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2018.06.18
レスリング

[レスリング]明治杯 全員が初戦に消える…実力差があらわとなる結果に


平成30年度明治杯 全日本選抜レスリング選手権大会 

6月14日(木)〜17日(日)駒沢体育館


男子フリースタイル

79㌔級 川畑(法3=樟南)1回戦敗退

97㌔級 外山(法2=霞ヶ浦)1回戦敗退

男子グレコローマンスタイル

97㌔級 中村(ラ4=宮崎工) 1回戦敗退

女子フリースタイル

65㌔級 鈴木(社3=市立太田)1回戦敗退

62㌔級 三輪 (ラ2=安部学院)1回戦敗退

53㌔級 堀(社2=安倍学院)1回戦敗退


1勝1負の相手に挑んだ中村主将

格上選手との試合となった鈴木
先制点を奪った三輪



 6月14日~17日(東洋大は15日から出場)の4日間に渡って行われたレスリング日本一を決める全日本選抜レスリング選手権大会(以下、明治杯)に東洋大から6名が出場。しかし全員が1回戦敗退と苦しい結果に終わった。


 東洋大にとって初日となった15日には中村(ラ4=宮崎工)、川畑(法3=樟南)、鈴木(社3=市立太田)の3名が出場。グレコローマンスタイル97㌔級、松本(早大)との対戦となったのは中村。これまで1勝1敗としている相手だけに「負けたくなかった」と本人も口にする一戦だった。試合開始から互いに譲らない時間が続いたが、1分半経過時点で1ポイントを失点、その後立て続けに4回のローリングを受けテクニカルフォール負けを喫した。昨年の内閣杯で3位入賞となり最有力だったフリースタイル79㌔級川畑も序盤から相手のペースを崩すことが出来ずテクニカルフォール負け。「相手が強くて全然だめ」と悔しさをにじませた。またこの日唯一女子からの出場となった鈴木は前半第1ピリオドでの3失点を第2ピリオドで巻き返したいところだったが、残り2分にローリングで8ポイントを奪われそのまま敗戦となった。


 2日目に登場したのはフリースタイル97㌔級外山(法2=霞ヶ浦)と女子63㌔級三輪(ラ2=安倍学院)。4月に開催されたジュニアオリンピックカップ(以下、JOC)で初優勝を遂げ期待の掛かった外山。しかし開始1分でバックからのローリングで4ポイントを奪われてしまう。力強い攻めを見せるも得点はならず、その後規定ポイント差が付き無念の初戦敗退となった。一方、今大会で唯一ポイントを獲得したのは明治杯2回目となる三輪。「もっと自分から攻めたかった」と反省を口にしたものの、相手のバックを取り先制点。だが40秒後、2分後に4ポイントを返されてしまう。ここで第1ピリオドが終了。なんとか巻き返したい第2ピリオドだったが、足をとられ2ポイント、ローリングで4ポイントを奪われた後フォール負けとなった。


 最終日は女子53㌔級に掘(社2=安倍学院)が出場。対するは高校・大学の先輩である宮原。「一発仕掛けたかった」と意気込むのもむなしく、第2ピリオド中盤に無得点での敗戦となった。


 今回の明治杯は出場選手全員が初戦敗退という結果に終わり、各々全日本大会の壁の高さを痛感することとなった。「グラウンドでぼろ負けした」と中村、「初対戦の相手に怖がってしまった」と三輪が口にするようにそれぞれ課題は明確。しかし落ち込んでいる時間は無い。1,2年生は今月27日からの春季新人戦が目前に迫り、また上級生も8月には全日本学生選手権(以下、インカレ)が待っている。チームは次の舞台での活躍を誓い躍進する。



▪コメント

・鈴木(社3=市立太田)

1ピリは相手の力が強くて押されて、自分の組み手が出来なかった。2ピリの前に監督に取りにいけと言われて崩して取りにいこうと思ったけど、片足を取られてしまいそこからローリングに持っていかれてしまった。筋トレや組み手の練習をしっかりしていきたい。


・三輪(ラ2=安倍学院)

もっと自分から攻めていきたかった。足を取られた時はかかりそうになかったので、他の技をかけようと思っていたがそのまま取れた。それでちょっと安心してしまって、その後技をかけられなかったり、ローリングにつながらなかった。初戦の相手になる選手の中で唯一対戦経験が無かったので、最初に怖がってしまった。相手の力が強いのはわかっていたので、低く構えてスピードのある試合運びをしたいと考えていた。東日本ではリベンジが出来るように頑張りたい。


・堀(社2=安倍学院)

高校・大学と直々の先輩だったし、とても強い存在なのでやれるのは楽しみだったので一発なにか仕掛けたかったのはあったが何も出来ずに終わってしまった。去年のJOCでけがをしてしまって、そのけがの時から筋トレを結構メインにやっていたので今日までに補強はしっかりして力は付けられたと思う。相手が左構えだったので、それに向けての対策も少しやっていた。格上の先輩ではあったが、組み手などのプレッシャーは割と前に出せた。そういう点で自分を出していけたのは手応えに感じた点。タックルに入って取り切れなかったのは課題。去年は準決勝でヘマをして負けてしまったので、今年の新人戦は優勝を目指したい。


・中村(ラ4=宮崎工)

減量は自分の中では成功して体力はあったが、ルールが変わった事への対応がうまく出来なかった。スタンドは自分の中ではいい感じだったが、グレコで重要になるグラウンドにあまり対応出来なかったのでそこが課題。相手は今まで1勝1敗の選手だったので、負けられないなと思っていた。今まではスタンドのレスリングでほぼ互角の戦いをしてきたので今回もそうなるかなと思っていたが、結果グラウンドでぼろ負けになってしまって凄く悔しい。スタンドは負けていなかったと思う。次はもっと攻めていって、最初にグラウンドの体勢になって自分が上に乗れるようにしたい。 (インカレに向けて)最後のインカレでやり残すことの無いように、今回の反省も踏まえてしっかりとしたレスリングがしたい。


・川畑(法3=樟南)

相手が強くて全然だめだった。組み合わせも前日までわからなかったので、明治杯を意識した練習はそこまでしていなかった。相手が強いのは予想していたが、実際も強くて負けてしまった。タックルの反応がどうしても遅くて、取られてからだとどうしてもグラウンドに入ってしまうので、そこの反応を早くしたい。次のインカレは気持ちをしっかり入れ替えてまずからだを一からつくっていきたい。


・外山(法2=霞ヶ浦)

相手は力が強くて、タックルに入ってくる相手だったので、警戒していたが、足も取られてしまってそこがだめだった。今回は久しぶりの減量があって、体重を落とすことをやっていたが、相手への意識は特にせずに自分の練習をしっかりやってきた。対戦相手は去年も戦った事がある相手だった。その時はテクニカルフォールされなかったが、今回は自分からポイントを取れずにテクニカルフォールされてしまったので悔しい。インカレでは筋トレを頑張って力をつけて、けがを治して臨みたい。


TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=梅山織愛、林莉子