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第102回日本陸上競技選手権大会 ・2日目
6月23日(土)維新みらいふスタジアム
▼2日目
男子400m決勝
1位 ウォルシュ 45”97
男子走幅跳決勝
6位 津波 7m77(風:+1.6)
優勝も悔しさを滲み出すウォルシュ
津波は初の日本選手権で経験を積んだ
日本陸上競技選手権大会2日目。前日とは大きく天候が変わり、気温は高くなく選手たちにとってよい条件の中競技は行われた。東洋大からは、400m予選を難なく突破したウォルシュ (ラ4=東野)、走幅跳で資格記録1位を持つ津波(ラ3=那覇西)が出場した。
スタート前胸に手をあて大きく深呼吸をしたウォルシュ 。決勝という大舞台で、44秒台突入へますます期待が高まる。スタートとともに持ち味である前半から飛ばすスタイルでリードを奪うと、200m地点では後続との差が大きく開く。「予選からの修正でもっと前半から突っ込んでいこうと思った」とイメージ通りの走りでいいスタートを切る。ここからは記録との戦い。カーブでもそのままの勢いで走り抜け勝負のラスト100mへ。しかし、スピードをキープできずやや失速してしまう。記録は45秒97と44秒台はお預けとなった。それでも他を寄せ付けない圧倒的な強さで見事2年ぶりの優勝を飾った。
走幅跳に出場した津波は、2回目のジャンプで7m77を記録。3回目までのジャンプで4位につけ勝負はラスト3回の跳躍に委ねられる。同じ学生である橋岡(日大)が8m越えの大ジャンプを見せ津波にも期待が掛かる。しかし4回目、5回目と思うように記録が伸びず。大ジャンプで逆転を狙いにいった6回目では惜しくも赤旗に。全体の6位で競技を終えた。「スピードが武器なので、スピードにブレーキをかけないようにしたい」と津波は振り返る。次は9月に行われる全日本インカレ。前大会覇者として観客を湧かせる大ジャンプを見せたいところだ。
ウォルシュは堂々の優勝、津波も6位と健闘し実業団の選手にも劣らず確かな実力を見せつけた短距離部門。それでも決して自分の結果には満足していない。さらなる飛躍のためにこれからも成長を続けていく。
◾コメント
・ウォルシュ (ラ4=東野)
前半からけっこう突っ込んでいったのでちょっと最後が辛かった。予選からの修正として前半からもっとスピード出していこうと思った。実際に決勝では前半よかったと思うがその分後半に響いたと思う。今年スピード練習があまりできていなかったのでこれからはスピード練習をしようかと監督と話したのでそれを重点的にやっていきたい。
・津波(ラ3=那覇西)
初めての日本選手権でアップのときとても緊張していたが徐々に慣れてきて落ち着いた。一本目7m69でけっこうスピードでたほうだと思ったが踏み切り手前でブレーキをかける癖がでてしまった。結果的に7m77だったのは悔しい。初めて大きい大会に出たが勝ちにこだわってきた。(課題は)スピードは一番あると思うがそのスピードを殺さない、ブレーキをかけないようにするのが自分の課題。それができたら勝てると思う。(これからに向けて)アジア大会はもう出れないので次は全日本インカレに向けてやっていく。去年勝っているので学生には負けないようにしたい。
TEXT=小島敦希、PHOTO=小野由佳莉