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平成30年度東都大学野球一部春季リーグ戦・亜大2回戦
5月30日(水)神宮球場
〇東洋大1-0亜大
2回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
亜 大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | × | 1 |
(東洋大)
○上茶谷(5勝2敗)、甲斐野ー佐藤
二塁打:飯塚(六回)
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (中) | 竹原(法4=二松学舎大付) | 4 | 0 | 0 |
2 | (左) | 飯塚(営3=藤代) | 4 | 1 | 1 |
3 | (捕) | 佐藤(法3=聖光学院) | 3 | 1 | 0 |
4 | (二) | 中川(法4=PL学園) | 3 | 0 | 0 |
5 | (右) | 山田(総3=桐生第一) | 3 | 1 | 0 |
6 | (指) | 岡崎(営1=帝京) | 3 | 0 | 0 |
7 | (一) | 堀北(営3=龍谷大平安) | 3 | 0 | 0 |
8 | (三) | 津田(総3=浦和学院) | 3 | 1 | 0 |
9 | (遊) | 小川(法2=霞ヶ浦) | 1 | 1 | 0 |
計 | 27 | 5 | 1 |
・投球内容
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 責 |
上茶谷(法4=京都学園) | 6 | 72 | 2 | 1 | 6 | 0 |
甲斐野(営4=東洋大姫路) | 3 | 36 | 0 | 1 | 4 | 0 |
上茶谷は今季5勝目を挙げた
飯塚の一打が勝利の決め手となった
笑顔で生還する小川
負けられない亜大との2回戦は飯塚(営3=藤代)の適時二塁打で得た1点を守り抜き、1-0で勝利。2日連続の先発を務めた上茶谷(法4=京都学園)はチーム最多の5勝目を挙げた。
先発・上茶谷は「一球一球全力でいった」と2日連続の登板にもかかわらず疲れを見せない。初回を三者凡退とし、わずか3分で相手の強力打線を断ち切る。昨秋、優勝争いをした亜大だが、その中でも上茶谷が特に警戒していたのは4番・頓宮(亜大)の存在。「あの一本だけで嫌なイメージがある」と昨春のリーグ戦でバックスクリーンに本塁打を打たれた因縁の相手だった。しかし、昨日から5打数無安打に抑え、頓宮との対決は上茶谷が勝利。その後も「ストレートの走りは昨日の方がいい」と話しながらもこの日の最速148㌔のストレートを武器に6回をわずか2安打、そのうち4回を三者凡退に抑える好投を見せた。
両校の投手戦によりスコアボードには次々と0が並んでいく。そんな中、均衡を破ったのは東洋大であった。六回、無死から津田(総3=浦和学院)が内野安打を放つと続く小川(法2=霞ヶ浦)が野手選択で出塁。好守備に阻まれ2死一塁とすると、ここで飯塚へ打順が回る。8球目、ストレートを振り抜くと打球は左翼線際へ。これが適時二塁打となり小川が生還。追い込まれ、苦しみながら放った一打に本人もガッツポーズ。スタンドからは拍手が送られた。
七回からリレーを受けた甲斐野は「最初から全開で行こうと準備していた」という言葉の通り圧巻のピッチングを披露。この日の最速151㌔の直球に加えカーブという新たな策が空振り三振を誘い、危なげなく3回を無安打に抑えて試合は終了。国学大3回戦ぶりに上茶谷と甲斐野の完封リレーを再びお披露目した。
東洋大の上茶谷、亜大の中村稔両投手が2日連続の登板。これには杉本監督も「自分の勝負魂に刺激を頂いた」と一言。今試合、両チームの総力戦を制したのは東洋大だった。これで優勝に逆王手をかけた状態に。「ここまできたら優勝しかない」と佐藤(法3=聖光学院)。さらに、「気持ちで勝つしかない」と中川主将(法4=PL学園)は意気込む。19度目のリーグ戦優勝、並びに三連覇へ。選手達の目に映るのは優勝のみだ。
■コメント
・杉本監督
明日に希望ができた。明日も勝たなきゃダメ、それだけです。都市対抗の敗者復活の気持ち。(亜大は)中村稔選手はさすが。昨日はうちの最大限の右バッターを入れたがびくともしなかった。(上茶谷選手の連投は)迷わず上茶谷に決めていた。三回までのつもりだったがよく六回頑張ってくれた。ピッチャーの交代については監督業として一番リスキーなところ。自分の勇気だけで決めなきゃなので。亜大の生田監督が中村稔選手を出してきたことで自分の勝負魂に刺激を頂いた。(飯塚選手の先制打)どうしても一点欲しいところでランナーを変えるか迷っていた。自分の優柔不断さを飯塚がカバーしてくれた。(3戦目へ)優勝していい報告ができるように。中川キャプテンが「日本一になって悔しさを晴らす」と言ってくれている。明日1日楽しく野球したい。
・井上コーチ
明日で最後なので、チャレンジャーの気持ちで向かっていきます。
・中川主将(法4=PL学園)
気持ちで勝つしかない。小さいことを気にせずに、思い切りいきます。
・梅津(営4=仙台育英)
優勝するようしっかりやりたい。初回から作りたいと思います。
・上茶谷(法4=京都学園)
(2日連続の先発は)朝起きた時は体が重くて、やばいなと感じていたが、試合に入るとそんなのは感じなかった。自分は結構切り替えは早いほう。(自分の投球は)ストレートの走りは昨日の方があったのではないかと思う。佐藤の配球が良かったですね。昨日は左バッターに打たれたので今日は左バッターに集中するようにしていた。一球一球しっかり全力で投げた。後ろにいいピッチャーがいっぱいいるのは心強い。(大事な試合でプレッシャーは)プレッシャーも感じながら楽しんでできた。(明日に向けて)勝ちます。
・末包(営4=高松商業)
朝の練習の前に、スタメンを外れるのは知っていた。4年生としてベンチからの声でチームを引っ張っていこうと思った。これまでの優勝も1敗してからの2連勝が多い。このチームは土俵際に強い。明日も4年生としての意地を見せて優勝したい。
・竹原(法4=二松学舎大付)
(久しぶりの一番打者は)先頭バッターは久しぶりで緊張してしまった。3番だと自分の中で余裕があるんですけど、なんていうんですかね。言葉にしにくいです。1番は出塁しなきゃという気持ちが強くて、緊張して体が固くなってしまった。(ベンチの雰囲気が良かったが)声を出して勢いでいこうということで、元気なやつが入っている。いまは勢いに乗るしかない。(3戦目に向け)昨日負けて今日勝って、もう優勝するしかない。何番になるか分からないが、絶対勝ちたい。
・佐藤(法3=聖光学院)
負けられない試合で何が何でもとりにいかないといけない試合で、全体でも本気でぶちあたっていくと話していて、いい雰囲気になった。勢いがついたと思う。もう一度原点に戻ってやっていきたい。(四回2球目からバントの構え)一打席目にいい当たりをシフトによって捕られてしまったので、その穴を見つけてそこに打てたのが良かったと思う。(今試合は3番で5番のときと心持ちは違うか)3番でもやることは全然変わらないと思っていたので、逆に打順が変わったことで違うイメージを持てた。相手に向けるプレッシャーも変わってきたかなと思う。(上茶谷さんは)我に返ったように気持ちが入っていたのでリードしやすかったし、構えたところに投げてくれてやりやすかった。テンポ良くいい試合ができた。(甲斐野さんは変化球多めだったか)やっぱり速い球を狙ってくるので、それに対してどれだけかわしていけるか。要所でしめなきゃいけないしそういうところの駆け引きをできたのが良かった。(3戦目に向け)ここまできたらもう優勝しかない。自力優勝できるのはうちしかないので、絶対優勝するという気持ちを持って、チーム一丸となって頑張っていきたいと思う。
・津田(総3=浦和学院)
初回からチーム全員で試合にむかっていけたのが良かったと思う。明日も試合開始からチーム全員で流れを作って優勝を勝ち取りたい。
・堀北(営3=龍谷大平安)
一生懸命頑張ります。
・山田(総3=桐生第一)
絶対優勝するという気持ちで臨みます。
・小川(法2=霞ヶ浦)
負けたら終わりという試合だったので、開き直ってプレーできた。(3回のチーム初安打について)追い込まれてから食らいついて安打にすることができた。相手の中村投手の変化球が昨日と違って浮いていたので狙った。6回の打席は、去年から三遊間を一緒に守っている津田(総3=浦和学院)さんが出塁してくれた。流れを切らないようにと意識してバントをした。崖っぷちという状況の中で1点がどうしても欲しかったので、生還した時は本当に嬉しかった。(明日の試合に向けて)今日の試合は負けたら終わりという状況をポジティブに捉えて勝てた。明日も状況としてはあまり変わらないので、前を向いて戦い、優勝したい。
TEXT=望月優希 PHOTO=永田育美、望月優希、齋藤洋