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2017.10.27
硬式野球

[硬式野球]値千金の勝ち越し打 西川が意地の一振り

平成29年度東都大学野球秋季1部リーグ戦

10月27日(金)神宮球場

○東洋大2-1亜大

勝ち越し適時打を放った西川

勝ち越しに沸く東洋大ベンチ


「目の前に集中する」。そう語った西川(営4=浦和学院)は、四回中川(法3=PL学園)が四球と盗塁で二塁に進み打席に入る。「昨日の敗戦は切り替えられた」と気持ちを新たに試合に臨んだ。「基本は全部の球に対応できるようにしている」と柔軟に対応できる姿勢を示した第2打席。多様な球種に対応し邪球で粘った。外角のスライダーに体勢を崩されながらも執念で左前へ運んだ打球は値千金の勝ち越し適時打に。塁上で喜びをあらわにした。

 今日の守備では、先発の片山翔(法4=大社)と好救援を見せた甲斐野(営3=東洋大姫路)を相手に、好リードが光った。「特に甲斐野は直球が良かった。フォークも使えたので三振を多く取れた」と六回を投げ抜き、驚異の12奪三振を奪った右腕を労った。二回に7番打者に左前安打を許し、迎えた次の打者にボール先行となった4球目。強肩が売りの西川は一塁走者がスタートすることを確認すると、素早く二塁へ送球し悠々と刺し、自身の持ち味を存分に発揮した。しかし、九回には四球で許したランナーに代走が出たあとの盗塁を刺すことができなかった。「しっかりと修正しなければならないポイント」と次戦に向けて反省を怠らない。

 バットを置くにはまだ早い。「目指すのは優勝」とただ一点を見つめる西川。「捕手はかっこよく」という指揮官の言葉を胸に、連覇へ向けて扇の要を守り抜く。

■コメント

西川(営4=浦和学院)

・昨日は負けたけどチームの雰囲気も良かったしみんなしっかりと切り替えられてた。自分自身も昨日のことはしっかりと切り替えて試合に臨めた。なんとしても勝って優勝への望みをつなげたかったから勝てて良かった。次の一戦も負けられない戦いなのでしっかりと一戦必勝で勝ち抜きたい。

TEXT=須之内海、PHOTO=川口朋珠