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2018.05.28
準硬式野球

[準硬式野球]東海大3戦目 わずかな決定力不足で勝ち点獲得ならず

平成30年度東都準硬式野球春季リーグ戦1部・東海大3回戦

5月27日(日) ダイワハウススタジアム八王子 


●東洋大 1―2 東海大


(イニングスコア)

3回戦

東洋大

東海大

×

2×


(東洋大)

瀬下(営3=藤代)、浦川(文3=都立保谷)-多田龍(ラ4=高松西)


好投を見せた瀬下

若原は今試合2安打を放った公式戦初登板の浦川をチームは笑顔で迎えた


勝ち点のかかった東海大との3回戦は、序盤に失った2点を取り戻すことができず1-2で敗戦。今大会、最下位が既に決定している東海大に唯一の勝ち点を与えてしまった。

 

   初回一番打者から続けて4安打を浴び、いきなり2点を献上してしまう。得点を得ようと高橋(法2=八戸学院光星)や冨田(営3=藤代)がチャンスを作るもなかなかあと一本が決まらない。しかし、六回には先頭打者である若原(社3=九州学院)が三塁打を放つと、その後高橋は四球を選び、盗塁も決める。多田龍(ラ4=高松西)も四球により出塁し、満塁とすると若原が押し出しで本塁に生還し1点を得た。しかし、それ以降あとわずかなところで及ばず2-1で敗れた。

 

    先発の瀬下(営3=藤代)は「序盤浮足立ってしまった」と語ったように初回で2失点を喫するも、その後立て直し幾度も好投を見せた。また、八回二死よりマウンドを任されたのは、浦川(文3=都立保谷)だ。肩の骨にあるヒビの影響で、この試合が大学の公式戦において最初で最後の登板。一人目の打者に四球を選ばれるも、その後の打者を三邪飛に打ち取った。スタンドやベンチからは拍手が起こり、それに応えるように笑みを見せた。ベンチへ戻るとチームメイトから笑顔で声を掛けられた。遠藤学生コーチ(営3=文京)も「登板できたこと、抑えてくれたことが良かった」と振り返った。

 

   この試合に勝利となれば勝ち点が与えられたが、惜しくも得ることはできなかった。これによりリーグ戦において優勝は厳しい状況となった。先日の日大戦においても課題としてあげられていたが、「いいところでのあと一本」が決め手となる。次戦はリーグ戦最終節である日大4回戦。3つ目の勝ち点獲得で全日本選手権大会に向けていい流れを作ることが期待される。



◼️コメント

・印南主将(文3=浦和学院)

初回に連打で点を取られてしまって、そこから瀬下が立て直してくれた。チャンスを作りながらも、いいところであと一歩が出なかった。チャンスを潰し続けてしまったので、最終的に相手のミスで得た1点に終わってしまった。残塁が10でいいところで一本出なかったのが積み重なっていた。決定力が足りなかった。チームの雰囲気は関東選手権も含めて、リーグ戦もいい雰囲気できているので明日の一戦も全日に向けた試合になると思うのでベンチも含めてみんなで戦っていきたい。ピッチャーも含めて守備の面では悪いところはあまりなかったので締めるところは締めて、攻撃面でいいところで一本出せるように意識を変えてやっていきたい。

 

・若原(社3=九州学院)

先制されて初回チャンスで回ってきたけど打てなくて、流れが悪い中だったので後ろに繋げようと思ったがチャンスで一本が出ずに最後までズルズルいってしまったという悪い感じ。自分がチームの代表というかレフトでずっとやらせてもらっているので、今日みたいなプレーがいつもできるように心がけている。バッティングは最近下降気味だったけれど、明日試合に来ることが出来なくて自分の中では今日が春リーグ最終戦なので、全日に向けていいイメージを持ってはいれるように今日はヒット狙いというか形を意識していい感じで打てた。チームの雰囲気としてはチャンスも作れていて活気もあって悪くはなかったと思う。チャンスでのあと一本だったり細かいところを全日までに詰めて練習していけば悪くないと思うので上を目指せると思う。全日まで間が開くけれどそこでずっと気を張るのではなくて、いいオンとオフっていうのを意識するというか、気を張らずに自然にやっていきたい。


・遠藤学生コーチ(営3=都立文京)

簡単に言うと負けゲームだったなっていう。終始相手に勢いを持っていかれた。うちはチャンスをつくるけど一本が出なかったという点で、負けゲームですね。毎度毎度そうですけどやっぱチャンス作って一本出ないときは、残塁も多くなるし点も入らない。ピッチャーはよく頑張りましたけど野手が情けなかったなと思う。(浦川さんは)3年生はここまで頑張ってきて全日本で引退する選手もいてそのうちの1人で、頑張ってくれてたのでなんとか勝っている状況で登板させてあげたかったですけど、登板できたことが良かったですし抑えてくれたので良かったなと思う。(順位は)明日にもよるが、3位か4位で優勝はほぼないですね。でも次に一番早いところで新人戦があってその後全日本があってというふうにこれからもまだまだ続くので、そのためにも明日の試合はなんとしても勝って勢いづけて、リーグ戦終わりたいなと思う。


・浦川(文3=都立保谷)

大学で初めて投げたので緊張したけど、周りが声をかけてくれたので自分の力を出し切れたと思う。(公式戦)肩の骨にヒビが入っていてもう治りようがないのでここで終わりかなと思って。休部という形で部活自体には残る。


・瀬下(営3=藤代)

序盤浮き足立ってしまって連打くらって先制されてしまったのでそこが全てかなと思う。(その後追いつきそうだったが)そうですね。勢いはこっちがあったんですけど野球って難しいですね。うまくはいかないなって。(浦川さんは)投げてもらうというのは最初から決まっていて、できれば勝っている段階で投げさせてあげたかったですけど難しかったですね。でもいいピッチングしてくれたので嬉しく思います。(明日の試合に向けて)これで優勝は無くなっちゃったんですけど明日もいいチームとできるので、楽しんで終わりたい。


TEXT=伊藤なぎさ、PHOTO=川口朋珠