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2018.07.31
相撲

[相撲]城山が東の王者に! 干場は準優勝と全国でのリベンジ誓う

第45回東日本学生相撲個人体重別選手権大会
7月29日(日) 靖国神社相撲場



75㌔未満級
ベスト8  小暮

100㌔未満級
ベスト8  小野

115㌔未満級
ベスト8  川井

135㌔未満級
ベスト8  宇佐見
ベスト8  北川

135㌔以上級
準優勝  干場
3位  久保
ベスト8  中嶋
ベスト8  森田
ベスト8  大塔

無差別級
優勝  城山
3位  羽出山
ベスト8  深井

※各階級ベスト8までの選手に全国大会への出場権が与えられ9月2日(日)に大阪府・堺市大浜公園相撲場で行われる全国大会に出場する。


無差別級優勝の城山

135㌔以上級準優勝の干場(左)無差別級3位入賞の羽出山(右)

135㌔以上級3位入賞の久保


 東日本学生相撲個人体重別選手権大会が行われ、東洋大からは27名が出場。14名が全国大会への切符を掴んだ。無差別級で城山(法3=金沢市工)が優勝し、135㌔以上で干場(法1=金沢市工)が準優勝。今大会では1年生が健闘し全国大会出場を決めたメンバーのうちの約半数を占め、若い世代への期待が高まる大会となった。

 無差別級では城山が予選から順調に白星を重ね、決勝トーナメントへ駒を進める。1回戦も得意の低いあたりからの寄り切りで勝利し、トーナメント準決勝は羽出山(法1=足立新田)との東洋大同士の対決に。羽出山はトーナメント1回戦では深井(法3=金沢市工)を下しており、勢いづいていたが勝負は一瞬で決まる。両者が激しくぶつかると城山が右を差しそのまま土俵の外まで押し出して寄り切りで勝利。上級生の威厳を見せた。タイトル獲得まであと一つにまで迫るなか、決勝の相手は強豪中大・菅野。得意の低いぶつかりで前に出るも、左をさされ土俵際で体位を変えられる。しかし、体勢を整えると押し出しで勝負を決める。「東の王者が全国の王者にならないとおかしい」と全国大会での優勝を誓った。

 135㌔以上級で3位入賞を果たした久保(法4=飛龍)。その準決勝戦の相手は日大・廣尾。両者激しい回しの取り合いを展開し、土俵際で投げる久保と押す廣尾が同時に土俵下へ落ち勝負は取り直し。久保が「心に隙ができた」と振り返った大一番では健闘するも寄り倒され惜しくも決勝進出へは進めなかった。

 同じく135㌔以上級で準優勝したのは干場。決勝の相手はこれまでに東洋大の中嶋(法4=愛工大名電)、久保を下した日大・廣尾。干場は序盤から鋭い突きを繰り出し、引くことなく前へ出続ける。しかし、その突きを受け切った廣尾に突き落としで破れ初タイトル獲得は次回へ持越しとなった。

 今回、出場選手の約半数が全国大会への挑戦権を得た。彼らのリベンジの舞台は大阪。インカレまでの時間が刻一刻と迫るなか、稽古を通して日に日に力をつける選手たちへの期待は高まるばかりだ。



▪️コメント

・久保(法4=金沢市工)

今日は暑かったので熱中症にならないようにということと、ベストコンディションで臨めるようにということを意識した。(日大・イェルシン選手との取り組みは)予選を見ていて、大ぶりな相撲を取っていたので自分は小さく細かくを意識して臨んだ。(日大・廣尾選手との取り組みは)一度取り直しになり、心に隙ができてしまった。もっと集中していきたかった。(全国大会へ向けた目標)まずは入賞を目指して頑張る。同時に、12月の天皇杯に向けても頑張っていきたい。


・城山(法3=金沢市工)

自分の強みは低いまま前に責められること。それを近頃研究されている自負があり、「何か違うことやらなきゃ」と自分で余計なことをしてしまい、自分の強みを崩してたのかなと思っていたりした。先日まで世界選手権に行っていたが、プレッシャーの強い東洋大学のゼッケンを外して「城山聖羅」として世界選手権で相撲を取ってみて、プレッシャーどうこうではなく、自分の強みを出す事が一番強いんだなと改めて思い、そういう意味でそれを意識した最初の試合である東日本体重別でこうやって結果がついてきたのでやっぱり間違っていなかったと思う。(全国大会への目標)東は元々強豪校が西よりも多いので基本的に東の王者が全国の王者を取らないとおかしいと思う。西も強豪選手はいるが、全国でも優勝したいと思います。


・羽出山(法1=足立新田)
(無差別級での第3位入賞は)上出来だと思う。目標は全国大会に出場することだったので、2回戦の日大の榎波さんとの対戦が勝負かなと思っていた。先輩や監督から低く強く当たってくるから、立ち合い負けないことと、低く当たることを意識していけと言われたので、それを頭の片隅にいれて臨んだ。(優秀8選手トーナメントでは東洋大の先輩との対決となったが)選抜金沢大会のときに深井さんを倒すのが目標と言っていたので、倒せてよかったなと思うのがまず第一。本来であれば準決勝の城山さんもあわよくばと思っていたが、力の差を感じ、簡単には勝たせてくれないなと思った。(9月に行われる全国体重別へ向けて)1年生なので思い切りの良い相撲をとって、優勝を狙っていきたい。


・干場(法1=金沢市工)

(集合時間と試合開始時間の差)前回の金沢大会も個人戦のみに出場してて、時間空いていたので同じように集中切らさないようにしていた。あと水分補給もしっかりとった。(決勝トーナメント)初戦は中学から当たっていた先輩でお互い手の内もわかるし稽古場でも五分五分だった。あっちの得意な型にならないように、自分の得意な相撲をしたと思う。準決勝は二つ上の先輩で前から相撲とってみたくて、(今回は)自分の相撲をとって勝てたので力がついたと思う。決勝はいけると思って「安心」して負けた。新人も金沢も「安心」して負けたので、これからは出場する機会があれば、「安心」せずに、最後まできっちり勝てるように頑張りたい。(全国大会への目標)今回負けて悔しいので、全国は優勝して、インカレに出れるように、しっかりアピールできるように頑張りたい。



TEXT=仲宗根優介 PHOTO=永田育美、水野桜、齋藤胤人

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