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平成30年度 春季関東学生卓球リーグ戦
5月11日(金)〜13日(日) 所沢市民体育館
男子2部リーグ
東洋大1-4法政大
●石川 | 1-3 | ○青山 |
●村北 | 1-3 | ○中野 |
●星野 | 2-3 | ○盛武 |
○坂本・村北 | 3-2 | ●青山・高取 |
●菊池 | 0-3 | ○高取 |
東洋大0-4大正大
●安藤 | 1-3 | ○伊佐治 |
●星野 | 1-3 | ○山田 |
●坂本 | 0-3 | ○船山 |
●坂本・村北 | 2-3 | ○湯本・櫻内 |
東洋大2-4国学大
●石川 | 0-3 | ○松本 |
●坂本 | 2-3 | ○石田 |
○高橋 | 3-1 | ●赤羽 |
●坂本・村北 | 0-3 | ○石田・浦 |
○安藤 | 3-0 | ●岡村 |
●星野 | 1-3 | ○岩本 |
東洋大0-4埼工大
●坂本 | 2-3 | ○大澤 |
●安藤 | 0-3 | ○森屋 |
●岡田 | 0-3 | ○中村 |
●安藤・石川 | 0-3 | ○千葉・中村 |
東洋大4-3東経大
●安藤 | 0-3 | ○高橋 |
○坂本 | 3-1 | ●高木 |
●高橋 | 1-3 | ○荒井 |
●安藤・石川 | 0-3 | ○荒井・関口 |
○星野 | 3-2 | ●関口 |
○菊池 | 3-2 | ●小塙 |
○石川 | 3-1 | ●尾島 |
攻めの卓球を見せた菊池
チーム一丸となって戦い抜いた
主将としてチームをけん引してきた坂本
5月11日から3日間にわたって行われた春季関東学生卓球リーグ戦(以下、春リーグ)。初戦からレベルの高い2部の卓球に歯が立たず4連敗を喫する。しかし、最終試合で意地を見せ東経大に逆転勝利。最終順位は5位と入れ替え戦を逃れて大会を終えた。
一度は3部に降格したものの、昨年の秋季関東学生卓球リーグ戦(以下、秋リーグ)で2部昇格を果たした男子卓球部。2部復帰初戦の法大戦は、坂本主将(済4=埼玉栄)・村北(法4=遊学館)ペアが粘りを見せたが1−4と敗れてしまう。続く大正大戦は、伝統がある格上相手に手も足も出ずストレート負け。課題を残して1日目を終える。
2日目の国学大戦は6セット目までもつれ込む接戦となった。しかし勝負どころでポイントを取り切れず2−4と惜敗。勝ち目があっただけに、悔しい試合となった。
2部残留のためには絶対に勝たなければいけない最終日、4回戦目の相手は埼工大。ここまでの3戦全勝し、勢いに乗っている相手だ。それだけに立て続けにポイントを取られてしまい、1セット目の坂本主将以外ストレート負けと完敗。まさかの4連敗に3部降格が頭をよぎった。
最終試合の相手は、東洋大と勝ち点が並んでいる東経大。勝てば2部残留、負ければ3部との入れ替え戦が決まるだけに選手たちには勝利しか見えていなかった。1セット目は落としてしまったものの、2セット目の坂本主将が3−1で勝利し試合を振り出しに戻す。しかし、3、4セットを立て続けに取られ後がない状況に。勝敗を分ける5セット目の星野は、伊東監督が「とても期待している」と話す新勢力。終始試合を優位に進め、3−2の接戦を制した。ここからは2コートで試合を展開。星野の勝利で勢いに乗った東洋大は7セット目の石川が先に勝利したため、勝負の行方は6セット目の菊池(法4=文星芸術大学付属)に託された。
6セット目の相手は、その前の試合で格上の大正大のエースに打ち勝ち勢いに乗っている選手。しかし、菊池はひるむことなく攻めの卓球を見せた。体育館に応援の声が響く中2−2で迎えた最終セット。菊池はマッチポイントまで追い詰め、最後は自身の一打で勝利を決めた。フルセットまでもつれ込んだこの試合は4−3の大逆転勝利。笑顔で春リーグを締めくくった。
5位と昨年からひとつ順位を上げて終えた春リーグ。「全員の力で勝ち取った」と坂本主将が話す東経大戦は、チームの成長が見えた試合でもあった。しかし、選手たちはこの結果にまだまだ満足していない。東洋大は「もっともっと上を狙えるチーム」だと菊池は話す。次の公式戦は9月に行われる秋リーグ。「秋はもっと戦えるように(坂本主将)」。この勝利で勢いに乗る男子卓球部はさらに上を目指す。
▪️コメント
・伊藤監督
勝ったゲームもほとんど逆転勝ちだったので苦しい試合ばかりだったが、その中で学生が頑張って大逆転勝利を収められたことは本当に学生を褒めたい。(東経大戦の大逆転は)相手は東経大のエースで、なおかつ前の試合で大正大のエースに打ち勝って来た選手だったので正直厳しいなと本当に思った。あれでよく勝ってくれたと思う。(順位については)もちろん上を狙っていたが、國學院大戦は勝ち目があったのでそれを取りたかった。それは秋にリベンジしたい。(秋リーグに向けて)国学大戦はもちろん、他のチームにもしっかり実力付けてひとつ上を狙えるように頑張りたい。
・坂本(済4=埼玉栄)
(今日の試合振り返って)正直勝てないかなと率直に思っていたが、後輩や同期ががんばって勝ってくれて結果的にそれがチームの勝ちにつながったので本当に嬉しい。個人としては、前回のリーグ戦で負けた相手でかなり勢いもあったので心配だったが、チームの勝ち負けを気にせずできたのが勝因だった。(東経大戦は最終セットまでもつれ込む熱い戦いだったが最後勝ち切れた要因は)最後は応援とかベンチワークとか本当に全員で一つになって最終セットに臨めたこと。全員の力で勝ち取ったものだと思う。(3日間を通しての収穫と課題は)最終戦で勝てたのはよかったが、やはりどうしても他の大学と比べてしまうとまだ実力的にも戦略的にも足りていない部分は多いと思うので、そこを秋まで3ヶ月しかないが調整して秋はもっと戦えるように上を目指せるようにしたい。(秋リーグにむけて、そして1部リーグ昇格にむけて)就活とかもあって中々部活には出れないが、そこは後輩を信じて、また今大会の最終戦のような全員が一体となって臨める姿勢、体制をつくっていきたい。
・菊池(法4=文星芸術大学付属)
今日の最後の試合までは自分の出番がないと思っていた。最後の試合は以前負けた相手のエース。心置きなく自分のプレーができた。ほっとした。(東経大戦の逆転勝利は)今まで全然勝ち星を付けることができなくてとても悔しい思いをした。去年も4回出て4回負けて、秋リーグの入れ替え戦で3部に落としたのも自分で。すごく悔しい思いをした。そういう意味では最後に勝てたのは監督・コーチにも感謝をしたい。(順位については)まだまだ自分も含めてもっともっと上を狙えるチームだと思う。秋までにしっかり準備して自分たちの力を十分に発揮できたらと思う。(秋リーグに向けて)秋リーグは4年生が主軸となっている。4年生がしっかり後輩を引っ張って次の代につなげられるようなプレーをしたい。
TEXT=金澤瑞季 PHOTO=松本菜光花、谷口奏生、鈴木拓磨