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平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・駒大2回戦
10月10日(水) 神宮球場
○東洋大3x-2駒大
初安打が初サヨナラ適時打になった齋藤
サヨナラ勝利に歓喜する選手達
チームに訪れた2度目のサヨナラの好機。一打に全てをかけるべく、打席には齋藤(法2=東洋大牛久)が入る。「監督さんから直球を狙えと言われて、おかげで冷静になれた」。そんな心持ちの中「ど真ん中の直球。狙い通り」と振り抜いた打球は、ぐんぐん伸び駒大右翼手の酒井良のグラブの上を僅かに越しサヨナラ適時打に。「落ち着いてたな」「打つと思わなかった」とさまざまな声が試合後のベンチ裏では交わされた。今季初出場で初打席、しかもこのサヨナラ適時打が自身のリーグ戦初安打となった。
チームを救ったこの一打。その裏には1つのミスがあった。延長十回2死を取った直後、この回から守備についた斎藤の元に打球が飛ぶ。坂本(駒大)の叩きつけた打球の真正面に入るものの大きく跳ねグラブをはじいた。「守備で出してもらってるのに」と自らのいいプレーだけでなく悪かったところも真摯に受け止めている。
「今は守備固めのポジション」と語ったのは春先のオープン戦でのこと。内野のユーティリティプレイヤーとしてベンチ入りを果たしたこの男。シートノック時には堅実な守備でいつもチームメイトから「いいね!齋藤!!」と大きな声が聞こえる信頼ぶり。次は大学で磨いた守備でチームを救う姿に期待したい。
この日のヒーローが使うフットガードにはFUKUURAの文字が。これは今年プロ野球で2000本安打を放った福浦(千葉ロッテマリーンズ)から譲り受けたもの。新たな千葉の安打製造機への一歩目を劇的な形で迎えた。
さらに高校時代のチームメイトからは「おめでとう!」とLINEが送られた。高校唯一の東都1部リーグ出場選手としてこれからも攻守に渡り「附属は姫路だけじゃない」と主張し続ける。
■コメント
・齋藤(法2=東洋大牛久)
打ったのはストレート。コースど真ん中で狙い球の通りだったから打ててよかった。監督さんからも狙っていけっていう風に言われてて、そのおかげで冷静に打席に入れてたところはあると思う。その前の回に守備が良くなかった。自分は守備から出場してるからそういうプレイは無くさないといけないなと再認識した。明日、出場機会があったら自分の役割をしっかり果たしてチームの勝ち点奪取に貢献したい。
TEXT=須之内海 (法2=東洋大牛久) PHOTO=須之内海、齋藤洋