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2018.04.10
アイススケート

[アイスホッケー]初戦 日大に9ー0で快勝!新チーム好発進

秩父宮杯第66回関東大学アイスホッケー選手権大会

4月8日(日) 東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ


東洋大9-0日大


[ゴール(アシスト)]

2:26 出口(中村、川口)

9:33 石倉(武部、輪島)

15:17 武部(阿部、柴田)

16:03 出口(久米、渡邉)

25:25 阿部(武部、柴田)

26:47 奇(輪島、石倉)

51:44 猪狩(清水、所)

53:40 久米(古川誠、中村)

54:19 奇(清水、猪狩)


ゴールが決まり喜びを爆発させる奇と猪狩


出口は2ゴールを挙げた


得点にからむ活躍で爪あとを残した久米


 秩父宮杯第66回関東大学アイスホッケー選手権大会(以下、関東選手権)が開幕した。1回戦目の相手は日大。開始2分、FW出口(社4=駒大苫小牧)が先制点を挙げるとその後も立て続けに得点を奪う。3ピリではFW久米(社1=駒大苫小牧)の公式戦初ゴールでさらに点差を突き放し、最終スコア9−0で快勝。チームの目標である「関東選手権優勝」に向けて幸先の良いスタートを切った。

 新チーム一発目の公式戦となるこの試合、メンバーに1年生のDF福田(社1=日光明峰)、FW久米、FW小堀(社1=白樺学園)も加わりフレッシュな顔ぶれで試合に臨んだ。開始早々、DF中村(社3=八戸工第一)のシュートをゴール前にいたFW出口がコースを変えて先制。このゴールでペースをつかんだ東洋大は、FW石倉(社3=八戸工大一)が相手の守備の隙を突き追加点を挙げる。15分には角度のないところからのFW阿部(社4=白樺学園)のパスをFW武部(社2=苫小牧工業)がゴールに押し込むと、その1分後には久米からのパスをFW出口が決め切り4点目。一気に点差を突き放し1ピリを終える。

 2ピリでも得点ラッシュは止まらない。開始5分、FW武部からのパスに今度はFW阿部が合わせゴール。3点目同様、同じセットの阿部・武部が息ぴったりの連携を見せた。その1分後にもDF奇(社3=宣徳・韓国)が追加点を挙げ、リードを6点に広げる。

 3ピリ序盤は相手の引いた守備に阻まれ、なかなか得点に結びつけられない。しかし攻撃の手を止めることはなかった。拮抗を破ったのは、試合後に「スコアを意識していた」と話したFW猪狩(社2=駒大苫小牧)。FW清水(社2=白樺学園)からのアシストをゴールに流し込んだ。これでさらに勢いに乗った東洋大はその2分後、FW久米がゴール前中央からシュートを決める。久米にとってこれは公式戦初出場にして初ゴール。1年生ながら得点に絡む活躍を見せた。さらにその1分後にもDF奇が離れた位置から放ったシュートがゴールを揺らしダメ押しの9点目。2得点目のゴールにガッツポーズを見せた。

 9得点と大量得点をもぎ取ったこの試合、新体制になって間もないものの、得点シーンのほとんどでパスワークが光った。これについて鈴木監督は「選手同士がいいコミュニケーションを取れているのでいいパスワークが生まれている」と分析。FW出口も「1年生もだんだん慣れてきたし、僕らも(新しいチームに)慣れてきた」と手応えをつかんでいる。昨年は5位と悔しい結果に終わった関東選手権、2回戦目の相手はまさに昨年負けを喫した法大。それだけに選手たちも気合が入っている。昨年の悔しさを胸に、リベンジを果たすときが来た。


◾︎コメント

・鈴木監督

初戦ということでもちろん選手はいい緊張を持っていた。結果的にも内容的にも東洋らしい60分間全力で戦うプレーを見せてくれて、その結果0で終われたということは良かった。(関東選手権の意気込み)優勝というのが当たり前に大きな目標。失敗も生かさなければいけないので一戦ずつ戦っていきたい。(3冠について)チームの目標は3冠。タイトルからも遠ざかっているし、まずはひとつのタイトルを取りに行くという強い気持ちを全員が持っていると思う。(新チームは)久米もしっかり結果を残したしDFの福田もすごくいい働きをした。1年生だけではなくチーム内ですごくいい競争が生まれているのが今日のいい結果にもつながった。(セットごとの練習は)チームである程度全体的にいくつかのパターンを持ちながらやっている。最後のところの選択は選手たちが各セットごとにやっているところが多い。選手同士もいいコミュニケーションを取っているのでいいパスワークが生まれているのではないかと思う。(次戦に向けて)法大は昨年のリベンジということもある。1週間いい準備をしてまた東洋らしいホッケーをしたい。


・FW出口(社4=駒大苫小牧)
(関東選手権の意気込みは)去年、優勝を狙っていたけど5位という不甲斐ない結果だったので、今年は東洋の強いところを見せて優勝したい。(1年生も何人か出ていたが)合宿から練習をずっと一緒に練習やってきたので1年生もだんだん慣れてきたし、僕らも(新しいチームに)慣れてきたと思う。(合宿でレベルアップしたと感じるところは)韓国遠征では韓国の大学と試合をしたが、そこで勝ちの手ごたえを感じたので今年は強いんじゃないかなと思います。(副キャプテンとしてどんなふうに引っ張っていきたいか)僕はあまり言うほうではないが、今年は変わって、言葉でも言うしプレーでも引っ張っていきたいです。(次戦に向けて)去年破れた相手なので気を引き締めて、一つ一つ、一シフト一シフト集中して頑張っていきたいと思います。


・FW猪狩(社2=駒大苫小牧)

関東選手権が始まって最初の試合だった。みんなでひとつになって頑張ろうということでそれを実行できたので良かった。(2ゴールを振り返って)1.2ピリ、チャンスがあったのに全然スコアできてなくて、スタッフにもスコアを意識していけと言われたので意識していた。3ピリで結果につながって良かった。(次戦に向けて)去年は法大に負けたので、今年の東洋は違うぞということを相手にメッセージ送って頑張りたい。


TEXT=金澤瑞季 PHOTO=伊藤なぎさ、川口朋珠