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昨年、春秋連覇を果たした東洋大が狙うのは3連覇。思いを一つにリーグ戦に挑む硬式野球部の決意を8日連続でお届けする。
最終日は中川圭太(法4=PL学園)内野手。2季連続でベストナインを受賞した中川は、主将となり背番号「1」を背負う。チーム目標であるグランドスラムへ、中川の視点から意気込みを語ってもらった。(取材日・3月29日、聞き手=望月優希)
――これまでのオープン戦を振り返ってみていかがですか
全体的に得点力不足です。バッター陣が打ててないというのがやはり課題となっています。ピッチャー陣は仕上がりが良くて、要所要所で締めて投球しています。野手はチャンスは作っているのにそこで一本が出ていないというところが反省点です。
――中川選手自身の調子はいかがですか
感覚的には悪くはないと思いますし、今は色々試している状態です。今の体に合ったバッティングフォームなどをチェックしながらやっています。結果はまだ出ていないですが調子自体は悪くはないと思います。
――最高学年になりましたが
自分が1年生だったときも原(H28年度営卒=ヤクルト)さんだったり、選手リーダーの方がやりやすい雰囲気を出してくれていました。なので4年目ですが自分としては1年生から4年生まで同じ気持ちでできていると思います。
――主将になり気持ちの変化はありますか
キャプテン、そして4番で出させてもらっているので、今までだと先輩について行く形でしたがこれからの1年間は何事も責任を取らないといけないと思っています。チームに対する責任という気持ちはより一層、この4年間で一番育ったと思います。
――チームをまとめる上で心がけていることはありますか
口で伝えるのはあまり得意ではないので、プレーで、背中で引っ張っていけたらと思っています。
――背番号1に懸ける思いを教えて下さい
これまで多くの偉大な方がつけられてきて、OBの方々の想いも背負って自分が背番号1の入ったユニフォームを着させていただいています。重みというか、東洋大学の背番号1を背負えることに幸せを感じてしっかり行動したいと思います。
――話は変わりますが、中川選手から見て、特に頑張っていると思う選手はどなたですか
ピッチャー陣です。上茶谷(法4=京都学園)は努力していますし、努力し続けるのは自分も見習わないといけないと思います。この1年間期待ですね。甲斐野(営4=東洋大姫路)は去年の秋実績を残していて、梅津(営4=仙台育英)と上茶谷は実績はないですが実力のある選手なので今年やってくれると期待があります。
――春季リーグ戦で1番警戒する大学を教えて下さい
亜大ですね。これは自分の勘ですが、もしかしたら今年も亜細亜と優勝決定戦になるんじゃないかなというのがあります。
――警戒する投手はいらっしゃいますか
国学大の清水選手です。普段は仲がいいですが、彼のボールは自分が感じた中では東都ナンバーワンピッチャーだと思います。去年の秋も完封されていて、清水選手から打たないと3連覇できないんじゃないかと思うし、1番のライバルなんじゃないかなと思います。
――最後に春季リーグへ向けての目標をお願いします
チームの目標は3連覇することです。個人では3連覇に貢献できるような成績を残したいです。未だに首位打者を取ったことがないので、そこを目標にしてやっていきたいと思います。
〇今年の一字「越」
理由:これまでの成績を越えれるように。過去の自分を越えられるように、という思いです。
◆中川圭太(なかがわ・けいた)
身長・体重/180㌢・77㌔
好きな食べ物/プリン
リラックス方法/映画鑑賞
4月9日より春季リーグ戦が開幕します。初戦である中大戦は4月9日の11時から神宮球場で行われます。ぜひ球場まで足をお運び下さい。