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第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(前期)第3節
4月29日(日) 味の素フィールド西が丘
東洋大1-1筑波大
PKを止めガッツポーズを見せる松本
後半のピンチも最少失点に抑えた
リーグ戦ともに勝利がないチーム同士の対決となった筑波大戦。初先発となったGK松本(国3=柏U-18)はPKを止める活躍を見せるも1-1の同点で試合終了。悔しさと手応えを感じるデビュー戦になった。
ここまでのリーグ戦2試合は小池(国4=大宮Y)が正GKを務めていたが「小池と松本は二人とも力に遜色はない。ちょっと失点が重なってきたので、松本の方にもチャンスを与えようと思った」と古川監督からチャンスを与えられた松本。見せ場は前半からやってくる。1点を先制して迎えた39分、浦上(国4=大宮Y)がエリア内で相手を倒し、PKを取られてしまう。ここまで前半の失点が課題だった東洋大。この試合も前半から失点してしまうかと思われたが「先週の天皇杯予選で前日にPK練習をやっていたので、いい準備ができていた」と松本が蹴る方向を読み切り、見事にセーブ。「いつも通りできたというのが一番大きかった」とリーグ戦初先発でいきなり大仕事をやってのける。
後半は「自分たちが守りに入る時間が早すぎた」と終始押し込まれる展開となる。松本も53分にミドルシュートを横っ飛びで防ぐなどなんとか耐えていたが、試合終了間際の86分に失点。初勝利をあげることはできなかった。「最後は焦りもあって、いつも通り考えられなかったというのが失点の原因でもある」と悔しそうに失点シーンを振り返ったが、同時に「ある程度1部の中でもやれる」と確かな手応えを口にした。
次節の相手は直近3試合全てで複数得点をとっている駒大。松本は「すごい力のあるチーム。展開的に言うとクロスからの空中戦とかが増えてくる」と語る。好調の駒大を抑えチームを初勝利に導けるか、次戦の松本に注目だ。
■コメント
・松本(国3=柏U-18)
いい形で前半先制できて、前半PKもあったが、そこで止められたのは大きかったと思う。後半、自分たちが守りに入る時間が早すぎたというのもあって押し込まれる時間が続いた。ああなってしまうと、最後やられると思う。自分としてももっといい対応ができただろうし、守りに入ったことでチームとしても自分としても少し焦ったところはあった。(PKは)天皇杯予選とかでも前から止めてたりとかあったし、先週の天皇杯予選で前日にPK練習をやっていたので、直前にああいう練習をやっていたというのが、いい準備ができていたと思う。後はいつも通りできたというのが一番大きかった。身体のコンディションでいったら100%ではなかったが、その中でも今まで自分がやってきたことがある程度はできたと思う。最後は焦りもあって、いつも通り考えられなかったというのが失点の原因でもあるが、ある程度1部の中でもやれるという手応えはあった。(次節に向けて)駒大はいい調子で来てて天皇杯予選も決勝まで進んでいるし、すごい力のあるチームだと思う。展開的に言うと、今日の最後みたいにクロスからの空中戦とかが増えてくると思う。そういうところで失点が重なっているので一回チームでそういうところを見つめ直して、最終的に勝ちにつなげられればと思う。
[次戦試合予定]
第92回関東大学サッカーリーグ戦1部
第4節 5月3日(木) vs 駒大
江戸川陸上競技場にて 14:00キックオフ
TEXT/PHOTO=土橋岳