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第8回全日本大学選抜相撲金沢大会
7月15日(日)石川県卯辰山相撲場
個人戦
第3位 北川
ベスト8 白石、西野、城山、干場
団体戦
第3位
(団体戦決勝トーナメント 準決勝)
東洋大 | 1対4 | 日体大 |
●白石 | 押し出し | 〇奥谷 |
●城山 | 寄り倒し | 〇西 |
●中嶋 | 引き落し | 〇デルゲルバヤル |
○深井 | 寄り切り | ●高橋 |
●西野 | 下手投げ | ○石崎 |
地元石川県で個人タイトルを手に入れた北川
団体戦で安定感を発揮した中嶋
団体戦連覇、そして個人戦は7年連続での東洋大生の優勝がかかる第8回全日本大学選抜相撲金沢大会。団体戦は予選を1位で通過し決勝トーナメントに進出、個人戦は優秀8選手のうち5名が東洋大生であったが、頂を掴むことはできなかった。
晴天の空の下行われた今大会。団体予選では日大と同率での1位通過といいスタートを切った。決勝トーナメントに進むと初戦の明大戦は先鋒から3連勝で突破を悠々と決める。連覇のために勢いをつけたい東洋大。準決勝は日体大との戦いに。土俵には予選と同じく、先鋒・白石(法4=専大松戸)が上がる。立合いから両者の激しい攻防が行われるも、最後は押し出され日体大に先制を許してしまう。続く、城山(法3=金沢市工)は果敢に攻め続けるも最後は寄り倒しを決められ2敗目を喫してしまう。背水の陣で迎えた中堅戦。ここまで、安定して勝ち星を重ねてきた中嶋(法4=愛工大名電)が土俵へ向かう。しかし、勝敗は一瞬の出来事だった。中嶋が力強く向かうことを見越していたかのごとく、相手選手にいなされる。そのまま、地に手を着く形となり3敗目。まさかの、3連敗という形で優勝への夢は潰えた。その後は、副将・深井(法3=金沢市工)が寄り切りで1勝を挙げ、一矢報いるも1勝4敗という結果で準決勝で姿を消した。
一方、個人戦では北川(法4=金沢市工)が第3位に輝いた。昨年、同大会第3位の東洋大の白石(法4=専大松戸)を準々決勝で破り、準決勝に駒を進めた。
準決勝の相手は元林(近大)。北川より40㌔も体重が重く、体格差がある強敵であったが果敢に挑んだ。土俵脇からは「早い相撲、早い相撲」とコーチからの激励と仲間からの声援が飛び交う。立ち合いからぶつかり合うと、組み合う間もなく土俵際へと詰め寄られ、寄り倒しで勝負あり。決勝には進出できなかったもの、北川は第3位という結果に対して「団体メンバーに選ばれなかったので、その悔しい気持ちを個人で晴らせた」と自身の結果に前向きな姿勢をみせた。
今大会は金沢大会ということもあり、地元出身者も多く出場。個人ではベスト8に残った選手の内、3人が金沢出身者で大会を盛り上がらせ安定した力の強さを見せた。次戦は東日本体重別選手権。個々の力が試される大会で全国出場を目指す。
■コメント
・西野主将(法4=金沢市工)
今日は体が思うように動かなかった。調子も結果も求めていたところまでは行けなかった。金沢での凱旋大会。知り合いの人たちもたくさん来てくれるので、頑張りたいと思っていたのに残念。チームの雰囲気はよかった。団体戦と個人戦の間に監督さんから喝を入れられたけど、そこからの盛り返しもなく終わってしまった。次の大会に向けてまたしっかりと調整をして、しっかりと結果を残せるように頑張っていきたい。
・北川(法4=金沢市工)
団体メンバーに選ばれなかったので、その悔しい気持ちを個人で晴らせたかなと思う。(3位という結果について)出来すぎだと思う。自分でも自信がなくてそんなにいけると思ってなかったが、勝てたので良かった。(準決勝について)相手が強かった。(準々決勝では東洋大対決だったが)うまく自分の相撲が取れたかなと思う。(調子は)暑い中でよくやれたかなと思う。(反省点は)立ち合いをもっと強くした方がいいと思う。(意識して取り組んだ点)特にないが、試合なので勝つことだけ意識した。(東日本体重別大会に向けて)全国出場決めたい。
・中嶋(法4=愛工大名電)
(近大戦では)今まで谷岡(近大)には勝ったことが無く、これからインカレとかでも当たってくると思うので、「勝てるんだぞ」というのを今日は見せれてよかった。(日体大戦では)2-0で回ってきて勝ちたかったですけど、向こうも滅多にない自分らを倒すチャンスだったので、相手の勢いを止めたかったが負けてしまった。この悔しさを糧に頑張っていきたい。(個人戦は)竹内(日大)だったり萩原(拓殖大)に対して自分のいい形で相撲をとれたので、次の大会に繋げられる内容だったと思う。
・羽出山(法1=足立新田)
(高校3年時に高校選抜金沢大会で優勝して以来の卯辰山相撲場だが)最初に思ったのは、高校の時は吹奏楽部とかチアとかが沢山いて賑やかだったので、静かな金沢大会は初めてで少し驚いた。(入学後初の全国大会だが)3回戦の谷岡(近大)さんは順当に上がっていったら当たるとわかっていたので対策はしていたが、力の差を見せつけられた。全然歯が立たなかったです。(東日本選手権に向けて)無差別級でベスト8に入り、全国大会に出場したい。順当に行けばベスト8のかかる試合で先輩の深井さんに当たるので、まずは深井さんを倒すことを目標に臨んでいきます。
TEXT=須之内海、水野桜、PHOTO=永田育美