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平成30年度東都大学野球一部春季リーグ戦
５月１日（火）神宮球場
○東洋大４－２駒澤大
今季第１号を放った中川
本塁で佐藤（左）に迎えられ、微笑む中川
２点ビハインドで迎えた六回。２死走者なしの場面で打席に向かったのは４番・中川（法４＝ＰＬ学園）。初球、「狙っていた」というスライダーを打ち返すと打球は神宮の空に弧を描いてレフトスタンドへ吸い込まれていった。本塁では５番・佐藤（法３＝聖光学院）が笑顔で待っており、ベンチでもチームメイトに笑顔で迎えられ、中川にも笑みがこぼれた。４番の本塁打で勢いにのった東洋大は、次の回に同点に追いつき九回には逆転に成功。主将の一打をきっかけにチームに勝ちの勢いが流れ込んだ。
今試合の勝利には以前の敗戦が糧となった。それは国学大との２試合目、国学大の４番・鎌仲選手に打たれた本塁打から一気に流れが国学大へ変わり敗れた試合。「４番がホームランを打つと、流れが変わる」。この試合から４番の影響力がいかに大きいかを感じたという中川。変化球が打てないと感じていたことから空き週には変化球に対応できるようなメニューにも取り組んだ。その努力が自身でも「いいホームランだった」と振り返る本塁打に。今試合２安打という好調に結びつき、主砲らしい活躍を見せた。
主将で４番。その重圧は計り知れない。「チームに対する責任というのはより一層この４年間で育った」と春季リーグ開幕直前にも話していた中川。次戦も主将の一打で勝利を呼び寄せる。
◼️コメント
・中川主将（法４＝ＰＬ学園）
狙っていた球を一球で仕留めることができ、チームに勢いをつけることができたので自分としても非常に良いホームランだったと思う。狙っていたスライダーをうまく打てた。国学大との２回戦で、鎌仲君（国学大）のホームランで流れが変わって負けた試合があり、その試合で４番がホームランを打つとやはり流れが変わるというのを学んだ。だからそこは思いっきり狙っていこうかなと思っていた。（引き分けで終わりそうだったが）粘り強く戦えて最後は気持ちで勝つことができたのでチームにとってもいい勝ちだなと思います。（次戦に向けて）チーム自体に勢いがあるので２連勝できるように勢いで倒したいと思う。
TEXT＝川口朋珠 PHOTO＝望月優希、松本菜光花
