記事
再び頂を奪取するためには何が必要なのか。公式戦全試合に帯同、オープン戦にも足繫く通ったスポトウ記者が来年度の活躍が期待される各学年の投打のキーマンを紹介する。
第1日目は今春オープン戦で猛アピールをするも惜しくも神宮デビューとはならなかった有馬海人(法3=東洋大牛久)。
同期にリーグ戦でメンバー帯同をし、守備固めとして神宮球場のグラウンドに一足早く上がった斎藤(法3=東洋大牛久)。その活躍をスタンドから見ているのは有馬だ。今春オープン戦では幾度となく登板し、村上(総3=智弁学園)に次ぐ安定感でベンチ入りも期待されたがあと一歩届かず。その後も有馬の名がメンバー表に入ることはなかった。
有馬が大きく躍進したのは高校2年の夏。当時1学年上のエースの白神投手(茨城ゴールデンゴールズ)がアクシデントで戦線離脱を余儀なくされると、マウンドを守り続けた。4強を決める一戦では、茨城の強豪・常総学院と激突し見事に完投勝利。チームはその後の準決勝で姿を消したが、右腕にとって大きな財産になったに違いない。
有馬の持ち味はテンポの良いピッチング。捕手陣や後ろを守る野手陣も「有馬は自分で崩れることが少ない。それにポンポン投げてくれるからいいリズムに乗れる」と好評だ。実際にオープン戦でも他の投手陣が捕まるような強力打線相手にも、ストライク先行の投球で臆することなく向かっていく姿勢が印象に残る。
神宮球場で東洋大牛久の名が2度響けば、高校始まっての快挙となる。現状エース以外の投手が不在の98年世代投手陣から頭一つ抜けることができるか。今後の有馬の活躍がチームの明暗を分けると言っても過言ではない。
◇秋季リーグ戦終了連続インタビュー◇
[硬式野球]~課題を見つけた実りの秋。再挑戦へ~15日間連続インタビュー
◇硬式野球部 主将副将紹介◇
TEXT/PHOTO=須之内海