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2018.09.06
サッカー

[女子サッカー]ルーキー塩谷決勝弾!必然だったスーパーミドルの裏側

第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第3節

9月5日(水) 東洋大学板倉キャンパスサッカー場


東洋大1ー0山学大


決勝点となるゴールを決めた塩谷


喜ぶベンチの選手達のもとへ駆け寄った



 開幕2戦勝ちなしで迎えた山学大戦。第32回関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)で初スタメンの塩谷(食1=前橋育英)が56分に決勝点となるゴールを決め、チームを初勝利に導いた。


 ここまでのリーグ戦では終盤からの途中起用が続いた塩谷。チームが未勝利で迎えたこの日はスタメンで起用され、「自分が試合を決めてやる」と強い気持ちを持ってピッチに駆け出していく。試合前のスカウティングをもとに「相手はゴール前に人数を固めてくる」と相手DFの特徴を頭にしっかり入れて試合に臨んだ。初スタメンにも動じない塩谷は、前半から積極的に中盤まで降りてボールを受けるプレーを見せる。「足元で受けてリズムを作っていきたい」とボールタッチを増やすことで徐々に試合に入っていくのが彼女のスタイルだ。

 56分、左サイドの高い位置でボールを奪った牛久保(食1=作陽)がクロスを上げる体勢を取ると、塩谷はゴール前には飛び込まず、マイナスの位置でボールを呼び込んだ。うまくボールを持ち替えて右足を振り抜くと、これがゴール右に吸い込まれ待望の先制点をチームにもたらした。試合後には「あまり覚えていない」と話す塩谷だったが、相手の特徴を逆手に取り、スカウティングの成果がしっかりと表れたゴールとなった。得点後はすぐさまベンチに駆け寄り、仲間とリーグ戦初ゴールの喜びを分かち合った。塩谷のスタメン起用に応える活躍に対し、戸田監督は「最高の結果を残してくれた」と手放しで称賛。このゴールが決勝点となり、チームは3試合目にして初白星を収めた。


 1年生ながらチームの主力として活躍する塩谷。チームに加わって5ヶ月程だが、「上下関係なくフレンドリー」とチームの雰囲気の良さを口にした。塩谷がこの先のリーグ戦で求めるのは、ゴールという明確な結果。14番を背負う若きストライカーが、東洋なでしこのニューヒロインに堂々と名乗りを挙げた。



■コメント

・塩谷(食1=前橋育英)

入りからチャンスはあったけれど、そこで決めきることができなかった。この試合は絶対に勝ち点3を取りたいと思っていたので、取ることができて良かった。(ゴールを振り返って)あんまり覚えていないけれど、トラップした瞬間にシュートコースが見えた。そこに落ち着いてインサイドで狙って決めることができて良かった。(マイナスのポジションでボールを受けたが)スカウティングの時から、相手がボールを見てゴール前に人数を固めてくるというのは分かっていた。マイナスで受けるということは試合中意識していた。(自身の特徴は)自分は足元で受けて展開して自分のリズムを作っていきたい人なので、それを続けている。(初のスタメン起用には)これまで悔しい試合が続いて、自分が試合に出たら試合を決めてやるという気持ちでいた。(1年生としてチームの雰囲気をどう感じているか)みんな上下関係なくフレンドリーな感じで、ピッチの中外限らずいろんなことを言い合えるのですごくいい雰囲気。(チームの初勝利について)今まで難しい試合が続いて自分たちのサッカーができていない中で、今日の勝利をきっかけに上を目指していければいいと思う。(次節に向けて)次も自分のゴールで試合を決められるように頑張りたい。


[次節試合予定]

第32回関東大学女子サッカーリーグ戦 1部第4節

9月9日(日) 対武蔵丘短大 東洋大学板倉キャンパスサッカー場にて 11:00キックオフ


TEXT=美浪健五 PHOTO=土橋岳