記事
第94回日本選手権水泳競技大会 競泳競技
兼 第18回アジア大会 代表選手選考会
兼 第13回パンパシフィック水泳選手権大会 代表選手選考会
(3日目・予選)
◆女子200m個人メドレー
3組
3着 小野寺 2’16”33
4組
7着 田中佑 2’18”06
◆男子200m個人メドレー
6組
3着 宝田 2’04”07
7組
5着 若林 2’03”27
→全体16位でB決勝進出
◆女子50m自由形
4組
3着 山本真 26”27
→全体13位でB決勝進出
6組
4着 遠山 26”42
7着 田中佑 27”12
7組
7着 布施谷 26”75
◆男子50m自由形
6組
3着 高瀬 23”30
◆男子50m背泳ぎ
3組
5着 渡辺 26”24
4組
2着 細川 25”78
→全体5位で決勝進出
6組
4着 宝田 26”76
◆男子50m平泳ぎ
5組
5着 花車 28”34
◆男子200mバタフライ
3組
6着 阪本 1’58”87
5組
4着 松田 1’56”84
→全体6位でB決勝進出
(3日目・B決勝)
◆男子200m個人メドレー
1組
8着 若林 2’03”08
◆女子50m自由形
1組
6着 山本真 26”31
◆男子200mバタフライ
1組
4着 松田 1’57”63
(3日目・決勝)
◆男子50m背泳ぎ
6位 細川 25”95
◆女子200m自由形
5位 白井 1’58”75
白井は決勝で自己ベストを更新
緊張の面持ちで入場する山本真
1年生ながら決勝進出を果たした細川
自己ベストに迫った若林
準決勝でも力泳を見せた松田
日本選手権3日目。準決勝、決勝に挑んだ5人の内、3人が新1年生と、ルーキーの活躍が目立つ結果となった。中でも前日に自己ベストで決勝進出を決めていた女子200m自由形の白井(国1=宝塚東)は連日のベスト更新となった。
まずは女子50m自由形の準決勝に山本真(国1=関西大学第一)が登場。予選では序盤に先頭に立ち勢いのあるレースを展開した山本真。準決勝という舞台には「ちょっと緊張してしまった」と苦笑いで、100mでのベスト更新を誓った。
男子50m決勝に出場したのは細川(営1=高松第一)。「緊張して小さい泳ぎになった」と語るが予選で自己ベストをマークしての決勝進出。決勝でタイムは落としたが、本格的に始まる大学での練習でさらなる飛躍に期待だ。
注目の集まる女子200m自由形決勝。このレースには国際大会のリレーメンバーの選考がかかっており、その座を狙うのが期待のルーキー白井だ。前日の準決勝で自己ベストを出して3位につけていた白井。年上の強豪に囲まれながらも引けをとらず、横一線のレースを繰り広げたが、後半に失速。「前半でついていけば勝てるという考えだったが、ベテランの方はすごい」と振り返り、表彰台も狙っていただけに悔しい結果となった。しかし、大会5日目には得意の背泳ぎが残っており、気は抜けない。まだまだ白井に注目だ。
上級生では若林(済3=法政第二)、松田(法4=京都外大西)が準決勝に進出。男子200m個人メドレーの若林は日本選手権での初めての予選突破に「良かった」と一言。ベストに迫る好タイムでレースを終えた。松田は男子200mバタフライ予選でベストを出しての準決勝のレース。笑顔で入場したものの、夜の慣れない時間帯のレースに体が動かずタイムを落として無念の準決勝敗退となった。
自己ベストの更新が随所に見られるも、各々の目標まではもうあと一歩。悔いのないよう、持つ力を出し切って今年度最初の大会を折り返してもらいたい。
■コメント
・松田(法4=京都外大西)
ちょっとだめですね。予選がよかった。ベストで、もっといけるなと思って決勝に臨んだが。(予選は)落ち着いていけたし、余力をもっていったつもりだったが決勝に進めないと話にならない。この時間のレースというのが初めてだったので何とも言えない。きつかった。(レースの時間がかなりあいてだったが)スタートしてからもきつかった。おかしいなと思った。もっとできるはずなので、もう1回ベストを出したい。(100mの方は)チャレンジすることに変わりはない。
・若林(済3=法政第二)
予選でバテてしまったので、決勝はもう少しだけ前半落としていこうと思ったが、やはりそれでもバテてしまったのでそこが少し心残り。だが、全体のタイムはあがって、初めての準決勝だったので悪くなかったと思う。よかった。1月から1ヶ月くらい泳いでいなくて、そこから1ヶ月半くらい練習してベストくらいまで戻ったのがよかったかなと。
・白井(国1=宝塚東)
表彰台を狙っていたので悔しい。タイム自体は自己ベストなので悪くはないが、やはり表彰台を狙っていただけにあってちょっと悔しい。(周りの選手は)速かった。周りが前半型なのでそれについていけば勝てる、という考えではあったがやっぱりベテランの方はすごいなと。(今後の練習は)後半が上げられなかったので、後半を考えながら練習していきたい。(練習で一番刺激を受けた選手は)やっぱり悠依さん。今のレースも悠依さんに勝てるかなと思ったが、根性を見せられて負けたという悔しい結果になってしまった。「いつかは私が勝つぞ」という心を持って練習していけたらなと思います。(残るは200m背泳ぎ)背泳ぎが私のスタイルなので、そこでいい結果を残せればなと思う。
・細川(営1=高松第一)
いい泳ぎができたと思ったが疲れが予選より出てしまったかなと、後半の疲れが。(予選のベスト更新は)感覚があまり良くなくて、ちょっと緊張しちゃって、小さい泳ぎになって。「ベストは出ただろうけどそんなに速くはないかな」と思っていたら、意外といいタイムだったのでびっくりした。(大学での練習は)この日本選手権に出場する選手は自分で考えて泳ぐメニューしかしていないので、土曜くらいから本格的に東洋での練習が始まる。年末に合宿で経験していて、ものすごくしんどいのでちょっと怖い。
・山本真(国1=関西大第一)
ちょっと緊張してしまったかなと思う。タイムを落としてしまって、予選もベストを狙っていたがベストではなかった。(東洋大初レースは)こういった大きい試合でたくさん応援してもらったり、チームメイトが多くいるというのが初めてだったのでうれしかった。(100mでは)ベスト更新したいなというのが一番の目標。
TEXT=越塚日南 PHOTO=望月優希、伊藤なぎさ