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7月7日(土)第52回全日本女子学生剣道大会
日本武道館
2回戦敗退
初戦の延長戦を制した住友
この日、武道の聖地である日本武道館で全日本女子学生剣道選手権大会が行われた。東洋大から唯一の出場となった住友(ラ3=磐田西)は試合前、「楽しんでやってきなさい。自分の今までやってきたことを出せば大丈夫」と板原監督から声をかけられ試合へと臨んだ。
「落ち着いて試合に入れた」という言葉通り、相手のペースに惑わされることなく試合を運んでいく。試合時間である5分間で決着がつかず、延長戦へもつれ込む展開に。試合は延長戦に突入後もこう着状態が続いた。両者による打ち合いが続く中、住友は相手の一瞬の隙をつき、小手を奪い勝利を収めた。
続く2回戦。シードから進出した相手に格の差を見せつけられる試合となった。試合開始早々に胴を取られる住友。「打てると思って打った。完全に相手に誘い出されてしまった」と表情を曇らせた。何としても早い段階で一本を取りたい局面。しかし、ここでもでも相手の電光石火の攻撃に合う。「少し気を抜いてしまった」と語るこの一撃で試合終了。無念の2回戦敗退となった。「自分の弱さが見つかった大会。団体戦に向けて準備して行きたい」と既に次の戦いに焦点を当てている。
明日は男子個人戦が行われる。「三山(ラ4=九国大付)先輩にとって最後の個人戦だから頑張って欲しい」と、住友から三山へ全日本選手権への思いが受け継がれた。住友と同じく、男子から唯一の参加となる三山の健闘に期待だ。
■コメント
・板原監督
住友の調子は良かった。
・住友(ラ3=磐田西)
比較的自分自身は落ち着いて試合ができていた。無駄に打って行かずに自分のペースで行こうと思っていたし、その通りできた。監督さんには試合を楽しんで今までやってきたことを出せば平気と言われていた。2戦目は自分がいけると思ったとこで打ったら、打たれてしまった。完全に相手がうまかった。2本目も自分の気が抜けたところで打たれた。全国のレベルの高さを痛感した。(明日は男子個人戦が控えているが、)三山先輩は去年も出てるし、試合を見ていても技が多くてすごい。大学生活最後の個人戦になるので、三山先輩らしい剣道で頑張って欲しい。
TEXT=須之内海、PHOTO=松井美乃