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第39回皇后杯全日本サッカー選手権大会 1回戦 10月29日(日) 真岡市総合運動公園陸上競技場
東洋大1ー1NGUラブリッジ名古屋日体大
(2−4)
<出場メンバー>
▽GK
垣内愛菜(食3=大商学園)
▽DF
井口遥菜(食4=神村学園)
久保真理子(食1=浦和LY)
常田菜那(食1=大商学園)
山幡あや(食2= 常盤木学園)→90+15分 前田優乃 (食4=前橋育英)
▽MF
松井彩乃(食3= 聖和学園)
田嶋みのり(食4=飛鳥)
大島彩香(食2=久喜)
常田麻友(食1=大商学園)
▽FW
楠春佳(食3=千葉U-18)→76分 斎藤麻由(食2=常盤木学園)
大内梨央(食1=常葉学園橘)
先制点を挙げた大内
垣内は何度もピンチを守り抜いた
攻撃の起点となった田嶋
第39回皇后杯全日本サッカー選手権大会が幕を開けた。1回戦の相手は、なでしこチャレンジリーグに所属するNGUラブリッジ名古屋。前半に大内(食1=常葉学園橘)が幸先よく先制点を奪う。しかしその後は苦戦を強いられ、後半に追いつかれてしまう。延長戦でも決着はつかずPK戦にもつれ込んだものの、初戦敗退と悔しさが残る結果となった。
土砂降りの雨の中での試合だった。序盤から自陣でのプレーを余儀なくされる。試合が動いたのは27分、CKを大内が頭で合わせ先制する。ここ3試合得点から遠のいていただけに大内は「この1点が結構自信につながった」と振り返った。しかし、それだけでは完全に流れをつかむことはできず、40分にはFKのピンチを迎える。関東大学女子リーグ第7節の筑波大戦でFKを直接決められ課題となっていたが、ここでは垣内(食3=大商学園)のナイスセーブが光った。
さらにリードを広げたい後半、サイドハーフの常田麻(食1=大商学園)と大島(食2=久喜)を中心にサイドから崩しにかかる。そんな中、57分に失点を許してしまう。その後もチャンスをつくり出せず、1−1のまま後半を終える。
延長前後半ともに集中を切らさず奮闘したものの、決着をつけることができずに迎えたPK戦。1番手、2番手が外し、流れをつくることができず結果は2−4。垣内は「1つも止められずに負けてしまった」と悔しさを見せた。
勝ち進めば、対戦する機会の少ないなでしこリーグ1部のチームと戦うことができた今大会は初戦敗退と涙を飲んだ。しかし今大会で得たものも多い。なでしこリーグ3部に相当する相手と互角に渡り合い「個人としてはやれなくはないと思った」と田嶋(食4=飛鳥)は手応えを感じていた。また、皇后杯予選では神大に3−0で創部初勝利を収めるなど収穫もあった。関東大学女子リーグの次節の相手は帝平大。この試合で勝ち点3を積み重ねればインカレ出場に大きく近づくため「次の試合はすごくチームにとって大切な試合になる」と戸田監督は気合十分だ。今大会の悔しさを力に、インカレ出場に王手をかける。
■コメント
・戸田監督
入り方が全くよくなかったのでそこが今日の勝敗の全てかなと思う。(見えた課題は)常に気持ちの部分だとか全てが整った状態で行えないということが課題。いいときも悪いときもあるがその雰囲気自体を常に高いレベルで持っていけてないということが課題だと思う。(この大会を通して見えたものは)皇后杯予選の収穫は創部以来1回も勝ったことのない神大に3-0で完璧な勝利を得たことはとても選手たちに自信がついて良かったが、関東の大学代表として日本女子サッカー界に対してアピールする絶好の機会だっただけに、初戦で敗退してしまったというのは残念だった。(リーグ戦に生かしていきたいことは)リーグ戦は1つのミスでゴールが決まったりとか、勝敗が紙一重の試合が多くある。練習中からそこの意識を選手たちには伝えていきたいと思う。(次戦へ向けて)次節に勝利すればインカレがほぼ決定するので今シーズンでベストな試合をしたいと思う。
・田嶋(食4=飛鳥)
ピッチのコンディションが悪かったが、それは言い訳にならない。相手の嫌なことを自分たちができなかったのは反省かなと思う。(なでしこリーグの3部相当のチームだったが)個人としてはやれなくはないと思った。でもそういうところで勝っていくのは、さすがなでしこのチームだなと思った。(リーグ戦へ意気込み)今日は今日なので、切り替えてまた来週から準備して勝てるように頑張りたい。
・垣内(食3=大商学園)
先制点を取っていたので、今日の試合はすごく大事だったので勝ちたかった。(試合展開は)スリッピーだったので、いつものようにボールを運べなかったが、チャンスはあったので決め切れるようになるのと、失点しないようにしたい。(FKなど好セーブがあったが)FKは筑波大戦で失点していたので、そこはもう一度チームとして確認して止めることができた。(PK戦は)今日は絶対に勝ちたかったが、1つも止められずに負けてしまったので、もう一度練習からやっていきたい。(リーグ戦へ)残り2試合は絶対に負けられない。しっかり2連勝してインカレに行けるようにしたい。
・大内(食1=常葉学園橘)
(ゴールシーンは)CKですごいいいボールが来たので合わせるだけだった。最近点を決めれてなかったので、この1点で結構自信にもつながった。でも、やっぱり1点じゃ勝てないというのが今日の試合で証明されたので、自分がもっと点を決められる選手にならないとチームは勝てないと思う。ディフェンスが前に強い相手だったので、サイドをうまく使うというのをもっと試合中に感じられたらもっといい攻撃ができたのではないかと思う。(後半は)ディフェンスから結構クリアボールが来たので、それを競り負けないで取ろうというのと、グラウンドが滑るのでこぼれ球が来ると思っていたのでそういうのも狙っていた。一つ格上の相手とできたというのは自信につながる。気持ちを切り替えて大学リーグに向けていきたい。
[次節試合予定]
第31回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部リーグ
第8節 10月22日(日) 対帝平大 東洋大学板倉キャンパスサッカー場にて 13:00キックオフ
TEXT=金澤瑞季 PHOTO=藤井圭、土橋岳