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2018.05.17
コラム

第605回ㅤ言葉って面白いですよねㅤ執筆者・中村緋那子

    こんにちは!ボクシング、射撃、アーチェリー、空手担当の3年中村です。毎度毎度コラムのネタがないと嘆いていますが今年も当番が回ってきました。おまけに今年は介護等体験との日程が被ってしまい悲鳴をあげています。どうしましょう。とりあえず最近あったスポトウの出来事あたりから切り口を探すことにします。


    さて、スポトウの会議は毎週木曜日にあるのですが、先週は新年度なので自己紹介をしました!自己紹介。春になると毎年あるこの行事が私はものすごーく苦手です。顔と名前なんて一回じゃ覚えられないし、前に立つと緊張で早口になるし、そもそもそんなに紹介するほどの自己が確立されていない…。とはいえ避けられないので今年も緊張しつつどうにかこなしました。授業も含めて4回はやった気がします。

   スポトウでの自己紹介は毎年微妙に変わりつつも、名前、学部学年、出身地、好きなスポーツ、担当部会、その他意気込み抱負など、という型で進んでいきます。その中で私にとっての鬼門は「好きなスポーツ」です。スポーツ新聞のサークルなので避けては通れない質問なのは重々承知です。しかし私には好きなスポーツというものがありません。そもそもあまりスポーツに興味がないのです。

   そんな私がなぜこのサークルに所属しているのか。それは言葉が好きだからです。まあそれなら文芸部とか入ればいい話なんですけどそれはちょっと違うんです。

    例えば、文芸部が一から小説を書いたりすると、注目される点って独創性とか発想力だと思うんですよね(まあもちろんある一定の文章力が備わっていることは前提として話していますけれども)。でも新聞を書くときはそうではありません。みんな持っている素材は同じです。選手のプロフィール、その日の試合展開、結果、コメント。書き手が誰であってもこの4つを使って記事を構成していきます。同じものを使って書いたら同じような味気ない文章が出来るのではないか。私は最初そう思っていました。しかし先輩方の記事を見たとき言葉の選び方や文の構成、記事の切り口が全然違うと感動したのです。すごくドラマチックな表現が好きな人もいれば、淡々と読みやすく事実を綴る人もいます。またある選手に注目して細かなエピソードを差し込んだり、逆に全ての選手を掬い上げて偏りがないように書き上げる人もいます。記事当番ではない時でも、私ならこう書くだろうなとぼんやり考えてみることがありますが、上がった記事を見てみると全く違った切り口で書いていたりして、面白いなぁと常々思っています。

    つまり新聞記事だとその人の言葉のセンスを直接見ることが出来ると思うのです。だから私はスポトウのみんなの記事を見るのが好きです。みんなの記事の癖を見るのが好きです。「スポトウ作りで一番好きな作業は?」と聞かれたら迷わず「朱入れ」と答えるでしょう。だってみんなの記事を先に読めるんですから(とは言え私は赤字常習犯です。このコラムもおそらく赤字だらけです、ごめんなさい)。

   ようやく終着点が見えてきました。スポーツ観戦が好きではないくせにスポトウに入っている理由は、みんなの言葉を購読者より一歩先に見られるからです。これはスポトウの特権だと思ってます。とはいえ、さすがに3年目になってくるとスポーツ観戦もだんだんと楽しくなってきます。特に今行われているボクシングのリーグ戦は見ていてとっても興奮します。ものすごく楽しいです。試合は隔週土曜日で、次戦は26日駒大戦です。後楽園ホールでやっています。是非一度観に行ってみてください。きっとハマります。もし都合がつかないようならスポトウのホームページを開いてください。観にいけないみなさんのためにその興奮が伝わるように記事を頑張ります。



……自分で自分にプレッシャーをかけてみましたがあまり心臓には良くないですね。せめてみなさんを失望させないように頑張ります。


ではそろそろ良い感じの文章量になったと思うのでここらで終わりたいと思います。ヤマなしオチなしのコラムにここまでお付き合いいただきありがとうございました!ラストのコラムはもう少し中身のあるものにできるよう頑張ります!