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平成30年度東都準硬式野球春季リーグ戦1部・日大4回戦
5月28日(月)上柚木公園球場
●東洋大1-11日大 (7回コールド)
(イニングスコア)
4回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 計 |
日大 | 0 | 1 | 0 | 1 | 2 | 0 | 7 | 11 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 |
(東洋大)
割石(社4=越谷南)、蛯原(済1=常総学院)、内堀(文3=清瀬)-多田龍(ラ4=高松西)
割石の投球がチームをここまで支えてきた
正捕手の多田龍は打撃でも活躍を見せた
内藤の打力がチームのカギを握る
春季リーグ最終戦である日大4回戦は1-11で敗戦。昨秋に続く3位という結果でリーグ戦は幕を閉じた。
先発・割石(社4=越谷南)は初回こそ四球を許すが、その後は打たせてとるピッチングで日大打線を抑えていく。割石のピッチングに応えたい東洋大打線だが、得点圏にランナーを進めながらも決めの一本が出ない。試合が動いたのは七回。相手の連打と四球、失策がつながってしまい7点を追加される。なんとか反撃したいその回の裏、死球で牧(ラ3=駒込)が出塁すると多田龍(ラ4=高松西)が右中間に運び、内藤(営4=藤代)の右前打で1点。しかし反撃もここまで。春季リーグ最終戦は1-11で敗戦した。
春季リーグ戦を勝ち点2、勝率.467の3位で終えた東洋大。この結果をふまえて「全日本に向けていい課題が見えた」と語る遠藤学生コーチ(営3=文京)は打線のつながり不足や、気持ち面を指摘する。約2ヶ月後に迫る全日本大学準硬式野球選手権大会(以下、全日本)。関東地区大学準硬式野球選手権(以下、関東選手権)を制して全日本出場を決めたため「関東の代表ということで去年よりもマークされる」と印南主将(文3=浦和学院)は語る。昨年は25年ぶりの全日本出場を果たしたが初戦で敗退と悔しさも味わった。「1試合に込める思いをぶつけて優勝したい」と多田龍。2年連続での出場を決めた今年こそ関東選手権優勝のように準硬式野球部に新しい歴史を刻んでくれるに違いない。
■コメント
・印南主将(文3=浦和学院)
いつも出てないメンバーが出ていたり、全日本に向けて今まで出てない人を出してみたが割石さんはいつも通りやってくれて、いいピッチングだったが野手が一点しか取れなかった。乱打戦になることが多かったが、このメンバーでは乱打戦に持ち込めないというのが現実なので、2枚目以降をもっと引き上げていきたい。(春の16試合を振り返って)1試合目負けることが多くて、2、3試合目で勝って勝ち点取れる時もありながら、1戦目を取れた東海戦ではニタテできなかったのがチーム全体として決定力が足りなかった。秋はニタテできるカードを増やしてピッチャーにも楽をさせてあげたい。(全日本までに強化したいところ)やっぱりバッティング。チャンスで打てなかったりとか、残塁がすごく多かった。ここぞという時に一本打てる決定力をつけるように振り込んでいきたいと思います。(全日本に向けて)関東選手権で優勝したので、関東の代表ということで去年よりもマークされると思う。去年は1回戦で負けているので1つでも上を目指して全員でもう一回チームを立て直したい。
・遠藤学生コーチ(営3=文京)
二枚目というか三枚目のいつも出ていない選手の実力が分かった試合。練習しないといけないなって感じですね。4年生の最後のリーグ戦でもあったので申し訳ないなと。やっぱり4年生はすごいなと思った。割石さんはあれだけ後ろが辛いなかしっかり抑えてくれるし、多田さんは守りも打撃もしてくれるし、(内藤)すぐるさんはいいところで打ってくれるし。まだ全日本があるがやっぱり4年生が引っ張ってきてくれたおかげで3位までこれたかなと。(課題は)取れるところのアウトを取れなかった。バッティングは打ちにいくのはいいが簡単に打ち取られる回が多かった。それはチームの課題であって今スタメンで出ている人たちも出来てないことなので取れるところのアウトをしっかり取るとか、簡単には終わらず後ろに繋げてチーム1個になって点を取ろうよという気持ちとか技術だったりは新人戦、全日本の課題となるので練習してやっていきたい。(春季リーグ戦を終えて)優勝が見えている中でそこをとりきれなかった弱さかなと思う。3位という順位は嬉しいが負けていて勝ち点2しか取れていない。全部3試合目までやって取りきれないというのがこのチームの課題。最後の集中力だったり全員の気持ちだったりが弱いと思った。あと、打撃陣の調子の波が激しい。打てないなら打てないなりの工夫をしなければならないと思う。投手陣は相変わらずいいんで全日本に向けていい課題が見えたと思うので、練習して新人戦、全日本は勝てるようにしたいですね。(全日本に向けて)せっかく出場機会もらったのでなんとしてもベスト8以上頑張ります。
・多田龍(ラ4=高松西)
出してはいけないランナーとエラーが結びついて大量失点につながってしまった。(春の16試合は)東洋らしいリーグ戦だった。勝ちきれる試合が多いにもかかわらずそこで負けてしまうのはここから変えていかないといけない。(割石選手とのバッテリーは)2年以上バッテリーを組んでいるがお互いわからないことはまだあるし、コミュニケーションをを練習からもっと増やしてできるだけ意思疎通して全日本に挑みたい。(個人的に強化したいのは)フィジカル。筋力トレーニングが好きなのでいっぱいしたい。(4春残って)最初は残るか迷っていたが、割石、内藤含めて関東選手権も優勝して全日本も決めれた。今まで仲良くなかった後輩とも仲良くなれて自分にとってすごく収穫のある4年生の春だった。(全日本に向けて)本当に一発勝負で負けられない戦い。1試合に込める思いをぶつけて優勝したい。
・内藤(営4=藤代)
自分と、多田と割石はリーグ戦最後だったので悔いなくやろうという感じだった。いつも出ていない選手たちが出ていたので引っ張っていけたらなって思っていた。(バッティングは)今まで散々期待を裏切ったというか、今シーズンは成績が悪かったので最後の最後で1本でて良かった。(ファーストを守ってみて)約1年ぶりだった。全日本はDH制ではないが、全日本に出たいのでこれから練習を頑張りたいと思う。(リーグ戦を振り返って)チームとしては瀬下とか印南とか3年生を中心に引っ張っていってくれて、多田捕手として頑張ってくれて。最初自分が4番として出させてもらっていたのに大事なところで全然打てなくて。自分が打てていれば優勝に近づけたかなってところがあって申し訳ないなという気持ちがありますね。(後輩の活躍は)頼もしいですね。印南、遠藤中心にやってくれているのでこれからも任せていけると思う。自分は全日本に向けて頑張ります。(4春残って)昨秋優勝できなくて悔しくて、関東選手権優勝してリーグ戦優勝目指していこうという中で今回も優勝争いまできたが、あともうひとつ自分たちの力が足りなかった。後輩には秋のリーグ戦でもうひとつ上の段階に行ってもらって優勝を目指して欲しいですね。(全日本に向けて)法政大に高校時代の友達がいるので、そいつと戦うまで絶対に負けたくない。決勝で会うくらいの気持ちで頑張りたい。
・割石(社4=越谷南)
(今日の試合を振り返って)楽しくできたというか、普段試合に出ていない選手たちが出ていきいきとしていた。最終戦だったが、新人戦、全日本に向けてそれぞれ課題を見つけるための試合だったので、下級生にとっては良かったかなと思う。(後輩の活躍は)いやーすごいですよ。僕自身あまりうまい選手ではないので尊敬しているというか。すごいなと思うところが多くていつも関心している。上から目線で良くないなと思うがいつもすごいと思っている。(リーグ戦を振り返ってみて)僕のせいで優勝できなかったんじゃないか。(笑) 6敗もしたらそれは優勝できないので。点差だったり援護点がなかったりしたがそこは言い訳できない。個人的には悔しいリーグだった。チーム的には全日本に選ばれてそれに向けての準備ができたかなと思う。(4春残って)やりたいことができたと言えば全然できなかった。練習中怪我したり嫌なこと悪いことばかり続いたり正直言って悔いは残っている。あまり結果が出なかったし負け柱というかチームが勝てなかった要因は僕にあると思う。ここまで悔しいシーズンになるとはい思わなかった。1勝するのが難しい思った。(全日本に向けて)シーズンが終わってまた白紙の状態に戻ってまたサバイバルが始まると思う。練習からしっかりアピールして去年1回戦で負けて僕が負け投手になっているので1回は勝ちたい。出来れば優勝したいが、同じ東都で中大だったり国士大だったりと戦ったり、他に知り合いのいるチームがあるので負けないように。シーズン中6敗もしてしまったのでそろそろ勝ちたいと思う。
・中畝(済3=本庄東)
初めてリーグ戦に出て、初めてのスタメンだったが若原はすごいなと守備をしながら実感した。いつもありがとうと言いたい。(守備位置は)いつもはライトかレフト。最近センターになった。高校までずっとピッチャーをしていて外野は大学に入って1年の秋くらいから始めた。(1番の思い出)合宿で、若原や牧と同じ部屋で夜も若原にスイングを見てもらった。その次の日の紅白戦で打てたのはすごく印象に残っている。(準硬式に入ってよかったことは)最高の仲間に出会えたことです。(同期は)仲いいと思う。自分は若原、牧とよく一緒にいる。元々ポジションが同じで。オフの日も遊びに行ったり、ずっと一緒にいる。(メッセージ)全日本で優勝したいので、優勝しましょう。(全日本に向けて)ベンチ入りギリギリなので、ベンチ入りできるようにしたい。今日はエラーしてしまったが球際のボールを取れるように頑張りたい。
・牧(ラ3=駒込)
リーグ戦最後を勝ちで飾れなくて残念。(準硬の思い出は)初スタメンで、監督の遠藤とキャプテンの印南がいつも気を使ってチームを引っ張っていってくれて最後に(自分をスタメンという)粋な計らいをしてくれて今回の試合が準硬に入って1番の思い出になり嬉しかった。2年半長かったようで短かった。(準硬式野球部に入ったきっかけ)高校時代も野球やっていて練習場も近かったからと楽しそうだったので。高校でそんなに勝ち進めなかったが野球が好きで今でもプロ野球を結構見に行くし、大学入る前に阪神タイガースの大和選手の好プレー集を見て野球熱が再熱し準硬式野球をやろうと決めた。(全日本に向けて)ベンチに入れるか瀬戸際。ベンチに入れるように必死のパッチで頑張る。
・山岸(ラ3=大宮北)
不甲斐ない試合だったなと思います。(スタメンは)緊張した。自分のプレーは全然できなかった。(一打席目のバントは)一発で決めて次のバッターの内藤さんにつなぐことができてよかった。でも点は入らなかったのでちょっと残念。(準硬式野球部に入ってよかったことは)みんな野球が上手いなと思ったこと。みんなを見て自分がまだまだなんだなと知れたこと。(1番の思い出は)みんなと野球できたことです。みんな仲がいいが、自分が特に仲いいのは外野手。(外野手のメンバーとの思い出は)一緒にプロ野球を見たことですね。(今後は)就職に向けて頑張る。(部員の皆さんへメッセージ)同級生みんなはまだ全日本と秋のリーグ戦があるので全日本優勝と、リーグ戦優勝をして欲しいですし、下級生も頑張ってほしいです。
TEXT=望月優希 PHOTO=鶴田華穂、望月優希