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2018.09.17
サッカー

[男子サッカー]セットプレー2発に沈む 東国大に0ー2で後期開幕戦苦しいスタート

第92回関東大学サッカーリーグ戦 1部リーグ(後期)第12節

9月15日(土) 味の素フィールド西が丘


東洋大0-2東国大



<出場メンバー>

▽GK

松本健太(国3=柏U-18)

▽DF

坂本涼斗(国2=柏U- 18)

浦上仁騎(国4=大宮Y)

土田直輝(国2=大宮Y)→79分 勝野瑛(国4=浦和Y)

渡辺星夢(国4=前橋育英)

▽MF

坂元達裕(社4=前橋育英)

高橋宏季(国4=FC東京U-18)

坪川潤之(国3=矢板中央)

野本幸太(国2=市立船橋)→69分 荒川勇気(国3=旭川実業)


▽FW

松崎快(国3=大宮Y)

小林拓夢(国3=帝京長岡)→77分 飯澤良介(国1=横浜FC・Y)



坂元は持ち味のドリブルで見せ場をつくった


体を張った守備を見せた浦上


 第92回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)が再開した。後期リーグ開幕戦の相手は東洋大と勝ち点が僅差で並ぶ東国大。後半にセットプレーから2失点を喫し、苦しい後期リーグ戦の幕開けとなった。


 負けた方のチームが降格圏内に転落、というだけに監督や選手が「絶対に負けられない」と意気込んで臨んだこの試合。前半は東洋大がペースを握る。12分、坂元(社4=前橋育英)がドリブルで切り込んでいくと最後は松崎(国3=大宮Y)がシュート。これは惜しくもゴール枠外となったが、サイドから攻撃を展開し得点の可能性を見せる。28分には小林(国3=帝京長岡)が右サイドでボールを奪うと、ドリブルでペナルティエリア内に持ち込み相手DFのハンドを誘った。このPKのキッカーは小林。しかしこれは相手GKに阻まれ、自らつかんだチャンスをものにすることはできなかった。41分には坂本(国2=柏U- 18)、高橋(国4=FC東京U-18)と中盤でパスをつなぎまたも松崎がシュート。しかしこれもゴールを捉えることができず。攻撃陣が奮闘し何度もチャンスをつくったものの得点を奪えないまま前半を折り返す。


 試合が動いたのは後半開始2分、セットプレーから失点を許してしまう。何としても追い付きたい東洋大は試合を組み立てようとパスを回すが、相手の素早いプレッシャーに苦しめられ思うように試合を運べない。なかなか攻撃につなげることができずに何度もゴールを脅かされる苦しい時間が続いた。ベンチはここで荒川(国3=旭川実業)、勝野(国4=浦和Y)を投入し前線の選手のポジションを変えて攻撃へのシフトを試みた。しかし37分、またもセットプレーから失点を許してしまう。セットプレーからの2失点に「すごく責任を感じる」とディフェンスリーダーの浦上(国4=大宮Y)。このまま最後までペースを取り戻すことができず、開幕戦を勝利で飾ることはできなかった。


 この結果、東洋大は11位と降格圏内に転落。目標である全日本大学サッカー選手権大会(以下、インカレ)出場だけではなく1部残留も危ぶまれる状況となった。しかしリーグ戦はまだ始まったばかり。浦上が「本気でインカレを目指している」と語る通り目標を見失うことはない。次節の相手は前期リーグ戦で2−3で負けを喫した専大。「一戦一戦勝っていかなければいけない(古川監督)」。インカレへの切符をつかむため、東洋大の挑戦は続く。



▪︎コメント

・古川監督

前半こちらのペースでPKも含めてチャンスも数回あった中で、決まらずに折り返した。まだゲームが決まってないから集中して後半45分やろうと送り出した。立ち上がりのセットプレーとそのあとの追加点、いずれもセットプレーで落としてしまった。もったいないゲームをしてしまった。(守備面は)前半はうまく相手の2トップに対応していた。後半はうまくボールを収められるストライカーに対応できず、ボールを収められたりそこに入れてきたボールを跳ね返してもそのセカンドボールを拾われたりというところで、トレーニングも含めて相手の狙いというところは想定していたつもりだったがなかなかそこを潰せなかった。特に後半失点してから、自分たちも取りに行かなくてはいけなくなり前がかりになったとき、相手のロングボールやセカンドボールに対応できなかった。(後半、攻撃陣のポジションを変えたことは)相手のディフェンスのやっていき方によって、こちらもどのように起点をつくるか選手の特徴を生かせるように配置を変えた。自分たちの良さが空いたスペースで生きればと思った。セットプレーで2失点失ってしまったところでFWで長身のストライカーも入れたので、ボールを入れて何かを起こすしかないかなとなった。そこの試合展開のところで悔いが残るゲームだった。(次節に向けて)一戦一戦勝っていかなければいけないと思う。初戦を落としたことによってより必要になってくると思う。今日の敗戦は我々にとって重たいものだが、この1週間でメンタルの修復とプレーの修正、改善を図って次節勝ち点を拾えるようにやっていきたい。


・浦上(国4=大宮Y)

しっかり準備してきた中で、勝ち点が近い相手だったので絶対に勝ちたかった。残念。前期のときも前半はいいゲームできてというのは何回もあった中で、前半で仕留めるというができなかった。今日だったらPKもあったし、チャンスもあった中で仕留める能力というのをもっと持っていかないとなと思う。(セットプレーからの2失点について)セットプレーは本当に重要だと思うし、それで点取れれば楽になるし、取られると難しくなるというのは常日頃から言われている中でのセットプレー2発ということで、自分がディフェンスリーダーという立場なのですごく責任を感じる。これは絶対に次節に向けて解決しないといけない課題だと思う。(次節に向けて)思い描いていた結果にはならなかったがトーナメントじゃないし、リーグ戦なのでいかに早く切り替えて次に向かうことが大事だと思う。本気でインカレを目指しているのでもう1回全員が一つになって、高めあって次節は絶対勝ちたい。


・坂元(社4=前橋育英)

前半はいい形でサッカーができていて、その中でチャンスも何本もあったが、それを決め切れずに後半自分のファールから失点につながってしまった。後半はほとんど攻撃できていないので、後半の戦い方をもっと考えないといけないと感じた。(開幕戦黒星だが)東国大は一個下のチームで、絶対に負けられない試合だった。落としてしまったのは仕方がないので、来週絶対に勝って巻き返せるようにやっていきたい。(反省点は)安易なファールが少し多かったこと。あとはチーム全体として後半押し込まれる中でそれをどう崩していくかということ。中々そこでつなげられずに前で蹴って、取られての繰り返しだった。後半疲れている中でもつないでサッカーをしなければいけないと思った。(ポジションが流動的だったが)それぞれのポジションで役目が変わってくるので、最初右SHで仕掛けてチャンスメイクっていうのはできたが、そのあとFW左ってなってからはゴールに絡めたりクロスをどんどんあげていくっていうことがあまりできなかったのでそこは課題。(次戦に向けて)今日負けたってことは本当に痛いことなので、次節絶対勝ってまたインカレを目指していけるようにチーム全体で頑張りたい。



[次戦試合予定]

92回関東大学サッカーリーグ戦1部

13節 9月23日(日)vs専

筑波大学グラウンドにて 14:00キックオフ



TEXT=金澤瑞季 PHOTO=土橋岳、渡部穂乃花