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第94回日本学生選手権水泳競技大会
9月7日(金)~9日(日) 横浜国際プール
(1日目・予選)
◆男子50m自由形
1組
5着 高安 23”92
4組
4着 勝岡 23”86
7組
3着 高瀬 23”33
◆男子400m自由形
2組
5着 森本 3’57”87
3組
2着 山本健 3’53”67
→全体6位で決勝進出
4組
2着 山本悠 3’53”02
→全体4位で決勝進出
◆男子200mバタフライ
2組
2着 廣瀬 2’01”01
4組
3着 松田 1’58”85
→全体12位でB決勝進出
6組
3着 阪本 1’57”91
→全体6位で決勝進出
◆男子200m背泳ぎ
5組
6着 渡辺 2’08”77
6組
4着 山本遥 2’02”33
→全体8位で決勝進出
7組
9着 三好 2’08”69
◆男子100m平泳ぎ
2組
9着 辻田 1’04”62
5組
1着 花車 1’01”75
→全体11位でB決勝進出
8組
3着 上田 1’02”38
◆男子4×100mフリーリレー
1組
1着 東洋大 3’22”87
(中村ー松田ー勝岡ー川口)
→全体8位で決勝進出
仲間から決勝の舞台へ送り出される山本悠
自己ベスト更新の山本健からはガッツポースが飛び出た
阪本は初のインカレでも堂々とした泳ぎをみせた
インカレで初の決勝進出を果たした山本遥
花車はインカレで自己ベストを更新
フリーリレーでは0.3秒の差で決勝進出を果たした(中村・松田・若林・川口)
日本学生選手権水泳競技大会(以下、インカレ)が開幕。大会初日、男子は個人種目4名とリレーの決勝進出、2名がB決勝へと進んだ。
400m自由形には山本健(営2=尾鷲)と山本悠(法4=智弁学園)が登場した。それぞれの組を引っ張るレース展開で全体の6位と4位で決勝へ駒を進める。山本悠は同種目で昨年準優勝を勝ち取った。今年こそ優勝を目指して今まで練習してきたが、後半やや失速しあと一歩で表彰台に届かず。優勝を狙えたために悔しさを見せた。山本健は予選でベストを更新。隣で泳ぐ山本悠の背中を追いながら挑んだ。後半疲れも見えたが順位はこれ以上落とさないという気持ちで7位につけた。
200mバタフライには松田(法4=京都外大西)と阪本(国1=三重)が出場。泳ぎが全然ダメだったと語った松田は全体12位でまさかの決勝進出を逃した。B決勝でもペースが上がらず、レース後には悔しさをにじませた。6位で決勝進出を決めた阪本は前半にペースを上げようとするもそれが力みにつながり予選よりタイムを落とし6位でフィニッシュ。2日目には得意とする100m平泳ぎに出場する。100mでも決勝進出に期待が掛かる。
山本遥(営2=豊川)は200m背泳ぎに登場。9位とはわずか0.22秒の差で決勝のステージを勝ち取った。決勝に残るために練習を積み重ね、予選ではいつもより2秒近く早いタイムで泳ぎ切った。4年生から「思いっきり楽しんで来い」と言われ、決勝ではスタートから積極的なレースをみせるもベストタイムには及ばず7位に終わった。
100m平泳ぎには花車(文1=丸亀)が出場した。予選では序盤からレースを引っ張ったものの決勝進出を決めることはできなかった。どうしても決勝に出たかった花車は予選後気持ちを切り替えることができず、競泳人生初の悔し涙を見せたという。そのとき上級生からたくさんの言葉をかけてもらい、気負うことなくB決勝へ挑んだ。予選と同じくレースを引っ張り、高校2年以来のベストを更新。レース後は仲間へ手を振り、笑顔で喜びを見せた。
4×100mフリーリレーの予選には中村(文3=比叡山)、松田、勝岡(営1=天理)、川口(法3=津田)が出場。中村は「自分は今日リレーだけなので予選から全力でいった」と振り返り、見事自己ベストを更新した。チームは8位で予選を通過し、決勝では中村、松田、若林(済3=法政第二)、川口が泳いだ。「最後まで自分の仕事を果たそうと思って泳いだ」と語った松田は予選より0.5秒あげて4年生としての意地を見せた。若林は予選後に突如リレーメンバーに指名され、「予選を泳いだ勝岡に申し訳なさもあった」と語るが勝岡の分まで頑張るという気持ちでレースに挑んだ。川口は昨年の順位を落としてしまった悔しさを糧に予選を上回るタイムで泳ぎ切る。順位は惜しくも7位だったが、予選よりも好タイムを出した。4年の松田と組んだリレーということで下級生からは先輩のために少しでも貢献したいという思いがうかがえた。
2日目は初日で決勝進出を果たした山本悠が200m自由形、阪本が100mバタフライ、山本健が1500m自由形に出場する。個人種目でも下級生は4年生への恩返しのため、4年生は最上級生の意地を見せチーム一丸となって戦う東洋大に期待が高まる。
▪️コメント
・山本悠(法4=智弁学園)
正直優勝目指してこの1年やってきたので、去年準優勝で今年は絶対優勝するっていう気持ちでやってきて、タイム見ても射程圏内だったので自分がタイム出せなかったのがいけないんですけど、やっぱり悔しい。(ラストインカレですが)結果もそうなんですけど、見て応援してくれる家族や仲間、友達に恩返しできるような感謝を伝えるレースにしたかったんですけど、ちょっとこれでは足りないという感じ。明日明後日もっと感謝を伝えられるレースをしたい。(主将として挑むレースは)みんなが「主将頼みます」とか「頑張ってください」と言ってくれるんですけど、その分自分もそれをパワーにできたと思うんですけど、ちゃんと自分がパワーとして発揮できなかったっていうところがまだ足りなかったなと思う。(決勝でみんなの前を通るとき)ハイタッチして入場するっていうのがインカレの醍醐味だと思うんですけど、みんなにそうやって応援してもらえるのは良かった。(チームの様子)初日、取りこぼしがあったりしたが、その分取れる予定のなかった子たちが頑張ってB決勝やA決勝に残ってきているので、そういうところでチーム力が出ていると思う。(明日明後日に向けて)ここはあまりタイムが良くなかったが、切り替えてやってきたことを出し切れる試合にしたい。
・松田(法4=京都外大西)
2バタがあんな結果だったので3年目までだったら心が折れてると思うんですけど、みんながいるんで最後まで自分の仕事をしようと思って泳ぎきりました。(インカレ初日を迎え)気持ちはみんな一緒だと思うけど、みんなで勝ちたい。(200バタ)全然だめですね。泳ぎがかみ合ってなかったし呼吸のタイミング早いしって言いだしたらきりないですけど、今考えると後の種目に支障がでるので前だけ向いて頑張ろうと思う。チームでの自分の役割もわかっているつもりだし、レース含めいろんな場面でチームに貢献して3日目みんなで笑いたいです。
・中村(文3=比叡山)
予選自己ベストで泳げて決勝はそれ以上を狙っていて、1泳の流れが良くないとと思っていたのでベスト足せなかったのは悔しいです。決勝狙うと決めて、ギリギリだということはわかっていたので予選では健志さんと篤史が個人レースがあって自分は今日リレーだけでここは外せないなと思っていたので予選から全力でいきました。(予選1組目でしたが)逆に何も感じずに自分のレースができたけど決勝はいけなかったので悔しいです。気持ちが入りすぎて少し力んでしまったのが最後のバテにつながったかなと。(松田選手と泳ぐのも少なくなると思うが)リレーのときに毎回声をかけてもらって力になっていたのであと2日しかないんですけど、自分が引っ張って笑顔で終わってもらいたいです。
・若林(済3=法政第二)
決勝始まる前に急に泳げって言われて、もともとは1年の勝岡が泳ぐ予定だったんですけど、代わりに僕が出るということで正直申し訳なさもあったんですけど、レースになったら勝岡の分まで頑張ろうという気持ちになってそれがベストにもつながったのでよかったです。候補にも入っていなくて全然準備していなかったですけど、やるからには代わってもらったというのもあるし3年生として仕事を果たさなければいけないと思って精一杯泳ぎました。リレーをインカレで泳いだことがなくて、健志さんは練習から頼りになる先輩で仲良くしてもらっているので健志さんから引き継げてよかったです。(個人種目にむけて)2個メが僕のメインレースなので予選から2分1秒をだしてA決勝に残ってチームに貢献したいと思います。
・川口(法3=津田)
去年も4泳を泳がせてもらって、去年のタイムと変わらなかったんで決勝ではなんとしてもあげようと必死でした。0.3秒くらいあがったのでよかったと思います。となりと競っていたのでなんとしても負けられないなという感じでした。去年は3着でもらったんですが5位まで落としてしまったので今年は落とさないようにという気持ちでした。4年生と一緒にでる最後のインカレなので笑顔で終わってもらうためにリレーでもいい結果を残そうと思ってました。
・山本健(営2=尾鷲)
予選でベストが出たので調子がいいと思っていて、250mくらいで隣も上がって来たので順位は守り切ろうと思っていた。(最近の調子は)ずっといい感じで来ていたので自信はあった。(男子1500m自由形に向けて)明日予選なのでしっかり予選で通過して決勝であげれるように頑張りたい。
・山本遥(営2=豊川)
ベストタイムには及ばなかったけど個人種目の最後の方は4年生の方々が自分に「思い切り楽しんでこい」と任せてくれたので積極的にいけた。(予選は)いつもより2秒近く早いタイムで泳げて、決勝に残るために頑張ってきたのでそれが達成できてよかった。(憧れの4年生は)松田さん。松田さんはA決勝で金メダルを取るという目標があったんですが、B決勝で5位という結果に終わってしまった。でも自分に「頼もしい後輩だから頑張れ」と声かけてもらった。練習でキツイ時も声かけてくれて支えてもらったのでとても感謝している。(後輩ができて心境の変化とかは)自分も1年生で大変なこともあって大学生の生活に慣れるのも大変ですし、練習もどういう風に貢献していけばいいか探していた。後輩が入ってからは、まだ2年生だけど先輩として背中を見せるというか、自分がキツイ表情をしていたら後輩とついてこれないと思うので背中で引っ張れるようにと思っている。(インカレは)何が何でもチームに貢献したいと思っていた。(次のレースに向けて)スピードはしっかり付いていけていると思うので、まずはA決勝目指して頑張りたいと思う。
・阪本(国1=三重)
予選よりタイムを落としてしまったのはすごく悔しい。予選から57秒でいけたのは久しぶり。予選終わってみて悪くはなかったが全体的にペースが遅くて、前半から行こうと思っていたが力んでしまった。(初のインカレは)独特の雰囲気で、チーム、大学を背負って戦う大会なのでインハイとはまたちがういい雰囲気だと思う。(応援は)泳いでいる時も東洋のみんなが応援してくれてるのが聞こえて力になるし、今まで全国大会で1人だったのでチームで戦うのはすごく楽しいんだなと感じている。(次のレースへ)明日の100mがランキングでいうと200mより高い。今日の予選、決勝で雰囲気は分かったので明日もしっかり2回泳げるように頑張りたい
・花車(文1=丸亀)
どうしても決勝に残りたかったので、
TEXT=伊藤なぎさ PHOTO=梅山織愛、望月優希