記事
平成30年度東都準硬式野球春季リーグ戦1部・専大1回戦
5月13日(日) 上柚木公園球場
●東洋大 7ー9 専大
(イニングスコア)
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
専大 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 4 | 0 | 1 | 0 | 9 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 | 7 |
(東洋大)
割石(社4=越谷南)、井上(総2=久里学園)、木村(工3=青森)、山本(社3=市川東)ー多田龍(ラ4=高松西)
初登板となった井上は粘りの投球を見せた
専大1回戦は7ー9で敗戦。初回にリードを許すと、打線も1歩及ばす。カードの初戦を落とす形となった。
先発のマウンドはエースの割石(社4=越谷南)。初回、2つの内野安打でピンチを作ると右前適時打で2点の先制を許す。三回にも3連打を浴び、3回4失点での降板を余儀なくされた。マウンドを引き継いだのは初登板となる井上(総2=九里学園)。角度のある直球と鋭い変化球を武器に粘りの投球を続け、味方の援護を待つ。
なんとか追いつきたい打線は四回、先頭の三浦(文2=東北)が左越二塁打を放つと、「後ろにつなげよう」と若原(社3=九州学院)が左中間を破る適時三塁打を放ち1点を返す。さらに内藤(営4=藤代)の犠飛で追加点を挙げると、6回にも三浦、若原の連打から内藤がランナーを返し少しづつ点差を縮めていく。4点ビハインドで迎えた七回には7番の伊藤(ラ2=成立学園)、代打の吉澤(ラ2=長野西)の連打で無死一、三塁とすると、「たまたま入った感じ」と印南(文3=浦和学院)。大学初となる3ラン本塁打が飛び出し、あと1点と迫る。しかし反撃もここまで。終始専大にリードを許し、7ー9と敗北を喫した。
「スタートで後手に回ってしまうと自分たちに流れを持っていけなくなる」と小田辺監督。課題である試合の入り方が露呈する形となった。遠藤学生コーチは「守備からリズムをつくることを心掛けたい」と次戦に向けて意気込む。課題を克服し、残る2戦で勝ち点をものにしていく。
▪️コメント
・小田辺監督
試合の入りの部分、打ち取った当たりでランナーを出して点を取られて。スタートで後手に回ってしまうとうちに流れを持っていけなくなる。いままでは終盤で粘れているが、逆を言うと先制されている。相手のペースで試合が始まってなんとか終盤で追いついている状況なので、早く投手に対応する準備、適応の精度を高めていきたい。初登板の井上はランナーを出しながらも粘ってくれたし、吉澤とか青木とか、伏守とか塁に出てくれている。(次戦は)出場できるメンバーで戦ってやり返してほしい。
・印南主将(文3=浦和学院)
リードされたまま一回も追いつくことができなかったのでそこが課題だと思う。守備で流れを作れなかったのでそれが自分たちの攻撃にも響いたかなという試合だった。(大学初本塁打は)チャンスで回ってきて犠牲フライでもという気持ちだった。たまたま入ったという感じでした。(ベンチもすごく喜んでいましたが)普段はそういうバッターではないので逆に良かったかなと思います。(次戦に向けて)最初の2カードは初戦で負けてから2勝して勝ち点を取っているので、もう一回3戦目まで持ち込んで勝ち点を取れるようにやっていきたい。
・遠藤学生コーチ(営3=文京)
初回に守備陣でミスがあったのと、打線では打ち合いが予想されていたのでその中でミスが出て流れを向こうにやってしまった。初回の2点が響いた。とにかく最小失点で抑えて、中盤、終盤で勝負をかけるというのが今年のチームカラーになっている。最近そこがうまくはまらずに、エンジンがかかる前に返せない点数を取られる。もう一回守備からリズムをつくることを心掛けたい。その中でも井上が初めて投げて、テンポよく抑えてくれると打撃陣も乗ってくるし、そういう選手をよく入れて、吉澤だったり青木だったり。(次戦に向けて)打撃の調子は悪くないので、次回も打ち合いになると思うし、向こうも打つ選手が多いので、その中でもう一度継投をしっかり見直して、チーム一つにしてやっていきたい。
・若原(社3=九州学院)
(今日の試合は)入り方がダラっとしてしまい流れが悪かった。今日みたいに中盤から後半にかけていい雰囲気になってという試合が多い。それが今日悪い方向に出て失点し、それが最後まで響いて負けてしまった。(1点目は)ビハインドだったので後ろにつなげようと思っていた。今年のチームは後半に小さい点差でいければまだわからないので後ろにつながればと思っていた。打てて良かったです。(3本のヒットは)今日は母の日なので、頑張りました。2日前が実はお父さんの誕生日で、それで電話したらお母さんに「なにか送るとかはいいから試合で頑張れ」と言われて。頑張ったら結果が出ました。(自分のバッティングは)3番としての役割は果たせたかなと思いますが、結果的には負けてしまったので。100点満点で言ったら、頑張ったので80点くらい。合格点あげたいです。(足は)50mは5.8秒。高校の時も足を武器にしていたのでそれは良さをうまく出せたかなと思う。陸上の県大会でも優勝したことがあり、足には自信があります。(レフトは)外野は内野と比べて目立たないが、実際やってみると打球の感覚だったりすごく難しいポジション。レフトとライトでも飛んでくる方向などが全然違って、でもそれを予測してポジショニングをしたりバッターによって色んなところに行って予測したところにボールが来たりするのが楽しいです。(次戦に向けて)勝ち点を落とさなければ優勝もあるのでそこを目指したい。みんなで課題をつぶしながら、最終的には全日本でいい結果を残せるように頑張っていきたいです。
TEXT=大谷達也 PHOTO=林莉子、廣瀬璃子、望月優希