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第94回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
兼 第18回アジア大会 代表選手選考会
兼 第13回パンパシフィック水泳選手権大会 代表選手選考会
(6日目・予選)
◆女子400m個人メドレー
4組
6着 田中佑 4’53”16
5組
8着 清水 4’58”76
◆男子400m個人メドレー
1組
2着 宝田 4’25”73
6組
6着 松田 4’24”92
7着 田中大 4’25”48
7組
8着 森時 4’28”01
◆女子50mバタフライ
4組
5着 片山 27”94
7組
3着 藪 27”46
5着 田中佑 27”84
(6日目・決勝)
◆女子200m背泳ぎ
3位 白井 2’09”84
大学初の試合をメダリストとして終えた白井
田中佑は日本選手権で4種目を泳ぎ切った
熱戦が続いた日本選手権も最終日を迎えた。予選競技には松田(法4=京都外大西)や藪(営4=武蔵野)など実力のあるメンバーが出場。しかし惜しくも決勝へ駒を進めることは出来なかった。一方、前日に行われた女子200m背泳ぎで決勝進出を決めていたルーキー白井(国1=宝塚東)は3位入賞を果たした。
男子400m個人メドレーには4年生の松田や森時(文4=比叡山)を筆頭に4名が出場。萩野(H28年度文卒=ブリヂストン)や瀬戸(ANA)など非常にレベルの高いレースのなかで決勝進出とはならなかった。女子50mバタフライには今大会4レース目となる田中佑(国1=明星学園)、藪、2レース目の片山(社3=隅田川)が出場した。その中でもやはり100mバタフライで準決勝進出をした藪が実力をみせ、いつもより早いテンポで泳ぎ3着でゴール。しかし、あと0秒12で決勝進出を逃した。
今大会、東洋大の最後のレースとなったのは女子200m背泳ぎに出場した白井だ。最初の50mは前日の準決勝よりも早いラップタイムで2番手で折り返す。だがそこから後半が強い隣のレーンを泳ぐ赤瀬(ANAAS)や寺本(神大)にかわされ残り50m地点で、4番手に順位を落とした。しかし最後はピッチを上げ見事3位でゴール。日本選手権で自身初の表彰台に上った。今大会、東洋大唯一のメダリストとなったが、決勝の目標を「2分8秒台を出して(8月に行われる第13回パンパシフィック水泳選手権大会の)代表権を取りたい」と話していた白井はレース後、悔し涙を流した。大会前に日本記録を出した大橋(H29年度国卒=イトマン東進)らと共に高地合宿を行っており、今までよりさらに代表入りに向け強い気持ちをもって今大会に臨んでいた。女子200m背泳ぎでの代表権は残り一枠ある。チャンスは5月に行われるジャパンオープンのみだ。「ジャパンオープンでは絶対代表権を取る」と語った。次は今回の悔しさをバネに次は代表入りを決め、笑顔をみせてくれるに違いない。
新入生が加わり新チームで臨む最初の試合となった今回の日本選手権。表彰台に上った白井を筆頭に入学したばかりのルーキーたちが大活躍だった。次の大舞台は5月に行われるジャパンオープン。今回活躍した選手だけでなく、新たなスターの誕生も期待したい。
◾︎コメント
・白井(国1=宝塚東)
初めての表彰台なので、そこは嬉しいけど狙っていたのは代表権なので悔しさの方が大きい。積極的にいこうと考えていたので、それが出来たかはわからないが今出せる力は全て出せたので良かったのかなと思う。今まで日本選手権に出場してきて、いいところまで行って代表権を取れないのが例年だった。だから今年は強い気持ちで挑んだが、またそういう結果になってしまった。でも、今までに無いくらいすごい悔しい思いをしているのでこれもいい経験なのかなと思う。まだ200m背泳ぎの代表権は一枠あるので必ず代表権を取れるよう頑張りたい。
TEXT=梅山織愛 PHOTO=望月優希、越塚日南