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平成30年度東都大学野球春季1部リーグ戦
4月11日(水) 神宮球場
○東洋大3-1中大
二度目の完投勝利をきめた上茶谷
最後の打者を抑えると気持ちを全面に出した
勝ち点奪取の流れをつくり上げたのは上茶谷(法4=京都学園)の好投だった。中大1回戦で完投した上茶谷。中一日での登板だが、「アドレナリンが出ていたので疲れは感じなかった」と初回を三者凡退に抑え、完璧な滑り出しをみせる。「調子が良かった」と語る自慢の直球を中心にテンポ良く打者を抑えていく。そのまま三塁を踏ませず試合は終盤へ。「変化球が甘くなってしまった」と八回には変化球を捉えられ、1点を献上。しかし、中大の反撃はここまで。九回をわずか4安打に抑え「流れを戻さなければならない」と語っていた杉本監督の期待に応え守備から流れを呼び寄せた。
1年生の頃からベンチ入りするも、投球機会に恵まれず長い道のりが続く。春秋連覇を果たした昨年も「自分としては悔いが残るシーズン」と自分の成績は満足のいくものではなかった。そんな中で同級生の甲斐野(営4=東洋大姫路)や梅津(営4=仙台育英)をはじめとした投手陣と切磋琢磨することで実力を磨いてきた。「同じところに立ててうれしい」と上茶谷。遅咲きの右腕が神宮の地に花を咲かせた。
◾️コメント
・上茶谷(法4=京都学園)
アドレナリンが出ていたので、あまり疲れは感じなかった。最初は少し張る感覚があったがあまり2日前と変わらない状態だった。初めは2回まで頑張ろうという気持ちで投げていた。回を重ねてくにつれてあと一回、あと一回という気持ちで投げた。球数は特に意識せずに監督さんからも「いけるとこまでいけ」と言われていた。チームが勝ててよかった。リーグ戦先発をやらせてもらって徐々に自信がついてきた。2点目がありがたかった。序盤なかなか先制点が取れない中でもみんなが声を出していたし、打ってくれると信じて投げることができた。本塁打を打った小峰はオープン戦から調子が良かったし打ってくれるだろうと思っていた。今日はブルペンで投げてるときからストレートの調子が2日前よりいい気がしたので良かったので多めに投げた。変化球が甘くならないように意識していたが、終盤甘くなって打たれてしまったのでそこは課題だと思う。(八回のピンチの場面では)1点は取られてもいいという感じで開き直っていけた。とにかく追加点を取られないようにしようという気持ちだった。次も三連覇するために全力で投げたい。
TEXT/PHOTO=望月優希