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平成30年度東都大学野球一部春季リーグ戦
4月11日(水)神宮球場
(イニングスコア)
3回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 |
中 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 佐々木(営1=帝京) | 4 | 2 | 0 |
2 | (左) | 小峰(営4=帝京) | 4 | 1 | 1 |
3 | (中) | 竹原(法4=二松学舎大付) | 5 | 4 | 1 |
4 | (二) | 中川(法4=PL学園) | 4 | 0 | 0 |
5 | (捕) | 佐藤(法3=聖光学院) | 5 | 1 | 0 |
6 | (右) | 岡崎(営1=帝京) | 4 | 1 | 1 |
7 | (一) | 堀北(営3=龍谷大平安) | 3 | 2 | 0 |
8 | (三) | 津田(営3=浦和学院) | 4 | 0 | 0 |
9 | (遊) | 小川(法2=霞ヶ浦) | 4 | 3 | 0 |
計 | 37 | 14 | 3 |
本塁打:小峰(六回)
二塁打:堀北(二回)
名前 | 回 | 打 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
上茶谷(法4=京都学園) | 9 | 32 | 110 | 4 | 2 | 7 | 1 |
チーム第1号ソロ本塁打を放った小峰
今カードで8安打と絶好調の竹原
最終回、自慢の俊足で本塁生還を果たした佐々木
先発の上茶谷(法4=京都学園)の好投になんとしても応えたい打線は六回。小峰(営3=帝京)の打棒から左越えの本塁打が飛び出し、先制に成功する。終盤にも追加点を加え、上茶谷は今季2勝目を挙げチームに勝ち点1が舞い込んだ。
「初球を狙うのが自分のスタイル」と自ら語った小峰。なんとしても先制点を取りたい六回にこの言葉通り初球を振り抜いた。鋭く飛んだ打球は左翼席に飛び込む本塁打に。「打ったのは直球。感触は良かったけど入るとは思わなかった」とはにかんだ。「なんとしても先制点を取ってほしい。任せた」と先発上茶谷に言われた打撃陣。待望の先制点に2人で喜びを分かち合った。この日中大の先発のマウンドには初戦と同じく伊藤が上がった。「傾向はある程度つかめていたので、直球を狙った」と自身の打棒が振るわない間の経験も生きた本塁打だった。
この日のスタメンには高校からの後輩である、佐々木(営1=帝京)と岡崎(営1=帝京)も名を連ねた。「佐々木は足があっていい選手。岡崎も思い切りがいいので頼れる打者です」と頼もしい後輩たちの躍進に嬉しげだ。そして、共に1・2番を組みチームを引っ張る佐々木は「小峰さんは試合の時自分のことをよく見ていてくれて、練習の後などにアドバイスをくれます」と後輩たちの更なる活躍にも一役買っている。
強風に見舞われた神宮球場。本塁打を放った後の六回の守備では3つのアウトのうち2つが小峰の元へ。「風が強いので、あらかじめ後ろにいました。フライは緊張感がすごかったです」と今季から転向した外野守備に早くも順応の兆しを見せた。「守備の時は竹原(法4=二松学舎大付)さんが声をかけてくれる。尊敬できる選手」と中堅・竹原からのアドバイスが効果てきめんのようだ。
昨春、連敗を喫した中大から苦しみながらも勝ち点を奪取した東洋大。今季からスタメンに名を連ねる選手たちが新たな風を吹かし、栄光を掴む足がかりとなるか。すでに選手たちの視線の先には空き週を挟んだ国学大戦が見据えられている。
■コメント
・杉本監督
上茶谷は1戦目よりよかった。ピッチャー陣がよく、社会人相手にもあまり点を取られていないので、バッター陣は少し甘えがあるのかなと思う。村上にも早いうちから投げさせたかったが、四年生がとてもいいので投げさせる場面がない。(新入生は)岡崎と佐々木は四年生みたいな風格がある。自分のスイングができていて、貴重な戦力。大学野球では試合が動けば点が入ってしまうのでもうちょっとバッター陣が打ってくれるといい。
・竹原(営4=二松学舎大附)
(今日4安打)ボールがよく見えてインパクトの部分もしっかり見える。間にうまく抜けてるという結果が、ヒットになってるという感じ。(すでに今季3盗塁で、目標の今季10盗塁はいけそうですか)3試合で3盗塁なのでちょっとぎりぎりですけど、残りの各大学2戦ずつで盗塁すればもう11盗塁ですね。試合数の分の盗塁を目指していきたいです。(強風の中での守備は)五十嵐(中大)選手のセンターに落ちた打球は、上茶谷に申し訳なかった。ボールを見すぎました。(次戦の国学大戦は)昨秋に国学大の山岡投手と清水投手からは、打てたといえば打てたが、1本ずつくらいしか打てていない。向こうも成長してると思うんですけど、成長したところを見せたい。今度はしっかり打ってピッチャーを援護していきたい。(国学大の清水投手とは高校時代も対戦経験があるそうですが)そのときは1本しか打ててないが最後いいところで打てたので勝ったみたいな感じだが、一対一の勝負だったら負けてたと思う。(昨秋清水投手からされた高校時代の)リベンジの、リベンジっていう気持ちでいきたい。
・小峰(営3=帝京)
打ったのはストレート。いい感触だったけど、入るとは思わなかったので全力疾走してました。上茶谷さんから先制点を取ってくれと言われていたのでなんとか取れて良かったです。(守備については)まだ不安があります。ただ、出ている中で学ぶこともありますしセンターから竹原さんが声をかけてくれるのでやりやすいです。(空き週を挟んでの国学大戦について)繋ぐ意識でやっていきたいです。守備ではまだ慣れてないですけど、良いプレーで貢献できたらと思います。国学大には先輩の清水投手がいるので打ちたいです。
・堀北(営3=龍谷大平安)
負けられない試合だったので、試合前から気持ちをしっかり持って挑んだ。(ヒット2本)昨日の夜21時〜22時くらいまで自主練して、バットを振り込んだ。そこで感覚をつかんで、いけると思っていた。(空き週は)このいい感じを忘れないように、打ち込んで、固めていきたい。(国学戦に向けて)昨日負けて10連勝はできなくなってしまった。負けは昨日の一回で終わりにしてあと全部勝ちたい。気持ちで勝ちます。
・小川(法2=霞ヶ浦)
勝ち点が取れたのでよかった。(ヒットが3本出たが)絶対に打てると思って打席に入った。今日は打てたが、走塁や守備でミスしてしまったところがあったのでそこが反省点。空き週では今日してしまったミスを修正していけるようにしたい。(国学戦に向けて)ピッチャー陣に頼りっぱなしなのでできるだけ打って勝ち点をとりたい。
・佐々木(営1=帝京)
中大1回戦ではスタメンで使ってもらったのに結果が出なかったので、今日は必死だった。七回の左安は逆方向意識の中での安打なので良かったと思う。(苦手と話していた盗塁も決めたが)2盗塁できたのは、苦手だけど先輩方から1年目だから失うものはないし思いっきり行けと言われたので踏みきれた。高校から一緒にやってきている岡崎(営1=帝京)は良い選手。今日も結果を残しているので、同学年で同じポジションとして負けないように頑張りたいと思う。高校の先輩の小峰さんも良い選手だし、アドバイスもくれて勉強になるのでどんどん吸収したい。(次戦国学大戦では)中学時代の憧れである清水投手がいるので対戦する機会があれば打って自信をつけたいと思う。
TEXT=須之内海、PHOTO=望月優希、松本菜光花