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第31回関東学生ラクロスリーグ戦・2部Aブロック
9月16日(日) 大宮けんぽグラウンドSフィールド
東洋大5ー5日女大
2得点を決めた青木
西松は主将としてチームを引っ張った
ゴール後、喜びを分かち合う選手たち
第31回関東学生ラクロスリーグ戦(以下、リーグ戦)において、1勝1敗の中迎えた日女大戦。1部昇格に向け負けられない状況の中、東洋大は試合終了10秒前に1点を許し、5ー5のドローで試合を終えた。
試合は東洋大のボールから始まった。序盤から得点を奪うべくAT青木(ラ4=東洋)、MF山崎(総3=淑徳巣鴨)らがシュートを果敢に打つも、中々決まらない。拮抗(きっこう)した状態が続いたがついに開始10分、ゴール裏からのパスを受けた日女大の選手がシュートを決め、先制点を奪われてしまう。さらにその後も1点を取られ、一気に2点ビハインドに。逆転すべく積極的にゴールを狙いにいくも、パスが通らず得点に結びつかない。しかし、第1Qラスト4分。青木がゴール前から鋭いシュートを決め、ついにチームに1点をもたらす。さらにその1分後、流れに乗った東洋大はAT三上(総2=東京成徳)がゴール後ろから放ったパスを山崎が受け取ると、華麗なるシュートを放つ。ボールはゴールネットを揺らし、ついに同点に。2ー2で前半戦を折り返す。
迎えた第2Q。開始2分、MF河野(ラ4=鹿島学園)がゴール前からバウンドシュートを決め、東洋大はこの試合初めてとなるリードを奪う。日女大も反撃すべくシュートを狙うも、G窪田(ラ4=大宮光陵)がボールをキャッチし得点を許さない。しかし、その後1点を奪われしまい、再び3ー3の同点となる展開に。流れを変えるべく、青木がコートを駆け抜けるとゴールに向かって鋭いシュートを放つ。一度、そのゴールは審議にかけられたが、見事得点が認められ再びリードを奪うことに成功。選手たちに笑顔がこぼれた。しかし、日女大も黙ってはおらず 1点を追加。「(日女大の印象は)1試合にかける全力さ」とMF西松主将(ラ4=宇都宮中央女子)が語るように、相手も決して引き下がらなかった。まさに接戦という名に相応しい争いが繰り広げられていく。試合時間残り7分。4ー4の状態から何とか抜け出したい東洋大は、MF冨吉(ラ4=国本女子)がフリーシュートを決めると5ー4に。勝利に向け、大きな1点を獲得した。その後も激しい攻防が続くと、ラスト10秒となったところでタイムアウトが取られる。「ラスト10秒!」。控えの選手たちから激励の声が飛ぶ。気合いを入れ直した選手たちは再びコートへと戻る。勝利の光がすぐそこに見えてきた東洋大だったが、日女大の気迫のプレーに押され1失点を許してしまうまさかの展開に。5ー5の同点と試合は振り出しに戻ってしまった。それでも選手たちは諦めることなく、1点を奪いにコートを駆け抜けるも、試合終了のホイッスルが鳴り響く。日女大に対し、引き分けで試合を終えた。
「悔しいの一言」と西松。悲願の1部昇格に向け、残り2戦は絶対に負けられない戦いとなる。今試合2得点を決めた青木は「切り替えて残り2戦あるので絶対に勝ちたい」と意気込む。チーム全員の思いを胸に、選手たちは次の試合へと準備を進めていく。
◾️コメント
・西松主将(ラ4=宇都宮中央女子)
(試合を振り返って)悔しいの一言。(ラスト10秒で同点に追いつかれてしまったが)最後10秒で同点という結果になってしまったが、それまでの時間の中でたくさん点を決められるシーンはあったと思う。自分もシュート打ったにも関わらず、コースが甘かったりした。もっと点を取る予定だったので、そこで取れなかったというのが今日の敗因だと思う。(相手校の印象は)一生懸命。技術などでは東洋も負けていないと思うが、そういった中でその1試合にかける全力さという部分では、学ぶいい機会になった。(次の試合に向けて)次はウェルカムマッチで中大戦となるが、同じブロックで一番強い相手となり今日より厳しい試合になるとは思うが、全員が今までやってきたことを出し切れば勝てると思うので、残り2戦勝つしかないので、まずは中大戦しっかり勝ちたいと思う。
・青木(ラ4=東洋)
(試合を振り返って)負けられない試合の中で、結果的に引き分けで終わってしまったのは、まだまだ東洋の甘いところだなと思った。もう負けは許されないので、切り替えて残り2戦あるので絶対に勝ちたいと思う。(2点ゴールを決めていたが)今のところ毎試合3点決めていて、今日も3点決めたかった中で2点しか決められなかったのは悔しかった。結局勝ちきれなかったので、今日の序盤シュートを外してしまった部分もあるので、シュートを決め切れる決定力を付けていかなければならないと思った。(相手校の印象は)昨年、3部から2部に上がってきたチームで、実力的に言えば東洋が勝つべき相手という中で、お互いスカウティングなどしっかりしてきたが、まだまだでした。(次の試合に向けて)次は中大との戦いだ。昨年も中大とあたって負けてしまったので、自分たちのブロックの中では一番強い相手といっても過言ではないので、今日以上に厳しい戦いとなると思うので、残り2週間の中で東洋の弱いところを補っていきたい。
TEXT=小野由佳莉 PHOTO=土橋岳