記事
平成30年度東都準硬式野球春季リーグ戦１部・専大２回戦
５月14日（月） 上柚木公園球場
〇東洋大 1０ー１ 専大
（イニングスコア）
２回戦 | １ | ２ | ３ | ４ | ５ | ６ | ７ | ８ | ９ | 計 |
東洋大 | １ | ０ | ０ | ０ | １ | ０ | ７ | １ | ０ | 10 |
専大 | ０ | ０ | ０ | ０ | ０ | １ | ０ | ０ | ０ | １ |
（東洋大）
瀬下（営３＝藤代）、遠山（社２＝成立学園）ー多田龍（ラ４＝高松西）、西本（ラ２＝岩国）
公式戦初スタメン、初安打を記録した吉澤
瀬下はチームトップの４勝目を挙げた
４本のヒットを放った伊藤
公式戦初登板を果たした遠山
専大に先勝され後のない東洋大は先発、瀬下（営３＝藤代）の力投で守備からの流れを作る。初スタメンの吉澤（ラ２＝長野西）に三塁打が飛び出し10－１と大勝。勝ち点は３戦目に持ち越された。
初回、２試合ぶりの先制に成功する。先頭打者を任された伊藤（ラ２=成立学園）が二塁打で出塁。三浦（文２=東北）がバントをきっちり決めると続く伏守（国３=岩倉）の内野ゴロの間に伊藤が生還。貴重な１点をもぎ取る。
そのまま試合は投手戦に。東洋大の先発瀬下と専大先発の塚越の気迫の投球に両打線が沈黙。試合が動いたのは五回だった。１点を追加し東洋大に流れ引き寄せると、七回に打線が爆発。伊藤が二塁打を放つと三浦も続き２点を獲得。高橋（法２=八戸学院光星）が失策で出塁すると土屋（社２=習志野）が単打、冨田（営３=藤代）が死球で二死満塁となる。このチャンスに初スタメンの吉澤が決めた。フルカウントまで粘ると６球目の真っ直ぐ入った球を捕らえ中越三塁打に。前の打席も満塁のチャンスだったが三振に倒れていたため「今度こそ思っていた」と話す。打者一巡の猛攻で一挙７得点で試合を決めた。
先発の瀬下は決して本調子ではなかったが専大１戦目で打線を研究し、三振を狙いに力強く投げ込んだ。テンポ良く打ち取り７回１失点、無四死球と安定したピッチング。遠藤学生コーチ（営３=文京）は「守備からの流れが久しぶりにできた試合」と瀬下を褒める。八回からは公式戦初出場の遠山（社２=成立学園）にマウンドが引き継がれた。「緊張していた」と話す遠山だが、堂々としたピッチングで相手打者を打ち取り無失点で抑える。「無四死で投げられたのは良かった」と笑顔で振り返った。９回は遠山、西本（ラ２=岩国）の２年生バッテリーが３人できっちり抑えゲームセット。終わってみれば17安打の２桁得点。投打が噛み合い東洋大らしい守りから流れを作る野球で快勝した。
専大１戦目の後、遠藤学生コーチと多田龍（ラ４=高松西）が話合い「新しい打順をやってみよう」と２戦目ではスタンディングメンバーを大きく入れ換え臨んだ。その挑戦が上手くはまった。４年生に頼ることも多かったがここ数試合はフレッシュな顔ぶれが多く、下級生の活躍がチームを盛り上げている。
次戦は勝ち点のかかる試合。ここで勝ち点を取ることができれば、目標であるリーグ戦優勝に大きく前進する。東洋大らしい野球で全員で勝利を目指す。
■コメント
・印南主将（文３＝浦和学院）
ピッチャーがいいピッチングをしてくれた。瀬下が試合を作ってくれたので攻撃でもいい雰囲気を作れたと思う。（４本のヒットは）飛んだところが良かったのもあって昨日、今日と運がいいなという感じ。（昨日も本塁打で今日もヒット４本打って）調子がいいというより飛んだところがいい。運がいいということにつきるなと思います。今日もヒットは４本打ちましたが、いい当たりだったのは１本だけだったので状態がいいかと言われるとそうでもないですね。（初出場のメンバーは）リーグ戦なので１試合１試合人を変えられる中で変わった人間がしっかり結果を出してくれた。リーグ戦初ヒットの牧だったり、そういう選手が打てるとチームもいい波に乗れる。そういう選手がしっかり活躍していけるチームにしたいと思います。（吉澤選手は）最近代打で出初めて、しっかりバットを振れているのでそれがいい結果につながっていますし、若原がいない中でもしっかり機能してくれたなと思う。（３試合目に向けて）１試合目負けて、２試合目、３試合目しっかり勝ってきているので最後３戦目しっかり勝ち切って、いい試合をして終わりたいと思います。
・遠藤学生コーチ（営３＝文京）
まず、攻撃陣が先制してくれて１番の伊藤がよく打ってくれて試合の入りとしては良かった。あとは瀬下がテンポよく打ち取ってくれて守備から流れというのが久しぶりにできた試合だった。チャンスで苦しみながらも１本長打が出たという所で点が多く入っているので、それは皆よく振り切って打ってくれたなという感じ。細かい走塁ミスもあったのでそれは反省としてやりたい。（采配は）専大１戦目の後に４年生の多田さんと話して新しい打順やってみませんかという話をしていて。（ベンチスタートとなった）内藤さんも山岡も調子が悪いわけではないが、専大１戦目で結構点が入っているのに負けたので流れを変えたくて新しい打順を組んでみたらはまったので良かったなと思う。（初スタメン吉澤について）ここ最近途中から出ていて、バッティングに関してはチーム１、２番くらいで振れていて。結果だけ出ていなかったがいいところで本気を出してくれたかなと。いい意味で調子に乗って次戦からも続けていってほしい。ああいうフレッシュさが今のスタメンにもでてくれるともう少し結果でるかなと思う。（初登板の遠山について）まだまだ未熟な部分はあるが、本人はストライク先行で行こうとしていてその中でテンポよく無失点で抑えてくれたのは初登板にしては良かったかなと思う。（次戦に向けて）ここまできたらしっかり勝ち点取って、しっかりやるだけ。
・瀬下（営３＝藤代）
専大１戦目を見ていていいバッターがいるなと思ったので三振狙いにいこうかなと考えていた。初回から力込めて投げて。あまり点数入った入っていないを気にしないで投げるタイプだが、専大１戦目があったので先制できたのは野手的にも大きいかなと思った。（勝因は）相手が崩れるまで我慢できたこと。あとは僕のピッチングですかね。（４勝目を挙げて）調子がいいなとは思っていたが予定通りですね。（次回登板に向けて）思い切ってやるだけ。頑張ります。
・遠山（社２＝成立学園）
大会初登板で緊張していたが、先輩とか内野陣が声掛けてくれてリラックスして投げることができた。点差が離れたので、いずれかは大会で投げると聞かされていた。今回の試合は点差が離れてから言われて、そこから準備した。投げる前から枠の中で抑えよう、四球はダメだと思っていて、無四球で投げられたのは良かった。前からの課題で変化球とボールが高いというのが反省点。（次回登板に向けて）新人戦も近いので、いつでも投げられるように準備して。下級生から盛り上げていけるように頑張りたいと思う。
・吉澤（ラ２＝長野西）
初スタメンで出させてもらって、ミスを恐れず攻撃も守備も思い切っていこうと思っていた。（七回の打席は）自分の持ち味は思い切って振っていくこと。前の打席で初球のストライクを見逃してしまったが七回の打席は初球からいけて、ツースリーまで持っていった。フォアボールを狙うんじゃなくて自分が打って返すという強い気持ちで打ったら結果が出ました。前の打席は満塁で回ってきてハーフスイングで三振を取られてしまった。七回も同じ満塁で回してくれたので今度こそチャンスを生かそうと思って、本当に思い切っていきました。（初スタメンで緊張は）そんなに緊張してはなかったが、思い切っていけば大丈夫って開き直っていた。落ち着いていけました。（先輩からは）思い切って振ってけと言ってもらえたので自分も思い切って振りにいけました。(七回打ったのは）ストレート。ツースリーでピッチャーも勝負してきたので気持ち的にも負けずに打って決めようと思って打った。(３戦目に向けて）もしチャンスをもらったら自分らしく思い切っていきたいと思います。
TEXT=鶴田華穂 PHOTO=鶴田華穂、望月優希
