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平成30年度 秋季関東学生卓球リーグ 2部・3部入れ替え戦
10月6日(土) 新座市民総合体育館
2部・3部入れ替え戦
東洋大1-4東経大
●坂元 2-3 〇高橋(栄)
〇星野 3-0 ●関口
●安藤 1-3 〇高木
●坂本・村北 1-3 〇前原・小塙
●菊池 1-3 〇小塙 主将としてチームを引っ張ってきた坂本
4年生らしい気迫のプレーを見せた菊池
チーム唯一セットを奪った星野
9月14日から行われていた秋季関東学生卓球リーグ戦は、国学大に勝利しながらも最下位で2部・3部入れ替え戦となった。入れ替え戦の相手は昨年の春リーグで勝利した東経大。しかし順当に勝ちを積み重ねていた東経大の勢いを止めることができず3部降格が決まった。
2部残留のためには入れ替え戦で勝つことが絶対条件。4年生にとって最後の試合でもあり選手にはプレッシャーがいつも以上にのしかかっていた。
一番手で「挑戦者の気持ちでやるしかないと思って挑んだ」という坂本(済4=埼玉栄)は1セット目から気迫溢れるプレーで自身もベンチも鼓舞した。しかし、相手の異質ラバーから繰り出される変化あるプレーによってフルゲームまでもつれ込み惜敗。二番は今回のオーダーで唯一の1年生である星野(法1=学館浦安)。相手のドライブをいなしつつも思い切りの良いカウンターでラリーを制し、3-0のストレート勝ち。三番手の安藤(社4=日大豊山)は、4年生らしい積極的なプレーで、1セット目を先取するが、2セット目以降は相手の厳しいコース取りによって動かされてしまい、試合を落としてしまう。前半のシングルスで2セットを落とし、村北(法4=遊学館)・坂本ペアのダブルスで盛り返したいところであったが、1セット目以降、相手に先に攻められる展開が続き、1-3で敗れる。後がない状況で2台進行となり5番に菊池(法4=文星芸術大学付属)、6番には石川が出場した。どちらも相手の緩急あるプレーに苦戦し、2セットを先取されながらも、3セット目は粘りのプレーで取り返す。しかし最後は相手のペースを崩せず、菊地が破れたため、石川の結果を待たずチームは1-4で敗戦。無念の三部降格が決定した。
試合後、選手たちは悔しさを噛みしめながらもお互いに感謝の気持ちを伝え合った。坂本は「 4年生は一緒に練習する中でぶつかることも多かったが、このメンバーで良かったと思う」と、今まで共に戦ってきたチームへの思いを語った。
「結果的には負けてしまったが(下級生には)財産として焼き付けて欲しいと思う」と馬場コーチは振り返る。4年生が見せた雄姿と思いは次世代へと引き継がれていく。来年度は挑戦者という立場で3部からスタートを切る。
■コメント
・江尻監督
(今日の試合を振り返って)正直、1年生のときから試合に出ている4年生が中心のチームで経験もあり何をすればいいか分かっているのでこの試合は本人たちに任せて好きにようにやってもらったが、相手チームも力があり、硬くなって力を出し切れなかった部分もあると思う。だからこそ本当に悔しい結果だった。(リーグ戦全体を通して)三部の東海大や東経大を偵察し十分に対策してこれだけやれば大丈夫だと言えるくらいにはしてきたつもりだった。(4年生と会話をしたか)悔しいだろうと思った。でもある意味好きにできたとも思う。元は女子の監督だったが数ヶ月前に男女の監督を兼任することになり、今まで男子部員とあまり話す機会は少なかった。だから性格などが分からずコミュニケーションが取れていなかった部分もある。ただ、できることはやってあげられたと思う。
・馬場コーチ
(試合を振り返って)実力的には互角だったが、相手がチャレンジャーという立場でうまく乗っかってきたところを実力で跳ね返せなかったのが残念だった。(4年生メインのオーダーだったが)リーグ戦は経験が一番重要になってくるので、4年生の経験を信じて最後は頑張ってもらった。ベンチ中でも下級生には4年生の良い部分を伝えるようにしていた。結果的には負けてしまったが財産として焼き付けて欲しいと思う。
・坂本主将(済4=埼玉栄)
挑戦者の気持ちでやるしかないと思って挑んだ。自分が勝って、上手く後輩につなげていきたかったがらそれができずに申し訳ない気持ち。4年生はずっと一緒に練習する中でぶつかることも上手くいかないことも多かったが、このメンバーで良かったと思う。
TEXT=鈴木拓磨 PHOTO=松本菜光花