2018.10.15
レスリング
[レスリング]女子4選手が大健闘し鈴木と堀が3位入賞!
全日本女子オープン選手権
10月14日(日) 三島総合体育館
シニアの部
53㌔級 小倉(ラ1=海洋) 準々決勝敗退
53㌔級 掘(社2=安倍学院) 3位
62㌔級 三輪(ラ2=安倍学院) 初戦敗退
65㌔級 鈴木(社3=市立太田) 3位
揃って表彰台に上がった堀と鈴木㊧
初戦から健闘を見せた小倉
静岡県で行われた全日本女子オープン選手権に東洋大から4選手が出場した。数少ない女子選手のみの試合であり、社会人から高校生までが同部門でのエントリーとなるこの大会。鈴木(社3=市立太田)と堀(社2=安倍学院)が3位入賞を果たすなど健闘を見せた。
53㌔級には堀と小倉(ラ1=海洋)が出場。両選手共に初戦は危なげなく通過した。2回戦で小倉は小西(至学館大)と対戦。1ピリで相手のローリングに耐えられず6点のリードを許す。しかし2ピリでは粘りを見せ、4点を取り返すが一歩及ばず惜敗。一方で堀は、前回対戦した時に、敗戦している選手とのリベンジマッチ。1ピリで3点を奪い、リードのまま試合は後半へ。バックを取られ一時は1点差まで詰め寄られるが、場外ポイントで2点のリードを奪う。しかし最後まで攻めてくる相手に、残り30秒で片足を取られる。このままバックを取られればビックポイントで相手の勝利となる中、守り切り4-3で勝利した。迎えた準決勝では、小倉を破った小西と対戦。短いスパンでのこの日3試合目ということもあり、疲れがみられ敗戦を喫した。若松監督が「決勝まで勝ち進んでいくには体力面も強化しないといけない」と話すように課題が明確となった。
62㌔級には三輪(ラ2=安倍学院)がエントリー。身長差のある相手に対応しきれず、初戦敗退となった。
女子主将の鈴木は65㌔級に出場した。初戦は警戒していた選手だったが「やってみたらそこまでではなかった」と振り返るように徐々にポイントを重ね6-0と快勝し駒を進めた。準決勝では格上選手との一戦。右構えの鈴木に対して相手は左構えの姿勢を取るため、片足タックルが通常より取りやすい状態となる。相手のタックルに反応できてる時もあったが、できなかった時には得点の姿勢まで運ばれてまう。前半パッシブで先制したのは鈴木だったが、試合のペースを奪われテクニカルフォールでの敗戦となった。
年間通して試合数の少ない女子選手は一戦一戦がとても重要なものとなる。試合でしか味わえない感覚の中、選手たちは今後の課題を口にした。今回で明確となった課題をクリアし、東洋大女子チームのさらなる成長に期待だ。
■コメント
・若松監督
一生懸命まじめに4人共やっているが、結果的には本人たちは納得していない部分もあると思うし、これから修正していかないと次のステップにいけないと思う。この大会終わって修正して女子のリーグ戦に向けてやっめいきたい。(小倉は)追い込んだ練習をしているので、前半6点取られたが後半4点取り返してっていうところが練習の成果が現れていた。実力的には相手の方が上なので最後追い込めたのはよかった。(堀は)その前に小倉が試合して、アンクルがかかっちゃっいてたのでそれを注意してとは言っていたがそれがかかっちゃったので、それが痛かった。体力的にも腕が張っていると言っていたので、決勝まで勝ち進んでいくには体力面も強化しないといけない。(鈴木は)1R目2-1で折り返して、後半ローリングで終わっちゃったが、その前のタックルの切りの反応を早くすればよかったと思う。ローリングの切りの強化も必要と話した。
・鈴木(社3=市立太田)
1回戦目はやばいかなと思っていたが、やってみたらそこまでではなかった。けどそこまで動きがよくなかったから、ポイントは取れたけどテクニカルで勝てる試合だったかとは思う。準決勝は相手が全日本でメダルを取ったりもしているので、どれくらいでできるのかという感じでもっと点差は開くと思っていたので思っていたよりは戦えた。1ピリはすごくよかった。組手も結構できたし作戦通りにパッシブも相手にいたのでよかった。でも2ピリは片足入られて、意識はしていたのに反応できてる時もあったができてない時に取られてしまった。あと、ローリングで返ってしまったのがよくなかった。今年はどの試合もローリングで負けているので強化していきたい。これからは練習で対策をしていきたい。
・堀(社2=安倍学院)
1戦目はちょっと不安もあったが、決められるところは決められた。2回戦目も過去に1回勝ってその後負けてで2回試合してたので、今回はリベンジだった。力でくるのはわかっていたが合わせてしまって腕が張ったりとかきつかったが、絶対に勝とうと思って最後逃げ切れたのはよかった。リードした時は逆にくるなと思ってもっと集中しないといけないと思った。最後は点差も無かったので、必死だった。(準決勝は)2回戦目で結構力を使って足も腕もパンパンの状態でリカバリーしきれない状況だったが、それにしてもちょっと疲れが残っていた。相手の対策は分かっていたのに、対処しきれなくてもっと見る試合じゃなくて、自分から取りにいく試合をもっとしていきたい。(次に向けては)グランド強化を頑張りたい。
TEXT/PHOTO=梅山織愛