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2018.04.28
硬式野球

[硬式野球]2安打完封!150㌔リレーで勝ち点奪取

平成30年度東都大学野球一部春季リーグ戦

4月27日(金)神宮球場

3回戦










東洋大










国学大











打順
守備
名前




(指)
佐々木(営1=帝京)




(打指)
瀬川(営1=聖光学院)




(打指)
小林直(法2=八戸光星)




(左)
小峰(営3=帝京)




(中)
竹原(法4=二松学舎大付)




(二)
中川(法4=PL学園)




(捕)
佐藤(法3=聖光学院)




(三)
津田(総3=浦和学院)




(一)
堀北(営3=竜谷大平安)




(右)
木村(総1=霞ヶ浦)




(打右)
納(総2=智弁学園)




(遊)
小川(法2=霞ヶ浦)






35
11


(東洋大)

◯上茶谷(3勝)、甲斐野-佐藤

本塁打:佐藤(六回)

二塁打:小峰(一回)、堀北(六回)


名前


球数

四死球
三振

◯上茶谷(法4=京都学園)

23
100




甲斐野(営4=東洋大姫路)


17




先発上茶谷がしっかりと試合を作り3勝目を挙げる

下位打線に座る小川も好調をキープ中

クローザー甲斐野が回またぎの登板もしっかりと抑えた


 勝ち点がかかった国学大3戦目。リーグ3連覇に向けてなんとしても勝ち点の欲しいチームは、先発のマウンドに今季安定感を発揮している上茶谷(法4=京都学園)が上がる。再三の好機を逃す間もなんとか辛抱強く投げ抜き、六回、佐藤(法3=聖光学院)の本塁打で一点を先制。そのリードを守り抜き勝ち点2を奪取した。

 
 「先制されるまでは0で抑えてやろうと思っていた」と意気込み3勝目をかけ先発のマウンドに上がった上茶谷。この日は、最速151㌔の直球と落ちる変化球で相手打線を手玉にとる。無安打のまま迎えた五回。一塁手堀北(営3=龍谷大平安)のグラブをはじく不運な二塁打に見舞われこの日初めてのピンチを招く。「前回登板はピンチで熱くなってしたけど、今日は冷静だった」という言葉通りに続く打者を遊ゴロに打ち取ると、小川(法2=霞ヶ浦)の好判断で二塁走者を挟殺死に。これには上茶谷も東洋大の守備職人をねぎらった。続く六回にも中安を浴びるも後続を冷静に抑える。この日は6回を投げ抜き被安打2本7奪三振と指揮官の期待に応えた。
 
 上茶谷からマウンドを譲り受けたのは、今季から終盤を任せられている甲斐野(営4=東洋大姫路)。先頭打者に対しての初球、抜けたスライダーが死球となりいきなり走者を背負ってしまう。しかし、今季の剛腕はこの程度では揺るがない。続く打者が送りバントを試みると「佐藤も少し高めを要求してくれてた。意思の疎通は出来てた」と語るようにインハイに思い切りよく直球を投げ込み捕邪飛に打ち取る。その後はしっかり抑え、終わってみれば2人のリレーで2安打完封を達成。「上茶谷が2安打に抑えたおかげ。今日は先発の日」と早くも4試合目の登板になった右腕に華を持たせた。
 
このカードの勝ち点で3連覇への視界は良好。次なる戦いは今季2部から復帰を果たした駒大戦だ。投打のかみ合った新東洋野球に期待が高まる。
 

■コメント

・杉本監督
(先発の上茶谷は)練習から良かった。今日はベース上での伸びがとても良くて心配なかった。(勝利して)土、日、月を挟んで駒大との試合がある。勝てばアドレナリンが出てくるが、負けたら沈んだ状況で迎えることになる。そういうリーグ戦の難しさを考えなければいけないと思う。この試合に勝ててよかった。


・上茶谷(法4=京都学園)
1回戦では力が入ってしまったが今回の試合は落ち着いて行けた。1回戦ではピンチで抑えようと熱くなってしまったし、脱力が足りていないと言わせていた。でも今日はピンチでも落ち着けて、熱くもしっかり抑えることができた。先制点まではなんとか0点で抑えようと思っていた。七回、まっすぐが自分の中でキレ出して、ボールがいってるなと思っていた。なんとか勝った状態で甲斐野につなぎたいと思って投げていた。(球速は)自分はスピードは求めていなくて、スピン量を意識している。スピン量が少ないのがストレートで空振りが取れない原因かなと思っていた。今日はストレートで空振りが取れたので結果的にはよかった。(3勝は)1つの区切りとして、もっともっと勝利数を伸ばしていきたい。(甲斐野選手とお互い声かけなどは)甲斐野は本当に何も言わなくても安心なので、安心して交代できた。(佐藤選手が先制点を入れて)ピッチャーとしてあの一点は大きかった。チームも盛り上がったし、あの一本を無駄にしないように、自分に任しとけと思っていた。(駒大戦に向けて)勝ちます。


・甲斐野(営4=東洋大姫路)

今日は上茶谷の投球がすごいよかったから少しプレッシャーを感じた。試合前に上茶谷が「今日はいける」と言っていたので自分は終盤に気持ちを最初から持っていって待ってた。先頭に当ててしまったのはスライダー。少し焦ったけどたてなおせてよかった。クローザーとしてはオープン戦からやらせてもらっているのでだいぶ慣れてきたと思う。今日も155㌔は出たけど球場もどよめかなくなりましたね。やって当たり前みたいになりつつあるのかとは思うけど、個人的にそこまで急速に執着はないので気にせずにいきたいです。(2安打完封リレーは)上茶谷が押されてるところもある印象だったから、そんなに打たれてないとは思わなかった。完全に先発のおかげですね。

次戦は駒澤戦なので、自分の役割はしっかりと果たしていきます。任されたイニングでしっかりと抑えるという意識で準備はしますが、あまり気張り過ぎずにいきたいです。


・津田(営3=浦和学院)
(六回四球で塁に出た場面は)先制点を取った後だったので流れに乗りたいと思って打席に入った。(九回のレフトヒット)は先頭打者だったので何とか塁に出たかった。粘って甘く入った球をしっかり打てて良かった。(自打球は)当たった時は痛かったが、全く問題ない。優勝するためにもこれからは一敗もせず完全勝利を狙いたい。


TEXT=須之内海、PHOTO=望月優希、川口朋珠