みを進めいていた河岸だが、後半に股関節に痛みを感じペースを落としてしまう。それでも4位を守り抜き50kmを歩き切った。

 目標の完歩を達成したことに加え、50kmのレースでの給水の取り方など改善点も発見でき「次の50kmにつながるいいレースができた」と河岸。タイムこそ目標に届かなかったものの「ここから回数を踏むごとにタイムが短縮できていけばいい」と谷川コーチが語るように、レースの経験を積むことでタイムも上がっていくだろう。50km競歩への挑戦はまだ始まったばかり。河岸の今後の躍進に期待だ。


 今大会では出場した5人中二人が警告を3回出され失格となった。谷川コーチは「まず失格しないようなしっかりした歩型と体づくりをしていく」とし、競歩部門のレベルアップへと意気込む。今年度、関東インカレや全日本インカレでの活躍が目立つ競歩部門。さらに上を目指し、歩きに磨きをかけていく。


■コメント

・谷川コーチ

(池田は)優勝したということが何より良かったと思う。最後野田くん(明大)と競り合って優勝できたのは大きい。(川野は)失格になってしまったが3番目で最後まで歩けた。国体や日本インカレが続いて練習がしっかりできていなかった。体調も良くなかった中でもしっかりと歩けていた。二人に関しては20kmをしっかりこなせたので収穫だった。(石川は)歩型に心配があったので本人もまず失格せずに歩き切るのを第1目標にしていた。タイムは良くなかったが今回しっかり歩き切れたことが糧になって次は1時間22、23分台を歩けるように頑張ってほしい。(山下は)ゴールしてから失格ということになったが、やはり歩型の心配があった。歩き切れなかったことが残念。(河岸は初めての50kmだったが)タイムではなく、まず50kmに向けた練習をやって50kmを歩き切れたのが収穫だったと思う。ここから回数を踏むごとにタイムが短縮できていけば良い。これから50km中心になると思うが、20kmもやりながら50kmを狙っていく。20kmのスタミナがあれば50kmも歩いていけると思うので。50kmというのをいい方向に生かしてほしい。(今後は)今回二人失格になっているのでまず失格しないようなしっかりした歩型と体づくりをしていく。そこができればまたタイムも短縮していくと思う。


・河岸(ラ3=飾磨工)

初めて50kmに出場ということで、完歩を目標としていた。4時間10分を切りたいと思っていたが後半失速してしまって40秒ほど目標のタイムには届かなかった。だが、完歩という目標は達成することができたので次の50kmにつながるいいレースができたと思う。50kmに関しては高校3年生の頃から言っていて今回やっと個人選手権終わってから合宿で40kmやったり30kmも何回かやったりと練習がしっかり積めるようになったので監督からも「しっかり練習できてるからこれなら50km挑戦してこい」と出させてもらった。夏から練習はしっかり積めていた。(課題は)少し中盤20km過ぎた辺りから右の股関節に痛みを感じたのでしっかりケアをして、痛みがレース中に出ないようにすればもう少しタイムも狙えたのかなと思った。50kmは20kmと違い、給水を取る回数が違った途中でゼリーを取ったりするのだが、その中で前半に取りすぎてしまいお腹に影響があったのでもう少し給水の取り方の工夫をして次につなげていきたい。


・池田(済1=浜松日体)

前半は落ち着いて入って後半に余力を残して勝負をかけるつもりだった。(雨の影響は)特になく、涼しくて歩きやすかった。(野田選手と競っていたがスパートは)ラスト200m。そこまでは着いていっていた。(優勝は)素直にうれしい。(自己評価は)警告が2枚出てしまったので優勝できたがそこが課題。今後に生かしていきたい。(今後は)12月に1万mに出場する予定なのでそっちでも39分台を狙って頑張りたい。


TEXT/PHOTO=吉川実里

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