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2018.04.18
アーチェリー

[アーチェリー・女子]怒とうの4連勝!嵐の東農大戦を制す

2018年度関東学生アーチェリー女子リーグ戦 1部

4月15日(日)慶応大レンジ

女子第4戦

東洋大2484-2316東農大(上位4名の成績)

個人成績

     50m 30m  TOTAL

1中野   315 338 653

2大野   276 328 604

3渡邊   277 319 596

4横井   260 320 580

5小松   289 338 627

6鈴木   241 323 584

7吉留   270 330 600

8大久保  265 329 594


吉留主将は射、声掛けでチームを鼓舞した


チームメイトに笑顔を向ける中野

 

堅実な射でチームに貢献した大野


※掲載が遅くなり、大変申し訳ございません。


 悪天候の中迎えた4戦目。思わしくない気候のために序盤は点数が振るわなかったものの見事に立て直す。チームの点数自体は低めだったものの、最終スコア2484-2316と快勝。リーグ戦開幕4連勝を飾り、王座決定戦への切符を手にした。


 リーグ戦4戦目は春の嵐の名残が残る中での戦いとなった。朝から降り続いた雨は体温を奪い、強い風は狙いを外させる。選手たちは思うように力を奮えない環境に置かれた。その状況を大野(ラ3=日大鶴ヶ丘)は「最初の2エンドは本当にボロボロでメンタルがやられてしまった」と振り返る。しかし出だしそのままにスコアを落ち込ませるのではなく、しっかり切り替えてチームの勝利に貢献した。


 安定した射でチームを支えたのは距離別、総合得点いずれもトップを獲得した中野(総2=県立船橋)だ。「1エンドでけじめがつけられて、2エンドめで立ち直れたことがよかった」と自身を評価した。

 吉留主将(法4=千葉女子)は「誰か一人が引き上げたとかではなくて、全員しっかり次のエンドから切り替えて射てた」と試合の中でチーム全体の底力を確信。その一方で「自分の気持ちのコントロールをみんなできればなと」と、天候に左右されやすいメンタルに警鐘を鳴らした。


 今試合で勝利したことで王座決定戦への進出を確定させたチーム。しかしそれが終着点ではけしてない。次戦の相手はリーグトップの成績を誇る強敵、日体大だ。「勝ちます」。チームをけん引してきた吉留主将は力強く語った。1部リーグのハイレベルな舞台で戦いぬいてきた東洋大女子チーム。彼女たちの射は、目標に掲げてきた“リーグブロック優勝”を射抜く。


■コメント

・石河監督

最初の暴風雨はどうなることかと思った。だが雨は上がって、多少風に悩まされたけれど、なんとか試合ができたのでよかったというのが今日の感想。チームとしては準備の段階で体が冷えたせいもあったのか、出足が悪かったので心配した。けれどいつも通りの雰囲気と点数が徐々に現れて、得点できてきたので良かった。チームの点数としては低かったけれども、四連勝はたいへん嬉しく思います。


・吉留主将(法4=千葉女子)

朝から暴風雨で、みんな会場まで全身びしょぬれで来た。身体冷えたのもあったし、天気悪いとどうしても気持ちが下がってしまう。そこの切り替えがうまくいかなくて、1エンド目はみんな点数でなかった。その反省は次にしっかり生かしていきたいなと思います。(よかった点)1エンド目にみんなこけて、いつもだと初回点数悪いとどんどんどんどん落ち込んでいってしまうことが多いが、今回はそこからしっかりちゃんと挽回できたのがとても良かった。誰か一人が引き上げたとかではなくて、全員しっかり次のエンドから切り替えて射てたのはすごくよかったと思います。()とにかく天気に左右されないこと。自分の気持ちをしっかり持って試合に臨むってことをする。それこそ前日の夜とか、当日の朝でもいいし、今日はこうしよう、とかちゃんと自分の目標立てたりとか。自分の気持ちのコントロールをみんなできればなと思う。(次戦にむけて)勝ちます!もう、勝ちますしか言えない。本当に。勝ちたいな。この一年間、これを目標にやってきたので。接戦になるかもわからないけれど。接戦にして最後は勝ちをもらいたいなと思います。最初からすごく点差が開くことがないようにちゃんと食らいついていきたいし、もし点数がちょっと上になったとしてもそこからが絶対勝負だと思うので、気持ちで負けないようにしたいです。


・大野(ラ3=日大鶴ヶ丘)

最初の2エンドは本当にボロボロでメンタルがやられてしまったが、OBの先輩の言葉で立ち直ることができて、そこからはいつも通りに射てたのでよかったなと思う。けれど、自分で最初から射との違いに気づいて射てたらもっといい結果になったのではないかと思う。(天候について)最初は悪いなと思ったが、今週はずっと風が強くてその中で練習をしていたのでそこまで影響はなかったかなと思う。(次戦に向けて)必ず自己新を出して、メンタルをもっと強化して1番手を取れるように頑張っていきたい。


・中野(総2=県立船橋)

射場に来るまでにすごく雨が降っていて、最初は暗い雰囲気からスタートしたので、自分自身しんどい部分があって、そういう空気からうまく立ち上げられなかった部分があまりよくなかった。(良かった点)1エンドでけじめがつけられて、2エンド目で立ち直れたことがよかった。(次戦に向けて)次戦が本当に山場になってくると思うので、出したいと言いながらまだ出せていない660点を出したいと思う。


TEXT=外狩春佳 PHOTO=外狩春佳、岡村珠里