記事
ジャパンオープン2018
5月24日(木)〜27日(日) 東京辰巳国際水泳場
(4日目・予選)
◆女子50m自由形
7組
4着 遠山 26"25
→全体14位でB決勝進出
6着 布施谷 26"89
8組
4着 山本真 26"45
◆男子50m自由形
7組
4着 高瀬 23"41
◆女子200m背泳ぎ
6組
2着 白井 2'11"99
→全体6位で決勝進出
5着 今井 2'16"76
6着 渡邊 2'16"82
7組
4着 大久保 2'13"91
→全体11位でB決勝進出
◆男子200m背泳ぎ
7組
5着 山本遥2'04"75
◆女子100mバタフライ
5組
4着 藪 1'01"21
6組
6着 中野 1'01"28
7組
7着 片山 1'01"42
◆男子100mバタフライ
7組
3着 松田 53"85
8組
3着 阪本 53"28
→全体14位でB決勝進出
◆女子200m平泳ぎ
6組
5着 松原 2'32"39
7着 磯部 2'34"55
◆男子200m平泳ぎ
8組
5着 辻田 2'16"83
12組
5着 花車 2'12"99
7着 上田 2'17"35
(4日目・B決勝)
◆女子50m自由形
5着 遠山 26"18
◆女子200m背泳ぎ
2着 大久保 2'14"04
◆男子100mバタフライ
6着 阪本 53"33
(4日目・決勝)
◆女子1500m自由形
2組
7着 濱田 17'09"57
◆男子800m自由形
1組
5着 森本 8'33"18
2組
1着 山本健 8'04"92
4組
7着 山本悠 8'15"52
◆女子200m背泳ぎ
3位 白井 2'09"79
200m自由形に続いて表彰台に上った白井
得意とする200m背泳ぎでB決勝進出を果たした大久保
シーズンベストを出した遠山
自己ベストを更新し調子の良さをアピールした山本健
注目ルーキー阪本もB決勝へ進出した
ジャパンオープン最終日は白井(国1=宝塚東)が女子200m背泳ぎで3位入賞。また、男子800mでは山本健(営2=尾鷲)が大幅に自己ベストを更新。一人一人にとって濃い4日間が幕を閉じた。
男子800m自由形には山本悠(法4=智弁学園)、森本(国3=京都外大西)、山本健が出場。その中でも今大会で自己ベストを約6秒更新したのが山本健だ。最初の500mは「1500mの時を意識していた」と山本健。体力を残し後半で勝負に出る。「徐々に上げていけばタイムは上がると思っていた」とペースを上げ、600mで1位を捉えると横一線に並ぶ。ラスト100mの折り返し、一気に山本健が前に出るとそのまま1着でゴール。日本選手権で出した自己ベストをさらに6秒ほど更新し、自信をつけてジャパンオープンを終えた。目標は夏に行われる第94回日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)での表彰台。目標達成に向け、山本健はこれからも成長を続ける。
女子50m自由形B決勝には遠山(国3=八代白百合学園)が出場した。調子が悪かった冬のシーズンを乗り越え、シーズンベストのタイムでゴール。「応援してくれる方々のおかげで久しぶりに楽しいレースができた」とレース後には笑顔も見られた。
女子200m背泳ぎのB決勝には大久保(国4=草津東)が出場した。50mを5位で折り返すがそこからペースを上げ、2位まで追い上げた。しかし自己ベストを狙っていただけに「ラスト50mが思うように上げられなくて悔しい」と大久保。学生最後のインカレではベストの泳ぎを見せてくれるに違いない。
男子100mバタフライのB決勝には阪本(国1=三重)が出場。元々、「あまり得意ではなかった」という100mだが、大学で練習してスピードが付いたことを実感。B決勝にしっかり駒を進めた。ベストが出なかったことに対し悔しさも見せたが、「今の自分がどれだけ出せるかが分かった」とプラスに捉える。この悔しさを生かしインカレでは100m、200mともに決勝進出を狙う。
大会最終日、見事に3位入賞を果たしたのは白井だ。横一線でスタートすると、50mを2位で折り返しペースを上げる。前半から積極的な泳ぎで100m地点を1位で通過。しかし、「初めて積極的にいったぶん後半バテてしまった」と後半には順位を落とし3位でフィニッシュした。大会2日目にも女子200m自由形で3位入賞を果たした白井。今大会で2つのメダルに輝いたが「積極的にいったことは今後の自分にプラスになる。反省を生かしていい結果につなげていきたい」とさらに上を目指している。上を目指し続ける白井の成長はとどまるところを知らない。
次の大舞台は9月に行われるインカレ。「学生最後の集大成」と主将の山本悠(法4=智弁学園)は語る。本年度の水泳部のスローガンである「リバース(復活・限界突破)」を胸に、全員で限界突破に挑む。
■コメント
・山本悠主将(法4=智弁学院)
スタートから上手くいかなくて、朝からアップもあまり良くなく、泳ぎも崩れているのでそこをしっかり修正したい。ここから夏が始まるのでこの結果をしっかり受け止めて明日から切り替えてまた練習を始める。(4日間のジャパンオープンは)ジャパンオープンはベストを出そうと思っていたが全然良くなかった。ここで一回自分の実力を把握できて、夏に向けて強化したいところや弱い部分が再確認できた。そこをしっかり鍛えていきたい。(特に強化したいのは)ベースです。体力的な問題もあるし筋力をつけたがそれを上手く使えていない。ベースを上げてバイクなどで身体を絞ってスタミナをつけ、そこからテクニックでスピードを上げていく練習をしていく。自分の持ち味である中間をしっかり上げれるようにしていきたい。(インカレに向けて)インカレは本当に学生最後の自分の集大成。目標は男子総合3位と言っているが総合優勝目指して自分も個人で優勝して、リレーでもしっかり泳げるように準備し、チームに貢献できるようにしていこうと思う。チームをしっかりまとめられるような選手になっていきたい。
・大久保(国4=草津東)
予選は久しぶりに13秒で行けて良かったがB決勝はラストの50mが思ったように上げられなくて悔しい。(4日間にわたるジャパンオープンは)昨日は50mでスピードが出ていてベストが更新できたのでそこは良かった。50mでベストが出たのは良かったが、本命の200mがあまりよくない結果だったので最後のインカレではしっかりベストを出したいと思う。(インカレで目指すタイムは)2分11秒、12秒台を目指して頑張る。
・遠山(国3=八代白百合学園)
冬のシーズンがずっと悪くて、一応シーズンベストを更新できたのでちょっとずつインカレに向けていいレースができたかなと思う。(特に力を入れたのは)筋肉が足りなかったり、痩せすぎたりしていたので身体づくりをしてきた。食事をしっかり摂ることを大事にしてきた。(今日のレースで心がけたのは)自分の持ち味は出だしだと思っているのでそこだけは攻めてそこだけでも一位取れるように頑張った。(応援の声は)とてもうれしくて泳ぐ前から色んな人に頑張ってねと声を掛けてもらった。応援してくれる方々のおかげで久しぶりに楽しいレースができたかなと思う。(インカレでの目標タイムは)25"03くらいを狙って、インターを切ることを目標に頑張りたい。去年のインカレでは50mは3位で100mは2位だったのでどちらの種目でも優勝することを目指して頑張りたい。
・山本健(営2=尾鷲)
(決勝のタイムは)自己ベスト。イメージ通りに泳げたので良かった。1日目に1500mがあったが、その時より調子は上がってきてきたなと思ったので自信はあった。(レース展開は)最初の500mは1500mの時のイメージで泳いだ。そこから徐々に上げていけばタイムは上がると思っていた。今日のタイムは結構いい。(2年生になって気持ちの面で変わったことは)1個下が男女ともにすごく強いので負けられないなっていう気持ちがある。(今後の目標は)インカレで表彰台に上がれるように頑張る。
・阪本(国1=三重)
自己ベストが出なかったのはすごく悔しいなと思う。予選はタッチが流れてしまったので決勝はそこを気をつけて泳いだ。そこは修正できたかなと思う。(ジャパンオープンの4日間は)4日間で3種目出場して自己ベストがゼロというのは悔しい。今の自分がどれだけ出せるかが分かったのでインカレに向けて頑張りたい。(大学に入って)元々200mの方が得意で100mはあまり得意ではなかったが、100mもしっかり泳げるようにスピードはついてきたと思う。それを生かしていきたい。(声援は)今まで日本選手権、ジャパンオープンは一人で出ることが多かったので応援してくれる仲間がいることは心強い。練習からみんなで応援しあっていい雰囲気でできている。練習でも頑張れるし、試合でも同じように頑張れるいい雰囲気だと思う。(インカレに向けて)1年生からしっかりと100m、200mともに決勝に残って1点でも多く取れるように頑張りたいと思う。
・白井(国1=宝塚東)
2分8秒台を出したかったが後半バテてしまって悔しい結果になってしまった。レース前のウォームアップですごくいい感じで泳げていたので自信になった。緊張のあまり力んでしまい、後半浮いてしまった。悔しい結果になった。(前半積極的でしたが)自由形が前半から行って3位だったのでそれで行こうというプランを平井先生にも言っていた。積極的に行けたのは良かったが、初めて積極的に行ったぶん後半バテてしまった。このレースプランを日本選手権からしていればもっとうまくいったのかなと思う。(代表権は)今回の自由形で3位という結果になって代表という枠には少し近づいたと思っていたが自分では200m背泳ぎで個人の代表権を内定しておきたかった。(今後は)今回初めて積極的に行って、それは今後の自分につながるしプラスになる。あとは後半を見直し、泳ぎの修正をして反省を生かしていい結果につなげていきたい。
TEXT=望月優希 PHOTO=梅山織愛、越塚日南、廣瀬璃子、吉留奈津