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2021.09.26
硬式野球

[硬式野球]見つめる先は「2部完全優勝!」〜主将が挑む覚悟のラストシーズン〜佐々木俊輔外野手

(写真提供:東都ベースボールWeb)


「春落としてしまったのは4年生が引っ張りきれなかった部分もある」。ラストシーズンに向かう佐々木俊輔外野手(営4=帝京)は主将としての覚悟を見せた。


 「結果で引っ張れるように」と意気込み、臨んだ昨季はなかなか思うようにはいかなかった。昨年の主将就任時、山崎前主将(R2年度営卒=日本生命)から「チームを見ることも大事だけど自分の結果をどう出すかをちゃんと考えた方がいい」という心構えを受けた。結果を出せば余裕が生まれて、チーム全体にも目を向けられるようになる。しかし、それができず、「自分のことに捉われすぎた」と反省した。


 昨季は3番を任され8打点。得点圏打率にこだわり、今季は20打点を目標に掲げた。実戦再開後の2戦で「二塁にランナーがいる場面でしか打てていない」と自信をのぞかせる。意識する選手、今季のキーマンにあげたのは松本渉(営3=龍谷大平安)。「春はあれだけ打てていなかったので、やっぱり1番が打ってくれればチームがいい方向に行くと思う」とチャンスメイクを求めた。信頼しているからこそ発破をかける。あとは佐々木がチャンスで結果を出すことができるか。


 神宮球場を舞台にした最終週への野望を胸にリーグ戦を突っ走る。「最後神宮でやらせていただけるのでもう1回ホームランを打ちたい」。昨季は立正大1回戦でスリーランを放ったが勝利とはいかなかった。リーグ戦最多の2本塁打を目標に、チームを勝利に導く1本を狙う。


 入替戦がなくなり1部昇格への道は断たれたが、「最後までしっかりやらないといけない」と切り替えている。「いい形で後輩に受け継げるように、いい風潮がつくように練習からもリーダーシップを見せていきたい」。チームを率いる決意を持った主将の戦いはすでに始まっている。『完全優勝』へ。1部復帰を見据え突き進むチームの先頭を佐々木が行く。


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TEXT=小林夏実