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平成30年度東都準硬式野球秋季リーグ戦1部・東海大1回戦
9月22日(土)八王子市民球場
○東洋大5-2東海大
(イニングスコア)
1回戦 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
東洋大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 5 |
東海大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 |
(東洋大)
瀬下(営3=藤代)、木村(工3=青森)ー西本(ラ2=岩国)
好リリーフを見せた木村
先発の瀬下
七回にバントヒットを放った印南
東海大との1回戦は初回に先制されるも、七回に打線がつながり5-2で逆転勝利。投手陣の粘り強い投球が、チームに3週間ぶりの白星を呼び込んだ。
先発の瀬下(営3=藤代)は初回、先頭打者に本塁打を浴び早々と先制点を許してしまう。だが、表情が曇ることはなかった。気持ちを切り替え、「調子がよくなかったので丁寧に投げようと思っていた」と振り返るよう、ピンチを背負うも要所はしっかりと締める。6回を投げ被安打6の6奪三振、2失点で東洋大の逆転を待った。
打線がうまくつながった。試合が動いたのは七回、吉澤(ラ2=長野西)が四球を選び出塁すると、西本(ラ2=岩国)が初球でしっかりと犠打を決め1死二塁に。続く印南(文3=浦和学院)がカウント2―1から技ありのバントヒットを放ち1死一、三塁とすると、若原(社3=九州学院)が持ち前の勝負強さを見せ、左前にきっちり弾き返し1点を返した。続く高橋(法2=八戸学院光星)も単打を放ち1死満塁とすると、この一打逆転の好機で打席に立ったのは井上(ラ1=中央中等教育)。振り抜いた打球はレフト線を破る走者一掃の適時二塁打に。この回一挙4得点と、2点ビハインドからの逆転に成功した。
逆転後の七回からは木村(工3=青森)がマウンドへ。この回を3人で抑えると勢いは止まらない。3回を投げ被安打2の無失点。最後の打者を三振に仕留め、5-2で試合終了。3週間ぶりのチームの白星に、選手たちは笑顔を浮かべていた。
翌日には東海大2回戦が控える。「次は試合を有利に進められるよう、初回に先制したい」と遠藤学生コーチ(営3=文京)。チーム一丸となって戦い、1年ぶりの2連勝での勝ち点奪取に期待がかかる。
■コメント
・小田辺監督
先発の瀬下は立ち上がりが良くなかった。ミーティングでもそこを修正できるように話した。調子が決して良くはなかったが、六回までを2点で抑え、試合をつくることができた。そこが成長かなと思っている。七回に印南がバントヒットを決めチャンスを広げ、打線をつなぐ意識や相手が嫌がるプレーなど強いチームの象徴を主将が見せてくれたのでそこを褒めたいと思う。日大戦で連敗しているのでこれ以上負けられない。ベンチの雰囲気もいいので連勝できると思う。
・遠藤学生コーチ(営3=文京)
瀬下が頑張ってくれたという印象ですごく締まった試合だった。(練習では)基本的には状況を想定してバントだったり走ったり、細かいサインプレーを絡めつつ、ランナーが二塁三塁にいるチャンスでどういうバッティングをするか。みんながチャンスで強く振るという意識があったので、多少詰まっても抜けていくと打球を打てつことができていたので良かった。初スタメンの井上はよく振れている。七回のタイムリーの良かったと思う点は、状況に合わせて広角に振る練習をしているので、外の球に食らいついて3塁線に打てたこと。バッティングが良くて、それに引っ張られるように守備も良かった。センターラインの打球をよく捕れていた。あれだけショートが広く動いてくれると投手も楽に打たせられるなと。次戦にも続いて欲しい。勝野は結果こそ出なかったがチャンスで振れている印象だった。全体的にはバットがしっかり振れている選手とバントが出来る選手を中心に使った感じ。(次戦に向けて)2タテしたいが、次は試合を有利に進められるように初回に先制して、次のカードで厳しい試合が待っているのでそこに向けていい勝ち方をしたいなと思う。
・印南主将(文3=浦和学院)
ヒットは出たが残塁も多かった。チャンスの場面での残塁が多かったのでそこはこれからの課題かなと思った。(七回の攻撃は)フォアボールからつなげて4点取れたのは大きかったなと思う。チャンスは作っているので、1点ずつでも取っていかないとこの先勝っていけない。(自身のヒットは)悪い流れだったのでいつもと違う感じで色々考えながら打ったのでいい方向に行って良かった。(調子は)正直春と比べると落ちているが、結果だけじゃないところで引っ張りたいと思っている。(2回戦に向けて)今まで3戦目、4戦目に持ち越してしまうことが多いので、2回戦は勝って勝ち点を取りたい。
・木村(理3=青森)
勝ち越した回だったのでどんな形でもとにかく0で投げられれば良いなと思っていた。(勝ち越すまでのチームを見ていて)今日は明らかに負けゲームの流れで、勝ち越せなくても自分が投げる予定だったので流れを変えるピッチングをしようと思っていた。(初スタメンの井上選手は)守備面ではエラーしないで安心できるショートだし、3番としてもちゃんとタイムリーを打って1年生でも信頼感がある。(次戦に向けて)明日もたぶんこういう展開で投げる機会があるかと思うので、自分のピッチングができたらいいなと思う。
・瀬下(営3=藤代)
先制されたくなかったのだが、本塁打で点が入ってしまって申し訳ない。あまり調子がよくなかったので丁寧に投げようと思っていた。2点に抑えられたことは良かった。(課題は)カウントを取りにいっているときにまっすぐで打たれてしまっているので、そこは考えないといけないなと思う。今回もピンチで三振がとれたりしたので良かったと思う。
TEXT=永田育美 PHOTO=齋藤胤人、望月優希