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2018.05.07
空手道

[空手道]男女共に結果ふるわず 男子2回戦敗退 女子初戦敗退 

第53回東日本大学空手道選手権大会

5月5日(土) 日本武道館


男子団体組手 2回戦敗退

女子団体組手 初戦敗退


蹴りを繰り出す成海 (法4=仙台城南) 

日本武道館で行われた今季初の団体戦は、男子2回戦敗退、女子初戦敗退という結果で幕を閉じた。

 男子の初戦は、愛知大に大きなポイント差をつけて勝利し2回戦へと進む。2回戦はシード校の明治大だ。シーズンの初戦で緊張したのか動きが硬く先鋒が0−2で試合を落とすと、次鋒は主将成海(法4=仙台城南)だ。突きがきまり試合終盤には蹴りをきめ6−1で勝利し試合を五分に戻す。続く中堅戦ではわずか1点差のシーソーゲームを制しきれず、続くピンチに立ったのは副将の幸保(法2=横浜創学館)だ。初戦に比べ緊張で動きが硬かったが突きがきまり、4−1で試合を制すも「高校時代から知っているような人たちで、お互い知り尽くしている分やりづらかった」と幸保は試合を振り返る。試合の勝敗は大将戦までもつれるも、やはり緊張なのか伊藤(法4=埼玉栄)自分自身の力を発揮することができず団体戦を2−3で落とし昨年の結果を超えられなかった。

 一方女子の初戦は昨年ベスト8の明海大だ。「相手を警戒しすぎて自分の組手ができなくなってしまった」と宮坂(法4=日本航空)は語ったが、次戦へとつなぐ空手で1点差を保ったまま中堅の都築(法2=日本航空)へと繋ぐ。その都築も大会前の不調が影響したのか試合中のスタミナ切れで勢いが失速する。しかし、攻めの空手からつなぐ空手へとプレースタイルを変え、1−0で大将に繋げる。大将古怒田(法3=御殿場西)は健闘するも相手を打ち崩す事ができず0−2で試合終了。強豪相手に惜しくも敗れ、初戦敗退した。


 男女ともに新チームとして初の団体戦を悔しい結果で終えたが、次は個人選手権へチーム全員が挑む。個人戦の舞台で勝ち進み東洋大同士がコート上に立つことに期待がかかる。


■コメント

成海(法4=仙台城南)

シーズン初戦でみんな緊張していて動きが硬かった。負けてしまってもう次がないので次の目標に切り替えて頑張ろうとOB、コーチ陣と話し合った。合宿での実戦練習は全員が自己満足で終わってしまったという風に感じた。自己満足では練習環境の違う相手には勝てない。次の大会に向けてはシュミレーションに特化した練習に切り替えて、普段の練習をより試合に近い状況に近づけるのがポイントだと思う。個人的には今大会前足を痛めてしまって満足のいく練習ができなかったのは個人的には悪かった点で、チーム的には個々の特徴を活かしきれなかったメンバーが多かったと思う。最後の(明大戦)伊藤にもあの時何か声をかけてやれなかったかと思う。個人的にもチームの把握ができていなかった。団体戦は一人では勝てないので個々の特性を生かすのも仕事だと思った。次の大会は個人戦なので目標はみんな勝ち上がって東洋同士コートで試合することを個々人頭に入れて欲しい。個人的にはまだ全日本個人に出場したことないので4年生ラストで活躍して出場したと思う。その為には練習が必要で、授業や就活があるが空手の練習ができるようにしたい。悔いが残らないように頑張りたい。怪我の治療のしながら頑張りたいし、全てが最後なので悔いないようにやりたいと思います。

幸保(法2=横浜創学館)

得点が多くて失点が少なく、よい試合運びができた。OBの先輩方にご指導いただいたことも実践できたと思う。1試合目の相手と当たったのは初めてだったが、程よくリラックスしながら戦えた。2戦目の相手はみんな高校時代から知っているような人たちばかりで、お互い知り尽くしているからやりづらかった。この一勝の差というのは自分たちの練習不足かなと感じる。個人戦は団体と違って自由というか自分ができたかどうかで勝負が決まるから好き。自分が勝てば勝ちだし、負ければ負けでやりやすい。次の個人戦は自分のために頑張りたい。

宮坂(法4=日本航空)

相手を警戒しすぎて自分の組手ができなくなってしまったのでつなぐ組手に切り替えた結果1点での負けに持ち込めたんですけど、でもキャプテンとして先鋒として勝てなかった、次の大会は個人なのでそこでまたインパクトのある試合ができればと思う。団体としては中堅が繋いでくれたのでもう少しで勝てそうだった。もっともっと盛り上がっていけたと思うのがあって、技術の面よりも気持ちの面で、相手に気迫負けしてしまってたのでそこを持って練習から楽しく真剣に向き合えたらいいと思う。大会の1週間前からの練習がみんな集中していて、相手も強いチームだったので良い雰囲気で望むことができたのは新チームとしてよかったと思う。

次戦ではキャプテンなので誰よりも良い結果を残したい。結果を見せて周囲のメンバーを納得させたい。対戦表の山も上がれそうなのでだからこそ勝ちきって結果を出したい。チームとしては全員が試合に出れる最後のチャンスなのでチーム一丸となって試合に臨みたいと思う。

都築(法2=日本航空)

シーズン初戦の相手は意識していた相手で、私はまだ2年生ということもあり思いっきり試合に臨んだ。後ろ(大将)にも繋ぐことを意識しました。個人的な反省としては試合途中で体力が切れてしまってそこが今大会の課題。そこを関東個人では修正して試合に臨みたい。大会前の練習では調子が出なくて焦りがでたりしたが、その中でも調整してきて動けたのでよかった。いつもは攻めの組手だが相手に合わせて待ちの組手にした。得意の蹴りが浅かったのでそこを直していけたらと思う。次大会の個人戦では中学、道場の先輩で相手の強いことも知っているし相手の組手もわかるので警戒もあるが自分なりにやりたい。今大会の課題の体力は休み明けの練習からちゃんと直していきたいです。


TEXT=仲宗根優介 PHOT=仲宗根優介