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2018.07.15
サッカー

[男子サッカー]小林チーム救う2発!関学大に逆転勝ち

「アミノバイタル®」カップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会

7月14日(土) 時之栖スポーツセンターうさぎ島1

東洋大2-1関学大


<得点者>

66分、90+5分  小林


<出場メンバー>

▽GK

小池大喜(国4=大宮Y)

▽DF

清水玲央(国4=大宮Y)→78分 朝妻裕斗(国3=大宮Y)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

坪川潤之(国3=矢板中央)→87分 梅津凌岳(国1=京都橘)

高橋宏季(国4=FC東京U-18

丹代藍人(国4=青森山田)→90+1分 野本幸太(国2=市立船橋)

 横山塁(国1=FC東京U-18)→62分 小林拓夢(国3=帝京長岡)

▽FW

坂元達裕(社4=前橋育英)

松崎快(国3=大宮Y)



2得点を挙げた小林

高橋は多くのチャンスを作った


 「アミノバイタル®」カップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会が開幕。初戦、関学大と対戦した東洋大は前半にミスから1点を失うも、後半途中出場の小林(国3=帝京長岡)が2点を決め、2回戦へコマを進めた。

 

 関学大とは昨年も1回戦で戦っていて「去年のリベンジというかそういう思いも持ってるだろうし、簡単なゲームにはならない」と古川監督。前半から東洋大がボールを支配するもなかなかシュートまで持っていけない。すると14分、清水(国4=大宮Y)からGK小池(国4=大宮Y)へのバックパスが合わず、相手にボールを奪われるとそのままゴールへ。思わぬ形で欲しかった先制点を取られる。

その後も相手を崩せず前半は終了。

後半、高橋(国4=FC東京U-18)を中心に攻めるも得点にはつながらない。早いうちに追い付きたい東洋大は62分に小林を投入。この采配が功を奏する。「彼が頂点にいてディフェンスラインと駆け引きしたり収めてくれることによって、坂元(社4=前橋育英)や松崎(国3=大宮Y)の自由度が増した」(古川監督)と攻撃の連動性を高めると、交代から4分後の66分。坂元のグラウンダーのクロスを小林がファーで受けシュート。これがネットを揺らし同点に追い付く。

このまま逆転したい東洋大は74分にCKのこぼれ球を丹代(国4=青森山田)がミドルシュート。GKが弾きゴールラインを割ったように見えたが、ノーゴールの判定。その後も多くのシュートを放つが、ゴールが生まれない。延長戦に突入すると思われたアディショナルタイム、ミドルシュートのこぼれ球に坂元が詰める。これもGKに防がせるが、再びこぼれたところに小林が詰めた。

3月の第23回東京都サッカートーナメント予選(学生系の部)でも2ゴールを奪う活躍をみせた小林。リーグ戦では出場機会こそあったもののノーゴールに終わった。「この大会にかける思いは一番」と臨んだ今大会。「ここに走ったらボールが来るんじゃないかとかそういう感覚がフィットしてきている」とストライカーとしての嗅覚を発揮し見事にチームを救った。

関東2部のチーム相手に苦戦はしたものの「トーナメントでは生き残ることが一番大事」と結果を評価した古川監督。高橋は「苦しい中でも勝ち切ったことは全員の自信になる」と語った。次戦の相手は明学大。格下ではある者の筑波大を破っており油断はできない。勝てば悲願の全国が見えてくるだけになんとしても勝利したいところだ。


■コメント

・古川監督

去年も1回戦は同じカードで、彼らは去年のリベンジというかそういう思いも持ってくるだろうし、選手たちには簡単なゲームにはならないという話をして送り出した。だけど苦しまないように集中して先制点取って追加点取って終わってみたら快勝というゲームを期待していると送り出したが、前者の方になってしまった。ただ、トーナメントでは生き残ることが一番大事なので90分で勝てたということは次につながるゲームだったと思う。去年、神大に負けた時には先に自分たちのミスから失点して慌ててしまって、2点目を献上したりとかいたのでまずはバランスを維持しながら2点目を与えないようにと送り出した。攻撃のところは個人個人で頑張って受けようとしたりとか受けた後こじ開けようとしてたが、お互いの距離が離れてたりとか、お互いの動きがサイドとFWの4枚のところでなかなか連動という形が生まれなかった。途中で小林を入れて、役割の部分ではまった部分があった。彼が頂点にいてディフェンスラインと駆け引きしたり収めてくれることによって、坂元や松崎の自由度が増したりとかできたので、また彼がスタートから行った方が効果的なのか、途中から流れを変えた方がいいのかはまだ見定めながら。途中から出た選手がチームにパワーを与えてくれるというのは、トーナメントでは必要なことだと思う。本当にいい仕事をしてくれた。(次戦に向けて)もちろん筑波大を破ってきたということはそれなりの力を持ったチームだと思うし、中一日リカバリーしてここのラウンドを勝ち抜いて都内の方に戻っていけるようにしたい。


・高橋(国4=FC東京U-18

一発勝負ということで先制点が重要なのはみんな分かっていた。先に(先制点を)許してしまって苦しい展開だった。そこで相手に追加点を与えず、粘り強い守備だったり自分たちの攻撃ができて最後ああいう形で逆転できたっていうのは次につながるゲームができたと思う。(前半は苦しい時間が続いたが)1点差なら逆転できるチャンスもあると思ったので、まず追加点を入れさせないことを一番に考えた。(試合を通してシュートを打つシーンが多かったのが印象的)個人的にゴールを狙っていた。そういう自分のゴールやアシストでチームの勝利につなげられればと思った。決め切るところは課題。(逆転勝利について)苦しい中でも勝ち切ったことは全員にも自信になる。次につながるゲームだった。(次戦に向けて)相手がどこであろうと自分たちがやるサッカーは変わらない。まずここを勝たないことには全国への道は開けてこないので何が何でも全員で勝ちにいきたい。


・小林(国3=帝京長岡)

(試合への入り方は)不運な形で失点してしまってベンチから見ていても雰囲気、流れが悪い状況だった。それでも後半、自分が入る前は流れが戻ってきたので、自分が切めればいいかなと思っていた。それが仕事なので俺が決めてやろうという気持ちで入った。(得点を振り返って)最近リーグ戦で出番があってもチャンス自体作れずに結果を出せていなかったので、この大会にかける思いは一番じゃないかなと思う。どんな形でも決めてやろうと思っていたので良かった。(2点目については)こぼれ球に対して自分の中で何か感覚があった。3月の法大戦の時もそうですけど、「ここに走ったらボールが来るんじゃないか」とかそういう感覚がフィットしてきていると思う。(次戦へ向けて)自分はまた途中からになるかもしれないけれど、今日みたいにチームを勝利に導けるような活躍ができればタイトルも獲れると思う。自分が出たら点を取るという気持ちを持って守備にも走りたい。


・横山(国1=FC東京U-18

チームとしての最初の遠征ではずっとスタメンで出てて、けがとかもありながらだったけれど、今日スタメンで出させてもらった。相手の強度に対してまだまだ何もできなかったので、悔しいし次は頑張りたい。(ドリブル突破が目立ったが)やっぱりそこが自分のストロングポイントで買われてるところなので、守備もそうですけど攻撃でチームに貢献できたら一番です。(関学大の印象は)サイドバックがすごく速くて自分も速さが特徴なので、勝てるかなと思ったけれどそこはまだまだ甘いところで次当たることがあったら絶対勝ちたい。(次戦に向けて)いい勝ち方でチーム的にいい波に乗っているので、スタメンだとしてもそうじゃなかったとしてもしっかりチームに貢献できたらなと思う。


[次戦試合予定]

「アミノバイタル®」カップ2018第7回関東大学サッカートーナメント大会

2回戦 7月16日(月)vs明学大

時之栖スポーツセンターうさぎ島3にて 11:30キックオフ


TEXT=土橋岳 PHOTO=金澤瑞季、美浪健五