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2018.10.18
硬式野球

[硬式野球]母に捧ぐ、中川待望の今季初本塁打

平成30年度東都大学野球1部秋季リーグ戦・国学大3回戦

10月18日(木) 神宮球場

○東洋大8-0国学大

振り抜いた打球は、左翼席へ吸い込まれた


チームメイトとハイタッチをする中川



 これぞ主砲の一振りだ。三回、佐藤(法3=聖光学院)を置いた追加点の好機で打席へ向かった。「この前(国学大の森投手には)2打席凡退していて、3回同じことはできない」と気合いは充分。狙い球を定め、1ボールから高め直球を強振すると、中川 (法4=PL学園)自身もファールだと思ったというその打球は、美しい放物線を描き左翼席後方へ吸い込まれる2点本塁打に。待ち望んだ主砲の一発が、チームに勝利の流れを呼び込んだ。


  そして試合後には、「母が明日誕生日で、応援に来てくれていたので何としても打とうと思っていた」とはにかみながら話した中川。今週の国学大との3連戦、東洋大の応援席には決まって中川の母、律子さんの姿があった。球場を出ると真っ先に母の元へ向かい、笑顔で手渡したのは今日のホームランボール。中川から母へ、この世にたった一つしかないこの記念球は、前日ではあるが最高の誕生日プレゼントとなった。


 翌週の火曜日には亜大との2回戦が控える。1敗と追い込まれた状況にはあるが、「トーナメントだと考えて、火曜日は準決勝、水曜日は決勝というつもりで臨んでいきたい」と、主将は前向きに捉えている。念願の4連覇、そして神宮で誰よりも長い秋を過ごすために。次戦も、中川の一振りがチームに勝利を導くに違いない。


◾️コメント
・中川主将(法4=PL学園)
母が明日誕生日で、応援に来てくれていたので何としても打とうと思っていた。(国学大の森投手には)この前2打席凡退していて、3回同じことはできないと。打てると思ったので打った。ファールかと思ったらホームランで。あたりは完璧で、結果として飛んだ方だと思う。(梅津投手が初勝利だが)ここまで梅津になんとしても1勝をという気持ちで臨んでいたが、全然援護できていなかった。「待たせてごめん」、そして「おめでとう」という気持ち。この1勝を機にチームは乗れる。(今日の梅津投手は)スライダーも変化球も抜群で、狙い通りに投げられていた。守りやすく、18番にふさわしいピッチングだった。(次戦へ向けて)負けたら終わりなので、トーナメントだと考えて、火曜日は準決勝、水曜日は決勝というつもりで臨んでいきたい。


TEXT=永田育美 PHOTO=齋藤洋