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2018.09.01
硬式野球

[硬式野球]上茶谷「絶対に勝とうと思っていた」開幕戦白星で好スタート

 平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・立正大1回戦

9月1日(土) 神宮球場

〇東洋大4-3立正大


1回戦

東洋大

立正大


(東洋大)

○上茶谷(1勝)、甲斐野-佐藤

二塁打:飯塚(二回)


・打撃成績

打順

守備

名前

(中)

竹原(法4=二松学舎大付)

(左)

飯塚(営3=藤代)

(捕)

佐藤(法3=聖光学院)

(二)

中川(法4=PL学園)

(右)

山田(総3=桐生第一)

(一)

酒巻(営2=成田)

(指)

岡崎(営1=帝京)

(三)

津田(総3=浦和学院)

(遊)

小川(法2=霞ヶ浦)



31



・投球内容

名前

球数

四死球

三振

上茶谷(法4=京都学園)

23

甲斐野(営4=東洋大姫路)

11




上茶谷は2季連続で開幕投手を務めた


落ち着いた投球を見せた甲斐野


ベンチでも2人の仲の良さがうかがえる



昨春に続き開幕投手を務めたのは上茶谷(法4=京都学園)。チームが苦手とする立正大の打線をしっかり抑えると、開幕戦白星と好調なスタートを切った。


 誰よりも強い思いがあった。「開幕は勢いが大事。絶対に勝とうと思っていたし、勝たないと意味がないと思っていた」。2季連続で開幕投手を任された上茶谷。「まっすぐの調子はあまり良くなかったので変化球で組み立てようと思っていた」と、カットボールでバットの芯を外し、捕手の佐藤(法3=聖光学院)と練った戦略通り、打たせてアウトを重ねる。五回にこそ得点を許したものの、7回中6回を三者凡退とし、わずか3安打に止めると「手ごたえはよかった」と試合後には笑顔を見せた。


 八回、上茶谷からマウンドを継いだのは先日行われた侍ジャパン壮行試合で自己最速の158㌔を更新した甲斐野(営4=東洋大姫路)だ。「出だしはあまり腕が振れなかった」と木下(立正大)に初球を運ばれると、その後は失策で追加点を許し、1点差に迫られる。しかし、ここで甲斐野の今までの経験値が生きた。「これまでの経験があったので落ち着いて投げることができた」。焦りを見せずに、最後の打者を飛打に抑えて試合は終了。開幕を勝利で飾った。


 上茶谷はこの試合で2季連続の開幕投手に。昨春のリーグ開幕戦では6安打完封。この試合でも選手から警戒するチームだと挙げられる立正大の強力打線に対し、許したのはわずか3安打と今季も好投に期待がかかる。

 試合後の上茶谷にはサインや写真を求める観客がずらり。時間の許す限り、一人一人丁寧に対応する姿も見られた。チームメイトからも「裏表がなくていつも面白い」「ムードメーカー」と語られる上茶谷。試合中も仲間の生還にはハイタッチで応え、好捕には笑顔を送る。昨日22歳の誕生日を迎えた上茶谷にとって、今季が大学野球ラストシーズン。その快活な性格が今季もチームを支えるに違いない。


▪️コメント

・杉本監督

3回までに試合が決まってしまった。上茶谷、甲斐野、梅津はやはり他大学にターゲットにされ研究されているが、研究されてどういうピッチングをするかなので、その中で勝つのはすごいことだなと感じた。上茶谷は試合をつくってくれて、やっぱりエースだなと。感謝しています。


・中川主将(法4=PL学園)

初心にかえって、一球一球集中して勝ちにいきたいと思います。


・甲斐野 (営4=東洋大姫路)

今日は勝てて良かった。出だしはあまり腕が振れずそのままその状態でいってしまったが、これまでの経験があったので落ち着いて投げる事が出来た。2点差があったので1点はとられてもいいくらいの思いで臨んだ。

7回から投げる準備はしていた。大学最後のシーズンになるが、まずは初戦を勝ちたかったので良いスタートが切れたとおもう。このまま2連勝したい。


・上茶谷(法4=京都学園)

自分の中ではまっすぐはあまり良くなくて、変化球で組み立てようと思っていた。三振はあまりもらっていないけど、今日は打たせて取ろうと捕手の佐藤とも話し合っていた。手ごたえは結構よかったです。(開幕へ調子は)調子はあまりよくなかったけど、開き直るしかないと思ってその調子なりのピッチングができたとは思う。(2季連続の開幕投手で)開幕はやっぱり勢いが大事だと思うので絶対に勝とうと思っていたし、勝たないと意味ないと思っていた。(立正大の小郷選手、平田選手、伊藤裕選手については)だいぶ意識はしていた。特に伊藤裕は抑えようと思って力を入れたが抜けてしまい、四球になってしまった。その後のピンチで自分の中でギアを上げたが、コントロールができなかったのでそこが課題。(2回戦へ向けて)頑張ります。


・末包(営4=高松商業)

安打が少なかったが、4点取れたのは良かったと思う。ベンチも元気よくできていた。オープン戦から打てない試合は多かった。(立正大への苦手意識は)チームとしてはやりづらさはあるが、個人としては特に意識していない。投手頼みになってしまっているので、野手の四年生がなんとかしたい。自分が出場したら新しい風を吹かせたい。


・竹原(法4=二松學舎大附) 

危ない展開があったが、勝つことが大事なので勝ててよかった。(2回のセーフティーは)打席に入ったときに、守備を見ていけるかなと思った。(明日に向けて)春は立正に2連敗してるので、今季は2連勝したい。


・佐藤(法3=聖光学院)

初回に3点とって、次に1点とったことでふわっとしてしまった。勝てるだろうという隙があって、追い上げられてきてしまった。やっぱり中押し点、ダメ押し点というふうにどんどん点をいれていかないと。一つ一つのアウトに対して、一人一人もっと意識を高めていきたい。でも一勝できた。明日に向けて頑張るだけ。(死球は)全然大丈夫。(打席は)悪くはないが突っ込み気味。原点に戻って頑張りたい。(上茶谷さんは)打たせてとるというのがはまったと思う。いい感じで、テンポも良かった。(牽制について)あの場面での牽制は大きかったと思う。(甲斐野さんとは)徐々に打たれだしたので最終確認をした。また頑張ってリードしていく。(明日に向け)勝つという気持ちを持って、絶対2連勝していきたい。


TEXT=望月優希  PHOTO=望月優希、川口朋珠