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2018.05.14
剣道

[剣道]三山が2年連続の全日本出場権を獲得!

 第64回関東学生剣道選手権大会

5月13日(日) 日本武道館

4回戦敗退

三山 ※全日本大会進出


3回戦敗退

石山     ※1回戦シード


2回戦敗退

岡本

児玉

日村


1回戦敗退

井田

大野



昨年に引き続き実力を見せた三山



  第64回関東学生剣道選手権大会(以下、関東大会)が日本武道館で開催された。東洋大からは7名の選手が出場。昨年も全日本学生剣道選手権大会(以下、全日本)出場を果たしている三山(文4=九州学院)が全日本の切符を獲得する結果となった。



 三山は1回戦、2回戦と順調に勝ち進んでいく。3回戦では果敢に一本を狙いにいく攻めの姿勢を見せ、面で一本を取り先制を奪う。さらにその後、すぐに一本を追加し次の試合へと駒を進めた。そして迎えた勝負の4回戦。勝てば全日本出場が決まる一戦だった。試合開始から互いに一歩も引けない激しい戦いが続く。しかし一瞬の隙を突かれ、相手に面を取られてしまう。それをきっかけに流れは相手へと傾き、再び面を取られ惜敗。三山は4回戦突破での全日本出場を決めることはできなかった。しかしまだ4回戦での敗者による全日本出場決定戦が残されている。三山は上手く気持ちを切り替え、迫り来る戦いへと準備を進めた。

 そして迎えた全日本出場決定戦。この決定戦では最大で3回のチャンスが与えられ、1、2回目の試合で負けても3回目の試合で勝利すれば全日本の切符が与えられる。三山は1回目、2回目の試合で思うような動きができず惜敗。全日本出場の可否は、ラスト3回目の試合に委ねられた。そして運命を決める一戦がスタート。この日は母の日ということもあり「全日本出場を決めて恩返ししよう」という思いで試合に挑んでいた。緊張しないという強靭(きょうじん)なメンタルを持つ三山は、それまでの決定戦よりもいい動きを見せる。そして相手の一瞬の隙を突き一本先取。そのまま試合時間6分が経ち、見事勝利を収めた。同時に2年連続となる全日本への出場を決め、チームに活気をもたらした。「やるからには優勝する」と三山。7月に行われる全日本での躍進に期待が高まる。



 昨季は4名が全日本出場を果たしたものの、今季は三山のみが出場権を手にするという結果に終わった。この結果を受け、板原監督は「反省するところばかり。何とかそれを修復し、団体戦につなげていきたい」と意気込む。また、来週には女子の個人戦を控えている。「9人出るので全員が全日本に出場できるようにあと1週間しっかりと稽古していく」と監督。チーム一丸となって、一戦一戦に挑んでいく。




◼︎コメント

・板原監督

(今大会を振り返って)反省するところばかり。何とかそれを修復し、団体戦につなげていきたい。(三山選手の全日本出場を決めた試合について)本人もいろいろ経験できたと思うので、それを生かして全日本でも上位、優勝を目指して頑張っていきたい。(19日にある女子の個人戦への意気込み)9人出るので全員が全日本に出場できるようにあと1週間しっかりと稽古していく。


・三山(文4=九州学院)

(どのような気持ちで臨んだか)母の日だったので、せめて全日本出場を決めて恩返ししようかなと思っていた。(2回目の決定戦では)気持ちが乗っていなかったこともあったが、試合中に思ったような動きができないなと考えていて、この後どうしようかなと思っていたら打たれた。(3回目の決定戦では)これは普段の練習だと思って挑んだ。この後の楽しみを考えながら打って勝った。(課題点は)みんな一人一人違う反省点があったのでそれを改善していって、(自分は)やるからには全日本で優勝する。



TEXT=小野由佳莉 PHOTO=森美香子