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平成29年度東都大学野球秋季リーグ戦優勝祝賀会
12月15日(金)東京プリンスホテル
初江夫人と共に微笑む高橋監督
戦国東都を戦い抜いた選手たち
たくさんのOBも駆け付けた
会場の外には高橋監督の選手時代の写真などが飾られた
東都大学野球秋季リーグ優勝祝賀会が行われた。硬式野球部OBや野球関係者などが集って秋季リーグ戦の優勝を祝うと共に、今季限りでの勇退となった高橋監督の労をねぎらった。飯田主将(営4=常総学院)は「日本一は後輩たちが取ってくれます」と力強く挨拶した。
指揮官から新監督の推薦があり、元西部ガス硬式野球部監督の杉本泰彦氏が発表された。現役時代杉本氏とバッテリーを組んでいた楽天・仁村スカウトは「みんな『杉本を応援しようぜ!』という雰囲気。みんなの期待に応えられる男だから大丈夫だと思います。杉本さんは一般入試で野球部に入って、監督の指示で突然捕手になった。勉強熱心で努力で自分を含めたくさんの投手を勝たせてきた人。心配してません」と期待を込めた。
終盤には、高橋監督が初江夫人と共に登壇。指揮官の妻として42年支え続けている初江夫人は「最初は野球なんて分からなかった。毎試合球場へ行って刺激的な時間を過ごすことができました」と回顧。ホテルから記念のケーキがサプライズでプレゼントされると二人は微笑み、会場は大きな拍手に包まれた。高橋監督は「僕はお婿さんになったんです。佐藤でも優勝、高橋でも優勝。こんな監督僕しかいないでしょう。これからは女房の農家を継いで日本の農業を支えるよ」と宣言。会の終了後は、参加者一人一人を見送りし、挨拶を交わした。
■コメント
・高橋監督
46年間皆さまのご指導のもと、ここまで来ることができました。この一年間みんな頑張ってくれました。バッティングピッチャーやマネジャーなど試合に出ていない子たちも頑張った。監督を勇退することは選手たちに動揺させてはならないと伏せていたんだが、雰囲気で分かったのかな。飯田を先頭に「何としても監督を胴上げさせる」という一心でやってくれたみたいで、本当に感無量です。最後を優勝で終えられたことは本当に幸せ。23歳から監督として支え続けてくれたOBに感謝します。ありがとうございました。
・飯田主将(営4=常総学院)
この4年間監督さんから人間力を学んだ。この4年間は自信になりました。これでちゃんと社会人として一歩進めると思います。監督さんとして最後の主将を務められたことは幸せです。
・鈴木大地さん(平成23年度営卒=現千葉ロッテ)
(4年間高橋監督から指導を受けて)愛情はあったがとにかく厳しかった。ただ、一歩外に出てみると東洋大はやっぱり強いなと思います。3年生で副将に指名された時、冗談だと思っていました。まさか3年でできるなんて思っていなかった。ただ、この経験があるから4年で主将、プロでも主将としてできていると思っています。(監督は鈴木選手がこれまでで一番キャプテンシーがあるとおっしゃっています)多分それ嘘ですよ。でも一番とか関係なく監督さんのイメージに残っているのはうれしいです。(これから常勝軍団に向けて頑張る後輩たちへ)先輩方が創り上げた伝統あるチームなので勝ちを積み重ねてほしい。卒業してもやっぱり東洋はすごいと思うので、お互い良い成績を残して頑張っていきましょう。
・小田裕也さん(平成23年度営卒=現オリックス)
(高橋監督から指導を受けた4年間は)よく叱られました。メンバー外されたこともよくあったし、4年間ずっと怒られっぱなしでした。でも親身になって怒ってくださったと思っています。辞めるのはすごく残念。これからの子たちが高橋監督の指導を受けられないのは寂しいですし、悲しいです。(指導を受けてプロに活きていること)矛盾に対しての対応ができるようになりました。プロに入ってもたくさんの指導者の方がいますが、様々な指導方法に対応できるようになったと思っています。(これから常勝軍団として戦う後輩たちへ)僕たちの代は運よく勝ち続けることができました。勝つことは当たり前のことだと思ってやり続けてほしいです。
TEXT=美馬蒔葉 PHOTO=美馬蒔葉、伊藤梨妃、川口朋珠