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Pan Pacific Swimming Championships 2018
2018年8月9日(木)~12日(日)
東京辰巳国際水泳場
(1日目・予選)
◆女子100m自由形
4組
7着 白井 55”44
(2日目・予選)
◆女子200m自由形
4組
7着 白井1’58”88
→全体16位でB決勝進出
(2日目・B決勝/決勝)
◆女子200m自由形
3着 白井璃緒 1’58”56
◆女子4×200mフリーリレー
4位 日本(五十嵐ー池江ー白井ー大橋)
第3泳者 白井 1’58”29
(4日目・予選)
◆女子200m背泳ぎ
3組
5着 白井 2′13″05
→全体14位でB決勝進出
(4日目・B決勝)
◆女子200m背泳ぎ
5着 白井 2′11″91
初の日本代表として挑んだ白井
8継では3泳として日本記録更新に貢献
16年ぶりに日本での開催となったパンパシフィック選手権大会2018(以下、パンパシ)。東洋大から白井(国1=宝塚東)が日本代表として出場。女子200×4mフリーリレー(以下、8継)で3泳を泳ぎ日本新記録を樹立した。
池江(ルネサンス)、五十嵐(T&G)、大橋(H29年度国卒=イトマン東進)ら国内トップ選手と共に出場した8継。3番で引き継いだ白井は前半から積極的なレースを展開。ベストタイムである5月のジャパンオープンのレースよりも速いタイムで前半の100mを折り返す。しかし、後半はうまくまとめることができず順位を1つ落として大橋へと引き継いだ。そのまま4位でのフィニッシュとなった日本チームだが、記録は従来の記録を1秒以上更新しての日本新記録となった。この記録に白井は「本当に3人のおかげで取れた日本新。(この結果には)満足しています」とコメント。初の代表入りとなったが、日本新記録樹立に大きく貢献した。
個人種目は3種目に出場。A決勝進出を目指したが惜しくも届かず。しかし200m自由形と200m背泳ぎでB決勝へ駒を進めた。しかし最終日に行われた得意の200m背泳ぎでは、入場から緊張がうかがえた様子の白井。そのまま力を出しきれずB決勝5位という結果。タイムもベストタイムから2秒近く遅く、レース後は悔しさを見せた。
初代表ながら4日間で6レースを泳いだ白井だが、力を出しきれない部分も多かった。試合後「今回の目標が代表に入るということで、それは平井先生から本当に良くやったとほめられた。でも、結果を出さないと今後にもつながらないし、こういう甘い部分を見直して今後につなげればなと思う」とコメントした。次はジャカルタで行われるアジア大会に日本代表として出場する。日本代表というプレッシャーを力にできるかが次のステージへのカギとなる。
▪️コメント
(2日目)
本当に心強い3人なので、私が足を引っ張っている状況なので少しでも貢献できればなと。メダルには及ばなかったが、最低限の日本新を出すことが出来て、本当に3人のおかげで取れた日本新。(この結果には)満足している。
(4日目・予選)
(レースを振り返って)よく分からないまま終わっちゃったという感じ。予選からちゃんと泳ごうと思っていたが、力も出し切れず終わった感じになった。(初のシニア代表)今年は絶対に入りたいと思っていて、ちゃんと入ることができたのは本当に今後につながるいい経験だった。でもやっぱり初めてだったからこそ、ちゃんと結果を出したいというのもあった。その中でこの結果が出てしまったのは、まだ経験が浅いというのと自分の甘さが出てしまったと思う。ふがいない結果に終わったなと。(大会前)ジャパンオープンが終わって、フリー中心でやってきた。今までバック中心でやってきたところをあまり練習しなかったというのもあって、200m背泳ぎが不安になった部分もあった。結果を出したいという気持ちの方が強かったので、あまり納得のいく試合ではなかったかなという感じ。(海外の選手と泳いで感じたこと)海外の選手は招集所でもずっとしゃべっていて、リラックスしてるイメージが強い。でもレースになるとすごい集中して爆発力があるので、それは見習わなきゃいけない部分だし、自分が弱い部分。それを含めて自分の弱い部分が分かった。(切り替えができていなかった?)正直、メリハリがなかったかなという感じ。(アジア大会は)8継だけで、そこは迷惑をかけられないところなので、ちゃんと頑張って日本に貢献したいと思う。
(4日目・B決勝)
(レースを終えて)ラップタイムを見たけど、一言で言うと情けないなという感じ。背泳ぎの練習をあまりやっていなかったのでその結果が現れてしまったなと。(感覚としては)そんなに良くなくて、でもそれ以上に泳いでいないという不安の方が大きかった。泳いでいてその不安がレースに影響したかなという感じ。(パンパシを経験して)今回の目標が代表に入るということで、それは平井先生から本当に良くやったとほめられた。でも、結果を出さないと今後にもつながらないし、こういう甘い部分を見直して今後につなげればなと思う。(200m自由形)予選で日本人3位タイという形になってしまって、そこで気持ちが折れた部分もあったが、なんとかB決で勝つことができて、リレーにも入ることができた。そこは本当にいい経験ができたと思う。(8継)200mの決勝からタイムは上がったけど、全然そのタイムも納得できるものではなかった。でも日本新を出すことができて、それは3人のおかげかなと思う。(大学生になって環境が変わったことは)寮生活なので、全部自分自身でやらないといけないし、そういった面では高校から苦労する面もあって、疲労とかも溜まってきて。それでも言い訳はしたくなかったので選手権、ジャパンオープンと結果が出て良かったけど、今回はちょっと疲れが出たかなという感じだった。大学のテスト期間で4時間睡眠とかで長い距離の練習をしてきたので、だいぶ疲労は溜まっていたのかなと。(練習仲間には恵まれていると思うが)周りの選手が世界と戦う人たちで、今までテレビ越しで見ていた人たちが一緒に練習しているというのはすごく光栄なことだし、その環境を自分で選んだので、見習いつつもっと勉強していって自分も強くなれればなと思う。(アジア大会は)8継だけなので自分なりのベストラップで、残りの3人とメダルをとれたらなと思います。
TEXT=梅山織愛 PHOTO=梅山織愛、望月優希