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2018.04.08
水泳

[水泳]日本選手権5日目 阪本、中村がベスト更新!一人一人が次に生きる結果に

第94回日本選手権水泳競技大会 競泳競技兼 第18回アジア大会 代表選手選考会兼 第13回パンパシフィック水泳選手権大会 代表選手選考会


(5日目・予選)

◆女子100m自由形
3組
6着 山本真 57"65

4組
3着 岩本 57"00
→全体15位でB決勝進出

5組
5着 遠山 57"82

◆男子100m自由形
3組
3着 中村 50"34
→全体14位でB決勝進出

◆女子200m背泳ぎ
2組
4着 大久保 2'14"26
→全体12位でB決勝進出

8着 渡邊 2'16"63
3組
2着 白井 2'12"21
→全体6位でB決勝進出

4組
7着 今井 2'17"24

◆男子100mバタフライ
5組
3着 松田 53"39

6組
3着 阪本 52"99
→全体6位でB決勝進出

◆女子200m平泳ぎ
4組
8着  磯部 2'34"60

◆女子1500m自由形
2組
6着 濱田 16'58"67

◆男子800m自由形
5組
5着 山本健 8'11"76

8着 山本悠 8'14"87

(5日目・B決勝)

◆女子100m自由形

2組

8着 岩本 57"20


◆男子100m自由形

1組

5着 中村 50"34


◆女子200m背泳ぎ

1組

1着 白井 2'10"28

→全体2位で決勝進出

7着 大久保 2'13"98

◆男子100mバタフライ
1組
4着 阪本 52"82

(5日目・決勝)
◆男子200m平泳ぎ
8位 花車 2'12"04


阪本は自己ベストで決勝まであと一歩だった

自己ベスト更新で好調の中村

白井は決勝進出を決める

決勝の舞台を楽しんだ花車


大会5日目は阪本(国1=三重)、中村(文3=比叡山)が自己ベストを更新。白井(国1=宝塚東)は全体2位で決勝進出を決め、それぞれにとって次につながるレースとなった。

 

男子100mバタフライでは阪本が予選からベストを更新し、準決勝への出場権を獲得。大会1日目の50mバタフライで納得のいく結果が出ず、悔しさをにじませた阪本は「100mでしっかり挽回しようと思っていた」と意気込んで準決勝へ挑んだ。「積極的なレース」を意識した阪本は前半から予選のタイムをさらに縮め、自己ベストを更新。大学入学後、初の公式戦で好タイムを残したことはこれからの糧になるだろう。

 

男子100m自由形に出場した中村は予選から5034で自己ベストを更新。予選での反省点である後半の遅れをしっかり訂正し、準決勝でも予選と同じタイムを残した。自己ベストを更新し続ける中村の秘訣は「目標を高く持つこと」。200m自由形では自己ベストより2秒ほど早いインターナショナルDの標準を目標に設定することで常に上を目指し続けた。その結果が実り、今大会では100m、200mともに自己ベストを更新。努力を重ね、進化し続ける中村に注目だ。

 

女子200m背泳ぎでは、白井と大久保(国4=草津東)が準決勝に進んだ。白井は前半から1位につけると、他を寄せ付けずにそのまま1着でゴール。「前半いって、後半保つのがレースプラン」と語るとおり、全体2位で決勝に駒を進めた。予選を全体12位で通過した大久保は準決勝でも後半追い上げをみせる。目標としていた自己ベストには届かなかったが、「学生最後の年なのでここから上げていきたい」と力強く意気込んだ。

 

全体7位で決勝進出を決めた花車(国1=丸亀)。大会4日目に行われた予選、準決勝に続いて決勝が200mで3本目のレース。渡辺一平(早大)を始めとした実力者がそろう中、ペースを崩すことなく泳ぎきった。「自分のできる、精一杯のレースができた」と花車。日本選手権での経験を次の大会の生かし、さらに躍進を遂げるに違いない。

 

女子100m自由形準決勝には岩本(済4=京都外大西)が出場。今大会ではベストタイムは出なかったものの、「いい結果が残せるように」と5月に行われるジャパンオープンで雪辱を果たす。

 

大会最終日には最高学年の松田(法4=京都外大西)やルーキー田中(国1=明星学園)がレースを控える。日本選手権の締めくくりとなる6日目に目標達成に挑む。

 

■コメント

 

・岩本(済4=京都外大西)

(今日のレースは)すごく悪いです。タイム的にも全然でした。(意識していたことは)スピードを出せるように前半からいくことを意識していた。(応援の声は)応援はすごく力になりました。(日本選手権を振り返ってみて)ベストは出ると思っていたがダメだったので、そこはまた練習をし直そうと思う。(ジャパンオープンに向けて)日本選手権よりも良い結果が残せるように頑張る。

 

・大久保(国4=草津東)

13秒台は出たが、12秒台を狙っていたのですごく悔しいです。(準決勝のレース展開は)後半の50mは少しあげれたかなと思う。(今の調子)あまり良くないが最後の年なのでここから上げていきたい(この大会は)最低でも自己ベスト更新を狙っていた。達成できなかったのはすごく悔しいです。ジャパンオープンでは今度こそ自己ベスト更新を狙っていきたいと思う。

 

・中村(文3=比叡山)

200mで前半が早く、スピードはついているなと思って100mは自信があったので49秒台を狙っていた。予選は後半に失速してしまってそこは課題だったので、決勝では後半はあげれたが前半であげることができなかったので、課題が残るレースだと思う。(調子は)良いです。大学に入って練習環境が変わって、すごく早い選手たちと一緒に泳げて、練習から楽しく泳げているというのが一番。速い選手に追いつこうと思って毎試合ベスト更新を狙ってやってきた。1年目から試合のベスト率は結構良いが、自分的にはもう一歩という感じ。(タイムを挙げている秘訣は)他の人に負けていないのは目標を高く持っていること。200mではもともと2秒以上先にあるインターナショナルDを目指していて、少しベストが出ても満足せずに練習を頑張れているからかなと思う。(1年間の目標は)去年のインカレが終わって、この日本選手権でリレーの200mの代表を狙っていたが、決勝にも残れずに悔しい思いをした。インターナショナルDを突破するのが一番の目標で、あとインカレで表彰台にのってチームに貢献したいというのが今年の目標です。(日本選手権を全体的に振り返って)去年が初めてで、今年が2回目の日本選手権。去年は2週間前位に体調を崩してしまって、今年は体調面から気をつけて調子もずっと上がっていたので、2種目ともベストで、予選も決勝ベストなのでこれからにつながる試合になったと思います。(応援の声は)インカレは応援がすごいんですけど、こういう試合でも応援してもらえると心強いです。(ジャパンオープンに向けて)200mに向けての練習をしてきて今回ベストだったが目標は及ばなかったのでもう一度200mで決勝、表彰台を目指して頑張っていきたいと思う。


・阪本(国1=三重)
環境も変わってまだ慣れない部分もあるが、その中でしっかりベストを出せた。200mは不甲斐ない結果になってしまって、100mで挽回しようと思っていた。しっかりスピードが出ていたのでいい感じで調整ができたかなと思います。泳ぎは200mはまとまっていないという部分があったので積極的に行けなかったが、100mではしっかりと積極的にいけたので良かった。200mはその日のうちにどこがわるかったのか考えて、100mでは予選からベストを出せていい切り替えができたんじゃないかと思う。


・白井(国1=宝塚東)
予選はあまりタイムが良くなかったので、細かい所とかテンポの確認をアップでした。(平井先生からは)練習していた通りに泳げと言われた。予想よりは早いタイムで泳げていたので、決勝に向けて良い流れが出来た。周りが後半が強いタイプということは分かっていたので、とりあえず前半1位で入ってそのまま保つことが出来れば1位で帰って来ることが出来ると思っていたので予定通り。前半いって後半保つのが自分のレースプランなので、その通りにレースが出来た。準決勝は予定より早いタイムで泳げたので、決勝では2分8秒台を狙って泳ぎたい。ここまできたので、ちゃんと代表権を取って代表に入りたい。


・花車(国1=丸亀)
準決勝よりもタイムを上げようと思っていたのでその部分では悔しいが、今できる自分の精一杯のレースができたと思う。(緊張は)予選の方がプレッシャーはあって緊張したが準決勝と決勝はちょっと落ち着いていけた。(チームメイトは)今まで地元のスイミングスクールから出ていて、1人だけのときもあったので入場する前、レースの時とかレース前、レース後に声かけてくれるチームメイトが多いのはすごくうれしいし、自分の力になる。先輩からは頑張れよとか声をかけてもらった。先輩たちが前に準決勝とかで泳いでいるレースを見て力ももらった。(日本選手権を振り返って)200mの結果を見て100mではもう少しいい結果を残せたと思ったが、50mと200mでベストを出せたのもそうだし、一番良かったのは200mで3本レースができたことかなと思う。(これから)東京都の大会、ジャパンオープンだったり夏になったらインカレなど、大きい大会が続く。そういう大会の決勝に残ってそこで自分のできる最高のパフォーマンスをすることが大事になると思う。しっかりと決勝に残って、決勝でもう一段階タイムを上げるということをできるようにまた練習していきたいと思う。

TEXT=望月優希 PHOTO=伊藤なぎさ、梅山織愛

ジャパンオープン2016
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