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2018.09.18
サッカー

[女子サッカー]粘り見せるも 追い上げ届かず…皇后杯予選初戦敗退

第40回関東女子サッカー選手権大会(兼)皇后杯 JFA第40回全日本女子サッカー選手権大会 関東地区予選 2回戦

9月16日(日) 清瀬市内山運動公園サッカー場


東洋大1ー2大東大


<得点者>

59分 大内


<出場メンバー>

▽GK

垣内愛菜(食4=大商学園)

▽DF

澁澤光(食1=常盤木学園)→25分 青木美尋(食4=成立学園)

山幡あや(食3=常盤木学園)

常田菜那(食2=大商学園)

林みのり(食1=大商学園)

▽MF

松井彩乃(食4=聖和学園)

牛久保鈴子(食1=作陽)→70分 楠春佳(食4=千葉U-18)

常田麻友(食2=大商学園)

佐々木葵(食1=花咲徳栄)

▽FW

塩谷瑠南(食1=前橋育英)→50分 中原藍(食1=神村学園)

大内梨央(食2=常葉学園橘)



大内も果敢にシュートを狙う



常田麻が攻撃の起点となる



 第40回関東女子サッカー選手権大会(兼)皇后杯 JFA第40回全日本女子サッカー選手権大会関東地区予選(以下、皇后杯予選)が行われた。昨年は本戦へと駒を進めた東洋大は2回戦で大東大と対戦。2点ビハインドから後半1点を取り戻すも追いつくことができず、皇后杯予選は初戦敗退となった。


 立ち上がりからひやりとするシーンが続く。2分、ゴール前20m付近から相手FWがシュート。そのままゴールに入ったかと思われたが、これはGK垣内(食4=大商学園)がジャンプし弾くファインセーブ。しかし4分、試合が動く。左サイドからの相手クロスにGK垣内が反応。一度は受け止め難を逃れたかと思われたが、ボールを取りこぼしてしまう。そのこぼれ球を相手に確実に入れられ先制点を許す。その後も相手の強いプレッシャーに阻まれ思うようなプレーができず、終始攻め込まれるシーンが続いた。16分にはパスをカットされたところから右サイドに持ち込まれ、立て続けに失点。その後も流れをつかめず、2点のリードを許したままゲームを折り返した。


 2点ビハインドで迎えた後半、東洋大が粘りを見せる。56分、常田菜(食2=大商学園)の右からのパスに中原(食1=神村学園)が合わせミドルシュート。これは惜しくもゴール右へ逸れてしまう。しかしここから流れに乗り、59分には常田麻(食2=大商学園)が相手DFをかわしながら右サイドを駆け上がりゴール前中央にクロスを供給。それに中にいた大内(食2=常葉学園橘)がヘディングで合わせ、相手GKの左上へ押し込みシュート。1点を取り返した。勢いそのままにその後も幾度となくシュートを放ち、巻き返しを狙うもいずれも点にはつながらず、試合は1-2で終了となった。


 皇后杯でのタイトルへの道は閉ざされたものの、チームの最終的な目標は関東女子サッカーリーグ戦の先にある全日本大学女子サッカー選手権大会(以下、インカレ)での優勝。「もう終わっちゃったことは仕方ない」と大内も口にするように、ここでしっかりと切り替えられるかが今後の飛躍へのカギとなる。インカレ優勝という目標を一本に見据え、イレブンは前進する。



▪コメント

・戸田監督

やっぱり立ち上がりの2失点が最後に自分たちを苦しめてしまったというところ。ピッチの環境に自分たちが適応しなければいけない。アップの時からボールがイレギュラーするとか、そういう情報を伝えてはいたが、そこを選手に理解させるところまで僕が導けなかった事が反省点。(得点シーン)相手は残り10分、15分になれば足が止まるという風に分かっていたので、そこでの常田麻のサイドからの駆け上がりは今後の大学リーグに向けていいところだったと思う。(前半の交代について)最近トレーニングなどを見ていて、澁澤が迷いながらプレーしているのが気になったので、調子が良い青木を大胆に入れて、チームの嫌な流れを断ち切りたいなという事で交代した。(ハーフタイム話したことは)去年のインカレの姫路獨協戦と似ているよということで、自分たちの自滅で相手に2点与えてしまったので、その後後半の15分以内に1点取ることができれば勝つことができるよということで送り出した。(次戦に向けて)我々は大学日本一のインカレ優勝を目標。皇后杯に出るというのはチーム力向上のための一つだったが、もう大学リーグに集中できる状況になったので、次節の慶応戦は勝利できるように頑張りたい。


・大内(食2=常葉学園橘)

失点が痛かった。全部自分たちのミスからなので、そこを改善しないといけないなと思う。(ゴールシーンは)(常田)麻友からめちゃめちゃ良いボールが来たので、自分はもう押し込むだけだったけれどうれしかった。(その後も惜しいシーンもあったが)少ないチャンスをあそこで決めていたら、今日の試合ガラッと変わって勝ったかもしれない。少ないチャンスで決められる選手にならないと上にはいけないなと思う。(悔しい2回戦敗退となったが)もう終わっちゃったことは仕方ないので、次に目指すのは関カレの後期、インカレで優勝することなのでそこにチーム全員がフォーカスしていきたい。(今後のリーグ戦に向けて)前半戦で全然得点が取れなくてちょっと落ちた部分もあったけれど、ここから上げていって後半戦は5点以上取れるように頑張りたい。


・常田麻(食2=大商学園)

(リーグ)開幕戦で戦った時とは違って最初から自分たちのペースでできたけれど、全部自分たちのミスから失点してしまってもったいないゲームだった。(自身のプレーは)開幕戦で自分のプレーが全然できなくて自分の中で悔しい思いがあった。それから自分の中で日頃から意識を変えてやってきたので、今日はボールをどんどん呼び込んでやっていこうと積極的にプレーすることを意識した。(次のリーグ戦まで時間があるが)今日はほとんど自分たちのミスからやられてしまったので、そこの甘さを練習の中から意識していかないといけないと思う。


TEXT=渡部穂乃花 PHOTO=美浪健五