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第18回日本体育大学女子長距離競技会
12月23日(土) 日本体育大学健志台陸上競技場
女子3000m
4組
22着 岩崎 10'47"33
5組
7着 渡部 10'31"20
20着 梨本 10'42"12
31着 寺澤 11'00"92
7組
13着 曽我 10'09"07
21着 原子 10'15"41
8組
8着 岡本 9'52"71
15着 塩谷 10'01"09
自己ベストに迫る走りを見せた岡本
日体大女子長距離記録会に目前に迫った富士山女子駅伝へ向けて状態を確認する選手と大学ラストレースとなる4年生が出走した。中でも岡本(食1=昌平)が自己ベストに近い走りを見せた。
8組に出場した岡本。弱点だったスタートの出遅れを克服し、序盤から先頭集団に付いていくと自身のベストタイムに近いペースでレースを進める。しかし、レース半ばでベスト更新を意識し始めてから動きが硬くなってしまう。最後は苦しい表情を見せながらも9分52秒71。高校時代のベストには及ばないものの、そこに迫る走りを見せた。岡本は約1週間後に迫る富士山女子駅伝のメンバーに選ばれており、今レースでは状態を確認する狙いで出場していた。エントリーメンバー12人の中から実際に走れるのは7人のみ。大学駅伝は未経験である岡本だが、今レースで好調をアピールできたことからエントリーの可能性も上がってくるだろう。「もし出られるとしたらチームのために貢献する走りをしたい」と意気込む彼女の富士の麓での活躍に期待だ。
また、今回の出場メンバーの内、曽我(食3=須磨学園)、塩谷(食2=健大高崎)、原子(食2=錦城学園)の3人も富士山女子駅伝にエントリーしている。出走を果たすためにもここからさらに調子を上げていくことが必至となる。
今レースに出場した4年生にとっては大学ラストランとなった。5組で出走した渡部(食4=流山南)はラスト600mで切り替えるとスパートをかけ数人を追い抜き7着でゴール。「練習よりレースの方がいい動きができていた」と永井監督が評するように、十分に練習が積めていない中でもきっちり粘りのあるレースを繰り広げた。
女子長距離部門にとって今年度最後の舞台が目前に迫っている。全日本女子駅伝(以下、杜の都)では僅差でシードを逃し悔し涙をのんだ。あれから2カ月。杜の都では直前の故障で走れなかった山口(食2=順天)が復帰し、アンカーを走った内田(食4=学法石川)も悔しさを糧に練習に取り組んでいる。永井監督は「この二人の動きが杜の都よりプラスアルファで良くなっている」と話しており、チームとしても士気は高まってきている。「富士山で今度こそという気迫を出しながらチームとしてやってきた」と永井監督。杜の都での悔しさを晴らすべく、初の入賞を目指し富士山女子駅伝へと鉄紺女子が挑んでいく。
■コメント
・永井監督
4年生はラストレースで練習できている、できていないに関わらず最後なので出てもらった。富士山にエントリーしている選手は状態をしっかり見るため。練習の中でではなく、レースの中で状態を見るため。(4年生は)4年間やってきているので練習よりレースの方がいい動きができていた。4年間という限りがあるのでもう少し時間があったらという選手も見受けられたがここが一つの区切りなので、そういう点では良かったと思う。(富士山にエントリーされている選手は)岡本がベストタイムではなかったがベストに近いタイムだった。みんな完全に調整して出場したのではなく練習の流れで出たが、その中では岡本はよく動いていた。もう少しという選手もいたが今の状態が確認できたので、あと1週間富士山に向けて、今回で終えた4年生もいるが富士山までがチームとしてやっていく。今回のレースより富士山ではみんなの調子が良くなるようにこれから上げていければと思う。(富士山駅伝に向け、チームの状態は)杜の都で現地に入ってから故障してしまった山口が戻ってきて練習も大分できている。内田も杜の都で悔しい思いをしてから練習を積めている。この二人の動きが杜の都よりプラスアルファで良くなっている。杜の都では8位入賞を逃しているので、富士山では8位以内にしっかり入って最後終わりたいと思う。杜の都で悔しい思いをしている分、富士山で今度こそという気迫を出しながらチームとしてやってきたのでそれが最後のゴールまで目標がしっかり達成できるようにこれから調整をしっかりやっていきたい。
・岡本(食1=昌平)
富士山駅伝に向けて練習の一環で出場した。途中まで自己ベストが出ればいいかなという感じで気負わずにレースに臨めた。レースの途中で「自己ベスト出るよ」と言われたけれど出なかった。もう少しラストのスピードが足りないので、そこを改善していきたい。大学入学した後のタイムの中では良かったと思う。(その中で収穫は)いつもスタートで出遅れてしまって、レースの流れに乗れないことがあったが、今回はスタートから前に出ることを練習の流しなどで考えてやっていてそこができたので、後はラスト上げられる力をつけていきたい。(富士山駅伝に向け)走るメンバーは伝えられてないが、もし出られるとしたらチームのために貢献する走りをして、どんな形でも与えられた役割を果たす行動をしたいと思う。
TEXT=吉川実里 PHOTO=大谷達也